ニキビ跡の種類と原因

Types and causes of acne scars

ニキビ跡の種類と原因。赤み・色素沈着・クレーターを見分ける。

「ニキビ跡」には、時間とともに変化する赤み・色素沈着と、皮膚構造が変わったクレーター・盛り上がりがあります。見た目の特徴と原因を整理し、次に読むべき治療情報まで案内します。

最終確認日 2026年8月15日監修 倉田照久医師・吉井恭平医師根拠 診療ガイドライン・医学論文を参照
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quick answer

ニキビ跡は、赤み・色素沈着・へこみ・盛り上がりの4種類に整理できます。

炎症後の赤みや色素沈着は、表面が平らで時間とともに目立ちにくくなることがあります。一方、へこみや盛り上がりは瘢痕として皮膚構造が変化した状態で、自然経過だけでは平らになりにくい傾向があります。[1]

実際には、赤みとクレーター、色素沈着とクレーターなどが同じ部位に混在します。種類を分けることは診断の代わりではありませんが、経過観察・セルフケア・医療機関での治療のどれを検討するか判断する出発点になります。

  • 色だけか赤・茶色でも、触って平らなら炎症後変化が中心の可能性があります。
  • 影ができるか斜めの光でへこみが強調される場合は、萎縮性瘢痕を考えます。
  • 盛り上がるか硬さ、かゆみ、痛みを伴う盛り上がりは診察で確認します。

comparison chart

ニキビ跡の4種類を、見た目・触感・経過で比較。

まず色の変化か皮膚構造の変化かを分けると、次に確認する情報を選びやすくなります。実際には複数の種類が混在するため、表は診断ではなく目安としてご覧ください。[1][2]

表は横にスクロールして確認できます。

種類見た目触った状態自然経過の目安次に確認する情報
赤み
(炎症後紅斑)
赤~赤紫多くは平ら時間とともに目立ちにくくなる場合があります赤いニキビ跡の原因と治し方
色素沈着
(PIH)
茶~灰褐色多くは平ら紫外線や摩擦などで長引くことがありますセルフケア
へこみ
(萎縮性瘢痕)
点状~波状の影凹凸がある時間経過だけでは平らになりにくい傾向がありますクレーター治療
盛り上がり
(肥厚性瘢痕・ケロイド)
赤~皮膚色の隆起硬く盛り上がる拡大、かゆみ、痛みがある場合は診察が必要です診察で確認

four main types

ニキビ跡の4種類。見た目と経過を比較します。

呼び方が同じでも、残っている変化は異なります。色、触ったときの凹凸、斜めから見た影の3点を確認します。

4種類の画像カードは横にスワイプして確認できます。

赤いニキビ跡の炎症後紅斑にみられる平らな赤色斑を示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
post-inflammatory erythema

赤み
(炎症後紅斑)

平らな赤色~赤紫色として残ることが多い炎症後変化です。炎症の残存も確認します。[1]

赤いニキビ跡の原因と治し方
ニキビ跡の炎症後色素沈着にみられる平らな茶色い斑点を示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
post-inflammatory hyperpigmentation

色素沈着
(PIH)

メラニンが関与し、平らな茶色~灰褐色として残る炎症後変化です。紫外線や摩擦にも配慮します。[1]

セルフケアを確認する
ニキビ跡の萎縮性瘢痕にみられる複数の浅いへこみを示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
atrophic scars

へこみ
(萎縮性瘢痕)

皮膚構造が変化して凹凸として残った状態です。形・深さ・皮下の癒着を確認します。[2]

クレーター治療を見る
ニキビ跡の肥厚性瘢痕やケロイドにみられる盛り上がりを示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
raised scars

盛り上がり
(肥厚性瘢痕・ケロイド)

修復過程で硬く盛り上がった状態です。拡大、かゆみ、痛みがある場合は診察で確認します。[1]

盛り上がるニキビ跡を詳しく見る

※4点はいずれもニキビ跡の種類を理解するための生成イメージであり、実在患者の症例写真・治療結果ではありません。

重要:色や形だけで病名は確定できません。進行する盛り上がり、痛み・かゆみがある場合、別の皮膚疾患との区別が必要な場合は、自己判断せず医療機関で診察を受けてください。

three atrophic scar shapes

クレーターは、3つの形に分けて考えます。

萎縮性瘢痕は、入口の広さ、深さ、縁の形、皮下の癒着で見え方が異なります。同じ人の同じ頬に複数の型が混在することもあります。[2]

