ニキビ跡治療の選び方と費用

【ニキビ跡治療の選び方と費用】|医師が解説

ニキビ跡治療の選び方と費用|医師が解説
最終更新日: 2026-05-21
📋 この記事のポイント
  • ✓ ニキビ跡治療は種類が多く、症状や予算、ダウンタイムの希望に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
  • ✓ ダーマペンとポテンツァは異なるメカニズムでニキビ跡にアプローチし、費用や効果、ダウンタイムに違いがあります。
  • ✓ 治療費用は保険適用外となることが多く、回数や種類によって大きく変動するため、事前の確認が不可欠です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

ニキビ跡の治療は、その種類や深さによって最適なアプローチが異なります。クレーター状のニキビ跡、色素沈着、赤みなど、患者さま一人ひとりの肌の状態に合わせた治療法を選ぶことが重要です。この記事では、ニキビ跡治療の主要な選択肢であるダーマペンとポテンツァの比較、費用相場、ダウンタイムについて詳しく解説します。適切な治療法を見つけるための参考にしてください。

ダーマペンとポテンツァの違い:どちらを選ぶべき?

ニキビ跡治療におけるダーマペンとポテンツァの施術比較表
ダーマペンとポテンツァの比較

ダーマペンとポテンツァは、どちらも微細な針を用いて肌に刺激を与え、自然治癒力を高めることでニキビ跡を改善する治療法ですが、そのメカニズムと特徴には明確な違いがあります。

ダーマペンとは?

ダーマペンは、極細の針で肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進する治療法です。これにより、クレーター状のニキビ跡や肌の凹凸を滑らかにし、肌全体の質感を改善する効果が期待できます。当院では、ダーマペン治療を希望される患者さまには、まず肌の状態を詳しく診察し、針の深さや導入する薬剤(成長因子など)を個別に調整しています。治療を始めて数ヶ月ほどで「肌の凹凸が目立たなくなってきた」とおっしゃる方が多いです。

ポテンツァとは?

ポテンツァは、ダーマペンと同様に微細な針で肌に穴を開けるだけでなく、針の先端から高周波(RF)エネルギーを照射し、さらに薬剤を均一に真皮層へ導入するドラッグデリバリーシステムを搭載した治療機器です。RFエネルギーは真皮層のコラーゲン生成を強力に促進し、ニキビ跡の改善に加えて、肌の引き締めや毛穴の開きにも効果が期待できます。また、RFによる止血効果でダウンタイムが比較的短いという特徴もあります。実際の診療では、特に深いクレーター状のニキビ跡や、肌のハリ感も同時に改善したいという患者さまにポテンツァをおすすめすることが多いです。当院では、問診の際に患者さまのニキビ跡の深さや肌質、過去の治療歴を詳しく伺い、ポテンツァの最適なモードや薬剤を提案しています。

コラーゲン
皮膚の真皮層の約70%を占めるタンパク質で、肌の弾力やハリを保つ重要な役割を担っています。
エラスチン
コラーゲンとともに真皮層に存在するタンパク質で、肌の弾力性や伸縮性を与える役割があります。
高周波(RF)エネルギー
電磁波の一種で、皮膚の深部に熱を発生させることでコラーゲンの収縮と生成を促進し、肌の引き締めやハリ改善に効果が期待されます。

ダーマペンとポテンツァの比較

両者の主な違いを以下の表にまとめました。

項目ダーマペンポテンツァ
メカニズム微細な針で穴を開け、自然治癒力促進微細な針+高周波(RF)照射+ドラッグデリバリー
期待できる効果クレーター改善、肌質改善、毛穴引き締めクレーター改善、肌の引き締め、毛穴、赤み、肝斑
ダウンタイム数日〜1週間程度(赤み、腫れ)比較的短い(赤み、腫れがダーマペンより軽度な傾向)
痛み麻酔クリーム使用で軽減可能麻酔クリーム使用で軽減可能
費用(1回あたり)1.5万円〜5万円程度3万円〜10万円程度

どちらの治療法もニキビ跡の改善に有効ですが、ポテンツァは高周波エネルギーとドラッグデリバリーシステムにより、より幅広い肌悩みに対応できる可能性があります。特に、フラクショナルレーザーとマイクロニードリングRFを組み合わせた治療は、アブレイティブフラクショナルレーザー単独よりもニキビ跡に優れた効果を発揮することが報告されています[1]。当院では、患者さまの肌の状態やライフスタイル、予算などを総合的に考慮し、最適な治療プランをご提案しています。初診時に「どの治療が自分に合っているのか分からない」と相談される患者さまも少なくありませんが、丁寧なカウンセリングを通じて、それぞれの治療のメリット・デメリットを詳しく説明し、納得して治療を選んでいただけるよう努めています。

ニキビ跡治療の費用相場と回数の目安

ニキビ跡治療の費用相場と必要な施術回数の目安を解説
ニキビ跡治療の費用と回数

ニキビ跡治療は、そのほとんどが保険適用外の自由診療となるため、費用はクリニックや治療の種類、回数によって大きく異なります。治療計画を立てる上で、費用相場と必要な回数の目安を把握しておくことが重要です。

治療の種類ごとの費用相場は?

