- ✓ ニキビ跡のタイプに応じた多様な機器治療があり、効果的な改善が期待できます。
- ✓ マイクロニードルRF、レーザー、光治療など、それぞれの治療法には特徴と適応があります。
- ✓ 専門医との相談を通じて、自身の肌状態に最適な治療プランを見つけることが重要です。
ニキビ跡は、炎症性ニキビが治癒した後に肌に残る色素沈着や凹凸(クレーター)などの痕跡を指します。これらのニキビ跡は、自然治癒が難しい場合が多く、美容医療によるアプローチが効果的な改善策となり得ます。特に機器を用いた治療は、肌の深層に働きかけ、コラーゲン生成を促進したり、異常な色素を分解したりすることで、多様なニキビ跡に対応可能です。
ポテンツァによるニキビ跡治療(RF×マイクロニードル)とは?

ポテンツァは、マイクロニードルと高周波(RF)エネルギーを組み合わせた治療機器です。極細の針を肌に挿入し、真皮層に直接RFエネルギーを照射することで、コラーゲンやエラスチンの生成を強力に促進し、ニキビ跡の凹凸や肌質の改善を目指します[4]。
この治療は、肌の自然治癒力を高めながら、ニキビ跡のクレーターや毛穴の開き、肌のたるみなど、複数の肌悩みに対応できる点が特徴です。当院では、特に深いクレーター状のニキビ跡でお悩みの患者さまにポテンツァをおすすめすることが多く、治療を重ねるごとに肌のハリや滑らかさの変化を実感される方が多いです。治療後のダウンタイムは数日程度で、赤みや腫れが生じることがありますが、メイクでカバーできる程度であることがほとんどです。
ポテンツァは、マイクロニードルによって肌に微細な穴を開けることで、有効成分を効率的に浸透させるドラッグデリバリーシステムも搭載しています。これにより、ニキビ跡の種類や肌の状態に合わせて、成長因子やヒアルロン酸などの薬剤を併用することで、より高い治療効果が期待できます。
実際の診療では、患者さまのニキビ跡の深さや範囲、肌質を詳細に診察し、最適な針の深さやRFの出力、薬剤の選定を慎重に行います。特に、過去に他の治療で効果を実感できなかったという患者さまから「肌の凹凸が目立たなくなった」「肌全体のトーンが明るくなった」といった喜びの声をいただくことも少なくありません。
ダーマペン4でクレーターニキビ跡を改善とは?
ダーマペン4は、極細の針で肌に微細な穴を一時的に開け、肌の自然治癒力を利用してコラーゲンやエラスチンの生成を促す治療法です。特にクレーター状のニキビ跡の改善に効果が期待されます[1]。
この治療は、肌の奥深くにある真皮層に直接刺激を与えることで、線維芽細胞を活性化させ、新しい皮膚組織の再生を促します。その結果、凹凸のある肌表面が滑らかになり、肌全体のハリや弾力も向上することが期待できます。当院では、ダーマペン4の施術後、患者さまに肌の赤みやヒリつきが数日続くことをお伝えしていますが、多くの方が「肌触りがなめらかになった」「ファンデーションのノリが良くなった」と、その効果に満足されています。
ダーマペン4は、針の深さを0.2mmから3.0mmまで細かく調整できるため、ニキビ跡の状態や肌の部位に合わせて最適な治療が可能です。また、治療中に成長因子やビタミンCなどの美容成分を塗布することで、微細な穴からこれらの成分が肌の深部まで浸透し、相乗効果によってより高い肌質改善効果が期待できます[2]。
実際の診療では、患者さまのクレーターの深さやタイプを丁寧に確認し、適切な針の深さを設定します。特に、アイスピック型やボックスカー型といった深いクレーターに対しては、複数回の治療を推奨することが多いです。治療を継続することで、肌の凹凸が徐々に目立たなくなり、自信を取り戻される患者さまを多く診ています。
ヴェルベットスキン(ダーマペン+マッサージピール)の効果とは?