ニキビ跡のアイスピック型にみられる狭く深いへこみを示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
01

アイスピック型

入口が狭く、奥に向かって深い点状のへこみです。小さく見えても深い場合があり、深さを診察します。

ニキビ跡のボックスカー型にみられる境界の明瞭なへこみを示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
02

ボックスカー型

縁が比較的はっきりした円形・楕円形のへこみです。浅いものから深いものまであり、範囲も確認します。

ニキビ跡のローリング型にみられるなだらかな波状の凹凸を示す医学教育用イメージ
医学教育用イメージ/実際の症例写真ではありません
03

ローリング型

皮下の線維性癒着により、なだらかな波状の凹凸に見える型です。斜めから光が当たると影が強調されます。

※3点はいずれもニキビ跡の形状理解を補助する生成イメージであり、実在患者の症例写真・治療結果ではありません。

診察で確認すること:正面だけでなく斜めから光を当て、へこみの深さ・縁・範囲、皮下の癒着、赤みや色素沈着の混在、活動性ニキビの有無を確認します。

how acne marks remain

ニキビ跡の原因は、炎症と修復の過程にあります。

ニキビ跡は一つの原因だけで決まりません。炎症の強さ・続いた期間、起きた部位、体質、触る・つぶす刺激などが重なり、残る変化が異なります。

毛穴で炎症が起こる

赤いニキビや膿を伴うニキビでは、毛包周囲に炎症が生じます。

組織が影響を受ける

炎症が強い、または長く続くほど、周囲の皮膚組織まで影響する可能性があります。

皮膚が修復する

炎症が治まる過程で、血管反応、メラニン産生、コラーゲン再構築が起こります。

色や形が残る

修復後に赤み・色素、組織不足によるへこみ、過剰形成による盛り上がりが残ります。

強い炎症ほど瘢痕のリスクは高まりますが、軽症に見えるニキビでも瘢痕を生じることがあります。日本皮膚科学会ガイドラインも早期治療が瘢痕予防につながる可能性を示しています。[1]

mixed patterns

一つの頬に、複数の種類が混ざることがあります。

同じ場所に赤み、茶色い色素沈着、浅いボックスカー型、ローリング型が重なると、写真だけでは主な原因を判断しにくくなります。治療は「ニキビ跡」という名前だけで一律に選ばず、残っている変化ごとに優先順位をつけます。