  • ダーマペン: 1回あたり1.5万円〜5万円程度が目安です。導入する薬剤の種類によって費用が変動します。
  • ポテンツァ: 1回あたり3万円〜10万円程度が目安です。チップの種類や導入する薬剤によって費用が大きく異なります。
  • フラクショナルレーザー: 1回あたり2万円〜8万円程度が目安です。CO2フラクショナルレーザーはニキビ跡や肌の若返りに有効性が報告されています[2]
  • ケミカルピーリング: 1回あたり5千円〜1.5万円程度と比較的安価ですが、効果はマイルドな傾向があります。
  • サブシジョン: 1回あたり3万円〜10万円程度。クレーターの底が硬く癒着している場合に検討されることがあります。

これらの費用はあくまで目安であり、クリニックの立地や使用する機器、医師の経験などによって変動します。また、麻酔代やアフターケア用の薬剤代が別途かかる場合もありますので、事前に総額を確認することが大切です。当院では、治療を始める前に必ず詳細な見積もりを提示し、患者さまが安心して治療を受けられるよう配慮しています。特に高額な治療となる場合は、複数回の分割払いやコース契約など、患者さまの経済的な負担を軽減できる選択肢もご案内することがあります。

治療回数の目安はどのくらい?

ニキビ跡治療は1回で完結することは少なく、複数回の施術を重ねることで徐々に効果を実感できるのが一般的です。治療回数の目安は、ニキビ跡の種類や深さ、選択する治療法によって異なります。

  • ダーマペン・ポテンツァ・フラクショナルレーザー: 一般的に3回〜5回、重度のニキビ跡の場合は5回〜10回程度の施術が推奨されます。1ヶ月に1回程度のペースで治療を行うことが多いです。
  • ケミカルピーリング: 2週間〜1ヶ月に1回のペースで、5回〜10回程度の継続が推奨されます。

治療効果の現れ方には個人差があり、肌の再生能力やアフターケアの状況によっても変わります。当院では、治療後の経過を定期的に確認し、肌の状態に合わせて次回の施術内容や間隔を調整しています。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。「治療を始めてから肌の調子が良くなったけど、あと何回くらいで満足できるか知りたい」といった質問も多く、患者さまの期待と現実的な治療計画のすり合わせを丁寧に行うことを心がけています。

ニキビ跡治療のダウンタイム比較表

ニキビ跡治療を検討する上で、ダウンタイム(施術後の回復期間)は重要な要素の一つです。治療法によってダウンタイムの長さや症状は異なり、日常生活への影響も考慮して選択する必要があります。

主な治療法のダウンタイムとは?

ダウンタイムとは、施術後に肌に赤み、腫れ、かさぶた、内出血などの症状が現れ、回復するまでの期間を指します。この期間はメイクや洗顔、入浴などに制限がある場合があります。

治療法ダウンタイムの目安主な症状メイク・洗顔の制限
ダーマペン2日〜1週間赤み、腫れ、点状出血、皮むけ施術後12〜24時間控える
ポテンツァ1日〜数日赤み、腫れ(ダーマペンより軽度な傾向)施術後12〜24時間控える
フラクショナルレーザー3日〜1週間赤み、腫れ、ざらつき、かさぶた施術後数日控える場合あり
ケミカルピーリング数時間〜1日軽度の赤み、乾燥、皮むけ当日から可能(刺激を避ける)
サブシジョン数日〜1週間内出血、腫れ、痛み施術後数日控える

ポテンツァは、高周波エネルギーによる止血効果があるため、ダーマペンと比較して赤みや腫れが比較的早く引く傾向にあります。これにより、ダウンタイムが短く、日常生活への影響を最小限に抑えたい患者さまに適していると言えます。当院では、ダウンタイム中の過ごし方について、施術前に詳しく説明しています。特に、紫外線対策や保湿ケアの重要性をお伝えし、適切なアフターケアを指導することで、合併症のリスクを減らし、治療効果を最大限に引き出すよう努めています。診察の中で「仕事があるので、あまり長い休みは取れない」といったご相談をいただくことも多く、患者さまのライフスタイルに合わせたダウンタイムの少ない治療法や、週末を利用したスケジュール調整なども提案しています。

⚠️ 注意点

ダウンタイム中の肌は非常にデリケートです。医師の指示に従い、適切なスキンケアと紫外線対策を徹底してください。無理なメイクや刺激は、色素沈着や炎症を悪化させる可能性があります。

ニキビ跡の種類と治療法の選択肢

様々なニキビ跡の種類と効果的な治療法の選択肢を示すフローチャート
ニキビ跡の種類と治療法の選択

ニキビ跡は一種類ではなく、その状態によって適切な治療法が異なります。効果的な治療を選ぶためには、まずご自身のニキビ跡がどのタイプに属するかを理解することが重要です。

ニキビ跡の主な種類とは?