ヴェルベットスキンは、ダーマペン4とマッサージピール(PRX-T33)を組み合わせた治療法です。ダーマペンで肌に微細な穴を開けた直後にマッサージピールを塗布することで、ピーリング剤の有効成分が肌の深層まで浸透し、相乗効果で肌の再生と美白効果を高めます。
この組み合わせ治療は、ダーマペンによる肌の再生促進効果と、マッサージピールによるコラーゲン生成促進、美白、ハリ改善効果を同時に得られるため、ニキビ跡の凹凸だけでなく、色素沈着や肌全体のくすみ、小じわの改善にも有効です。当院では、ヴェルベットスキンを受けられた患者さまから「肌がワントーン明るくなった」「毛穴が引き締まったように感じる」といったお声をよく聞きます。特に、ニキビ跡の色素沈着とクレーターの両方に悩む方に、この治療をおすすめすることが多いです。
マッサージピールに含まれるトリクロロ酢酸(TCA)は、肌の真皮層に働きかけコラーゲンの生成を促進しますが、ダーマペンで開けられた微細な穴から浸透することで、より効率的に作用します。これにより、肌のハリ感や弾力が増し、ニキビ跡による凹凸が目立ちにくくなる効果が期待できます。また、コウジ酸が配合されているため、メラニン生成を抑制し、ニキビ跡の色素沈着やくすみを改善する効果も期待できます。
診察の際には、患者さまの肌の状態やダウンタイムへの許容度を詳しく伺い、ヴェルベットスキンが適切かどうかを判断します。施術直後は赤みや皮むけが生じることがありますが、適切なアフターケアを行うことで、より良い結果へと導くことができます。治療を終えた患者さまが「肌に自信が持てるようになった」と笑顔でお話しされるのを見ると、この治療の重要性を改めて実感します。
CO2フラクショナルレーザーによるニキビ跡治療とは?
CO2フラクショナルレーザーは、炭酸ガスレーザーを点状に照射することで、肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力とコラーゲン生成を促進する治療法です。特に、深いクレーター状のニキビ跡や、肌の凹凸の改善に高い効果が期待されます[3]。
このレーザーは、皮膚の水分に吸収される特性があり、照射された部分の組織を蒸散させます。これにより、皮膚の表面を削りながら、同時に真皮層に熱刺激を与え、新しいコラーゲンやエラスチンの生成を促します。当院では、CO2フラクショナルレーザー治療を受けられた患者さまから「長年悩んでいたクレーターが目立たなくなった」「肌全体が滑らかになった」という感想を多くいただきます。特に、他の治療では改善が難しかった深いニキビ跡に対して、この治療が有効な選択肢となるケースをよく経験します。
CO2フラクショナルレーザーは、照射範囲や深さを細かく調整できるため、患者さまのニキビ跡の状態や肌質に合わせてカスタマイズされた治療が可能です。治療後のダウンタイムは、赤みや腫れ、かさぶたが生じることがあり、1週間程度続く場合がありますが、肌の再生プロセスには不可欠な期間です。適切な保湿と紫外線対策を行うことで、よりスムーズな回復と効果的な肌再生をサポートします。
実際の診療では、治療前のカウンセリングで患者さまの期待値やダウンタイムの許容度を丁寧に確認します。また、治療計画として複数回の施術を提案することが多く、回数を重ねるごとに肌質の変化を実感していただけます。治療後の肌の変化に喜びを感じ、自信を取り戻される患者さまの姿を見るたびに、この治療の価値を深く感じます。
ルメッカ(IPL)で赤みのあるニキビ跡を改善とは?