種類ごとの治療方針、施術、費用、回数をまとめて比較したい方はニキビ跡治療の総合ガイドをご覧ください。

observation checklist

鏡で確認するなら、色・触感・影を見ます。

セルフチェックは受診の要否を考える目安です。診断や施術選択を自己判断で確定するものではありません。

1. 色を確認

赤〜赤紫なら炎症後紅斑、茶〜灰褐色なら色素沈着の可能性があります。赤く腫れたり痛んだりする場合は、活動性ニキビも考えます。

2. 指で触れる

見た目に色があっても平らか、へこみや硬い盛り上がりがあるかを、強く押さずに確認します。

3. 斜めから光を当てる

真正面の光より、横からの光でへこみの縁や波状の影が分かりやすくなります。

4. 新しいニキビを数える

赤いニキビや膿を伴うニキビが続く場合は、跡の治療だけでなく新しい瘢痕を防ぐ炎症治療が重要です。

preventing new scars

新しいニキビ跡を防ぐには、今ある炎症を早めに抑えます。

すでにある凹凸をホームケアだけで平らにするのではなく、活動性ニキビを治療して新しい跡を増やさないことが優先です。

活動性ニキビを治療する

症状に応じて外用薬・内服薬などを継続します。軽く見えても繰り返す場合は早めに相談します。

ニキビの保険診療ガイド

つぶす・強く触るのを避ける

押し出しやこすり洗いは炎症と皮膚損傷を強める可能性があります。必要な処置は医療機関で適応を判断します。

ニキビ肌の洗顔方法

刺激を抑えて保湿する

低刺激の洗浄と保湿を続け、乾燥や刺激による治療中断を防ぎます。薬の使用量や順番も確認します。

ニキビのスキンケア

紫外線対策を続ける

日焼け止めや帽子を利用し、色素沈着が目立ちやすくなる要因を減らします。肌に合う方法を選びます。

ニキビ跡のセルフケア

choose the next guide

種類が分かったら、次の治療情報へ進みます。

このページは種類と原因に特化しています。施術の比較や費用は、検索意図に合う専門ページで詳しく確認できます。

茶色い色素沈着が中心

紫外線・摩擦を避けるケアと、医療機関で検討できる選択肢を確認します。

ニキビ跡のセルフケア

クレーターが中心

3型の混在、深さ、癒着を診察し、目的に合う施術の組み合わせを考えます。

クレーター治療の詳細
ニキビ跡治療の全体像へ戻る

when to see a dermatologist

跡を増やしたくないときは、炎症が続く段階で相談を。

ニキビ跡が完成してからではなく、ニキビが繰り返す時点でも皮膚科へ相談できます。

  • 赤く腫れたニキビ、痛いニキビ、膿を伴うニキビが繰り返す
  • 同じ場所に炎症が続き、新しいへこみや硬い盛り上がりが増えている
  • 跡がかゆい、痛い、広がる、または別の皮膚疾患か判断できない
  • 市販薬やセルフケアを続けても改善せず、治療の順番に迷っている
  • ニキビや跡が気になり、外出・仕事・学校など日常生活に影響している
  • 施術を受ける前に、種類・期待できる変化・費用・リスクを確認したい

frequently asked questions

ニキビ跡の種類と原因。よくある質問。

迷いやすい違いを短くまとめました。回答は一般的な目安で、診断は診察で行います。

ニキビ跡にはどのような種類がありますか?

大きく分けると、炎症後の赤み、茶色や灰褐色の炎症後色素沈着、へこみを伴う萎縮性瘢痕、盛り上がる肥厚性瘢痕・ケロイドがあります。複数の種類が同じ部位に混在することもあります。

赤いニキビ跡と茶色いニキビ跡の違いは何ですか?

赤い跡は炎症後紅斑と呼ばれる血管・炎症後の変化が中心で、茶色い跡はメラニンが関与する炎症後色素沈着が中心です。どちらも表面が平らなことが多い一方、活動性の炎症が残っていないか確認が必要です。

赤みや色素沈着は自然に消えますか?

時間とともに目立ちにくくなることがありますが、期間には個人差があります。炎症の再発、紫外線、摩擦などで長引くこともあるため、改善しない場合や新しいニキビが続く場合は受診をご検討ください。

クレーターは自然に治りますか?

皮膚構造が変化して生じたへこみは、赤みや色素沈着とは異なり、時間経過だけで平らになりにくい傾向があります。形・深さ・皮下の癒着を診察し、治療の必要性と選択肢を検討します。

クレーターの3種類はどう違いますか?

アイスピック型は狭く深い点状、ボックスカー型は境界が比較的明瞭な箱形、ローリング型はなだらかな波状のへこみとして見えます。同じ人に複数の型が混在することもあります。

ニキビ跡の種類は自分で見分けられますか?

色、触ったときの凹凸、斜めから光を当てたときの影は目安になります。ただし照明や写真で見え方が変わり、複数の種類も混在するため、施術を選ぶ前に診察で確認することをおすすめします。

なぜニキビ跡ができるのですか?

ニキビの炎症で皮膚組織が影響を受け、その後の修復過程で赤み・色素・へこみ・盛り上がりが残るためです。強い炎症ほど跡のリスクは高まりますが、軽症でも瘢痕を生じることがあります。

ニキビ跡を増やさないために何ができますか?

活動性ニキビを早めに治療し、つぶしたり強く触ったりせず、低刺激の洗顔・保湿と紫外線対策を続けます。赤く腫れるニキビが続く、へこみが増えるなどの場合は早めに皮膚科へご相談ください。

acne scar topic cluster

ニキビ・ニキビ跡を、悩み別に詳しく読む。

親ページから全体像を確認し、治し方・クレーター・施術・費用の専門ページへ進める構成です。

MEDICAL SUPERVISION

監修医師からのメッセージ

ニキビ跡は、赤みや色だけが残る状態と、皮膚の凹凸や盛り上がりとして残る状態を分けて考える必要があります。複数のタイプが同じ部位に混在することも多く、写真だけでは判断しにくい場合があります。

診察では炎症の有無、跡の色・形・深さ、皮下の癒着を確認します。まず種類を整理し、必要な治療と経過観察の範囲を一緒に考えましょう。

主監修医師

倉田 照久

医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

ニキビ跡の種類を医師に相談する

赤み・色・凹凸と活動性ニキビの有無を確認し、次に検討する治療をご案内します。

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本ページは一般的な医療情報の提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。

最終確認日:2026-08-15