ニキビ跡は大きく分けて、色素沈着、赤み、そしてクレーターの3つのタイプがあります。

  1. 色素沈着(茶色いニキビ跡): ニキビの炎症後にメラニン色素が過剰に生成され、シミのように肌に残るタイプです。これは「炎症後色素沈着」と呼ばれ、時間が経てば自然に薄くなることもありますが、治療によって改善を早めることができます。
  2. 赤み(赤いニキビ跡): ニキビの炎症が治まった後も、毛細血管の拡張や炎症が残ることで肌が赤く見えるタイプです。特に炎症が強かった場合に生じやすく、これも時間が経つと薄れる傾向にありますが、治療で改善を促せます。
  3. クレーター(凹凸のあるニキビ跡): ニキビの炎症が真皮層にまで及び、組織が破壊された結果、肌が凹んでしまうタイプです。アイスピック型、ローリング型、ボックスカー型など様々な形状があり、自然治癒が難しく、積極的な治療が必要となります。

ニキビ跡の種類に応じた治療法の選び方

当院では、患者さまのニキビ跡の種類と深さを詳細に診断し、最適な治療法をご提案しています。初診の際に「昔からニキビ跡が気になっていて、メイクでも隠しきれない」と相談される患者さまも少なくありませんが、それぞれのニキビ跡に特化した治療法があります。

  • 色素沈着のニキビ跡: レーザートーニング、光治療(IPL)、ハイドロキノンなどの外用薬、ケミカルピーリングなどが効果的です。これらはメラニン色素の排出を促し、色素沈着を薄くする作用が期待できます。
  • 赤みのニキビ跡: Vビームなどの色素レーザーや光治療(IPL)が有効です。これらの治療は、拡張した毛細血管に作用し、赤みを軽減する効果が期待できます。
  • クレーターのニキビ跡: ダーマペン、ポテンツァ、フラクショナルレーザー、サブシジョン、TCAピーリングなどが主な選択肢です。これらの治療は、真皮層に働きかけ、コラーゲン生成を促進したり、線維組織の癒着を剥がしたりすることで、凹凸を改善する効果が期待されます。特に、深いクレーターには複数の治療を組み合わせる「コンビネーション治療」が効果的なケースも多く、当院では患者さまの肌質やダウンタイムの許容度に応じて、最適な組み合わせを提案しています。

実際の診療では、ニキビ跡が複数混在しているケースがほとんどです。例えば、クレーターと色素沈着が同時に見られる場合、それぞれの症状にアプローチできる治療法を組み合わせることで、より高い改善効果を目指します。治療後の経過観察も重要で、肌の反応を見ながら、次のステップを慎重に計画していきます。治療を始めて数ヶ月ほどで「肌のトーンが明るくなり、クレーターも目立たなくなってきた」とおっしゃる方が多く、患者さまの肌の変化を実感できるのは医師としても大きな喜びです。

まとめ

ニキビ跡治療は、その種類や深さ、患者さまのライフスタイルや予算によって最適な選択肢が異なります。ダーマペンやポテンツァ、フラクショナルレーザーなどの治療法は、それぞれ異なるメカニズムと特徴を持ち、ダウンタイムや費用も様々です。治療効果を最大限に引き出し、後悔のない選択をするためには、専門医による正確な診断と丁寧なカウンセリングが不可欠です。ご自身のニキビ跡の種類を理解し、それぞれの治療法のメリット・デメリット、費用、ダウンタイムを総合的に考慮して、納得のいく治療法を見つけることが大切です。当院では、患者さま一人ひとりに寄り添い、最適な治療プランをご提案いたします。

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よくある質問(FAQ)

ニキビ跡治療は保険適用になりますか?
ニキビ跡治療の多くは、美容目的とみなされるため保険適用外の自由診療となります。ただし、炎症性のニキビがまだ活動している場合や、一部の赤みに対する治療では保険が適用されるケースもあります。詳細は診察時に医師にご確認ください。
ニキビ跡治療は痛いですか?
ダーマペンやポテンツァ、フラクショナルレーザーなどの治療では、針を刺したり熱を加えたりするため、痛みを伴うことがあります。しかし、施術前には麻酔クリームを使用することで、痛みを軽減することが可能です。痛みの感じ方には個人差がありますが、ほとんどの方が我慢できる程度の痛みだとおっしゃいます。
ニキビ跡治療の効果はいつから実感できますか?
治療の種類や個人の肌の状態によって異なりますが、一般的に複数回の施術を重ねることで徐々に効果を実感できるようになります。多くの場合、3回目以降の施術から肌質の変化やニキビ跡の改善を感じ始める方が多いです。最終的な効果を実感するには、数ヶ月から半年程度の期間を要することがあります。
治療後のアフターケアで気をつけることはありますか?
治療後の肌は非常にデリケートな状態です。最も重要なのは徹底した保湿と紫外線対策です。刺激の少ないスキンケア用品を使用し、日焼け止めをこまめに塗るようにしてください。また、医師から指示された軟膏や薬剤がある場合は、正しく使用することが大切です。無理な摩擦や刺激は避け、肌を優しく扱うよう心がけましょう。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長
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