ルメッカは、IPL(Intense Pulsed Light)という光エネルギーを利用した治療機器で、特に赤みのあるニキビ跡や色素沈着、肌のトーンアップに効果が期待されます。
IPLは、様々な波長の光を肌に照射することで、メラニン色素やヘモグロビン(赤みの原因)に反応し、これらを破壊または凝集させます。これにより、赤みのあるニキビ跡や炎症後色素沈着、さらにはシミやそばかすといった色素性の病変の改善が期待できます。当院では、ニキビ跡の赤みでお悩みの患者さまにルメッカをおすすめすることが多く、治療を始めて数回で「肌の赤みが引いて、ファンデーションの厚塗りが不要になった」とおっしゃる方が多いです。
ルメッカは、従来のIPL機器と比較して、より高いピークパワーと短いパルス幅で光を照射できるため、少ない回数で高い効果が期待できるとされています。また、肌へのダメージを抑えながら治療できるため、ダウンタイムが比較的短いのも特徴です。施術直後に一時的な赤みや熱感が生じることがありますが、通常は数時間から数日で落ち着きます。
診察の際には、患者さまのニキビ跡の色調や肌質を詳しく確認し、ルメッカが最適な治療法であるかを判断します。特に、炎症後の赤みが長引いているケースや、広範囲に赤みがある場合に効果を発揮しやすいです。治療後のフォローアップでは、赤みの改善度合いだけでなく、肌全体のトーンアップやハリ感の変化も確認するようにしています。
ケミカルピーリング・マッサージピールでニキビ跡を薄くするとは?

ケミカルピーリングやマッサージピールは、特殊な薬剤を肌に塗布することで、古くなった角質や毛穴の詰まりを除去し、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進する治療法です。これにより、ニキビ跡の色素沈着や浅い凹凸の改善、肌質の向上を目指します。
ケミカルピーリングは、主にサリチル酸やグリコール酸などの酸性の薬剤を使用し、肌表面の角質層を穏やかに剥離させます。これにより、毛穴の詰まりが解消され、ニキビの発生を抑制するとともに、ニキビ跡の色素沈着の排出を促します。一方、マッサージピール(PRX-T33)は、トリクロロ酢酸(TCA)を主成分としながらも、過酸化水素を配合することで、肌表面への刺激を抑えつつ真皮層に深く浸透し、コラーゲン生成を強力に促進します。当院では、特にニキビ跡の色素沈着や肌のざらつき、くすみにお悩みの患者さまにこれらのピーリング治療を提案することが多く、「肌がツルツルになった」「化粧ノリが格段に良くなった」といったお声をよく聞きます。
これらのピーリング治療は、肌のターンオーバーを正常化させることで、蓄積されたメラニン色素の排出を促し、ニキビ跡の色素沈着を薄くする効果が期待できます。また、肌のキメが整い、毛穴の目立ちも改善されるため、全体的な肌質の向上が期待できます。
実際の診療では、患者さまの肌の敏感さやニキビ跡の状態に応じて、ケミカルピーリングの種類や濃度、マッサージピールの回数を調整します。施術後の肌は一時的に乾燥しやすくなるため、保湿ケアの重要性も丁寧にお伝えしています。定期的な治療を継続することで、肌の透明感が増し、ニキビができにくい健康な肌へと導くことができると実感しています。
プラズマシャワーのニキビ・ニキビ跡への効果とは?
プラズマシャワーは、プラズマエネルギーを肌に照射することで、殺菌、肌再生、薬剤浸透促進などの効果をもたらす治療法です。特に、活動性のニキビ治療とニキビ跡の改善に効果が期待されます。
プラズマは、固体・液体・気体に次ぐ第4の物質状態とされ、高い殺菌作用を持つと同時に、肌細胞の活性化やコラーゲン生成を促す効果があります。プラズマシャワーは、このプラズマを肌に直接照射することで、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌し、炎症を鎮めます。また、肌のバリア機能を一時的に緩めることで、美容成分の浸透率を高めるドラッグデリバリー効果も期待できます。当院では、繰り返すニキビとニキビ跡の赤みにお悩みの患者さまにプラズマシャワーをおすすめすることが多く、治療を重ねるごとに「ニキビができにくくなった」「肌の赤みが落ち着いた」とおっしゃる方が多いです。
プラズマシャワーは、非接触で肌に直接作用するため、肌への負担が少なく、ダウンタイムがほとんどない点が特徴です。施術中は温かさを感じる程度で、痛みも少ないため、痛みに敏感な方でも安心して受けられます。治療後すぐにメイクも可能であり、日常生活に支障をきたしにくいのも利点です。
診察の際には、患者さまのニキビの活動性やニキビ跡の種類、肌の敏感度を考慮し、最適な治療プランを提案します。プラズマシャワー単独での治療はもちろん、他の治療と組み合わせることで、より幅広い肌悩みに対応できることもあります。ニキビの炎症が落ち着き、肌質が改善していく過程を患者さまと共有できるのは、医師として非常にやりがいを感じる瞬間です。
- マイクロニードルRFとは
- 極細の針(マイクロニードル)を肌に挿入し、その針先から高周波(RF)エネルギーを照射することで、真皮層のコラーゲン生成を促進し、肌の引き締めやニキビ跡の改善を図る治療法です。肌の表面へのダメージを抑えつつ、深部に直接アプローチできる点が特徴です。
| 治療法 | 主な効果 | 主な適応ニキビ跡 | ダウンタイム |
|---|---|---|---|
| ポテンツァ | コラーゲン生成促進、肌質改善、引き締め | クレーター、毛穴の開き、肌のたるみ | 数日(赤み、腫れ) |
| ダーマペン4 | コラーゲン・エラスチン生成促進、肌再生 | クレーター、肌の凹凸、毛穴の開き | 数日(赤み、ヒリつき) |
| CO2フラクショナルレーザー | 皮膚組織の再生、コラーゲン再構築 | 深いクレーター、肌の凹凸 | 1週間程度(赤み、かさぶた) |
| ルメッカ(IPL) | 赤み・色素沈着改善、肌トーンアップ | 赤みのあるニキビ跡、炎症後色素沈着 | ほぼなし〜数日(一時的な赤み) |
| ケミカルピーリング | 角質除去、ターンオーバー促進、美白 | 色素沈着、浅い凹凸、肌のざらつき | ほぼなし〜数日(乾燥、軽度の皮むけ) |
| プラズマシャワー | 殺菌、肌再生、薬剤浸透促進 | 活動性ニキビ、ニキビ跡の赤み、肌質改善 | ほぼなし |
まとめ
ニキビ跡の美容医療(機器治療)は、クレーター、色素沈着、赤みなど、様々なタイプのニキビ跡に対して効果的な改善が期待できる多様な選択肢を提供します。ポテンツァやダーマペン4、CO2フラクショナルレーザーは、肌の深層に働きかけコラーゲン生成を促進することで、凹凸のあるニキビ跡の改善に有効です。ルメッカ(IPL)は赤みのあるニキビ跡や色素沈着に、ケミカルピーリングやマッサージピールは色素沈着や肌質改善に、プラズマシャワーはニキビの炎症抑制と肌再生にそれぞれ特化した効果を発揮します。
これらの治療法は、それぞれ異なる作用機序と適応、ダウンタイムを持つため、自身のニキビ跡の状態やライフスタイルに合わせた選択が重要です。専門の医師と十分に相談し、肌の状態を正確に診断してもらった上で、最適な治療プランを立てることが、効果的なニキビ跡改善への第一歩となります。
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- Tina S Alster, Paul M Graham. Microneedling: A Review and Practical Guide.. Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]. 2018. PMID: 28796657. DOI: 10.1097/DSS.0000000000001248
- Sharwari Jaiswal, Sugat Jawade. Microneedling in Dermatology: A Comprehensive Review of Applications, Techniques, and Outcomes.. Cureus. 2024. PMID: 39449889. DOI: 10.7759/cureus.70033
- Hyuck Hoon Kwon, Steven Hoseong Yang, Joon Lee et al.. Combination Treatment with Human Adipose Tissue Stem Cell-derived Exosomes and Fractional CO2 Laser for Acne Scars: A 12-week Prospective, Double-blind, Randomized, Split-face Study.. Acta dermato-venereologica. 2021. PMID: 33073298. DOI: 10.2340/00015555-3666
- Aleksi J Hendricks, Sheila Z Farhang. Dermatologic facial applications of Morpheus8 fractional radiofrequency microneedling.. Journal of cosmetic dermatology. 2022. PMID: 35916259. DOI: 10.1111/jocd.15231
