PAIN CONTROL
痛みの感じ方、痛みを感じやすい部位、出力調整や麻酔の相談、当日の確認ポイントを整理します。
- ✓ ウルセラプライムの痛みは、超音波エネルギーによる熱作用と神経の刺激が原因です。
- ✓ 骨に近い部位や神経が集中する部位(額、顎下、口周りなど)は痛みを感じやすい傾向があります。
- ✓ 痛みの軽減には、麻酔クリームや笑気麻酔の利用、施術中の声かけ、適切な出力調整が有効です。
ウルセラプライムは、たるみ治療に用いられる高密度焦点式超音波(HIFU)機器の一種で、その効果の高さから注目を集めています。しかし、「ウルセラプライムは痛い」という声を聞き、施術への不安を感じる方も少なくありません。ウルセラプライムの痛みは、超音波エネルギーが皮膚の深層組織に熱を発生させることで生じるものであり、そのメカニズムを理解し、適切な対策を講じることで、より快適に施術を受けることが可能です。
ウルセラプライムとは?そのメカニズムを解説
ウルセラプライムは、高密度焦点式超音波(HIFU)技術を応用したたるみ治療機器です。皮膚の表面を傷つけることなく、真皮層や皮下組織、さらにSMAS層(筋膜)といった深い層にまで超音波エネルギーを届け、熱作用によって組織を引き締め、コラーゲン生成を促進することで、リフトアップ効果をもたらします[1]。
- HIFU(高密度焦点式超音波)
- 特定の深さに超音波エネルギーを集中させ、瞬間的に熱を発生させる技術です。これにより、組織が収縮し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進され、たるみやシワの改善が期待できます。
- SMAS層(Superficial Musculoaponeurotic System)
- 顔の皮膚と筋肉の間にある薄い膜状の組織です。この層が緩むと顔のたるみが進行すると考えられており、ウルセラプライムはこの層に熱を加えることで、根本的なリフトアップ効果を狙います。
ウルセラプライムは、従来のウルセラと比較して、より精密なエネルギー照射が可能になり、施術時間も短縮されています。また、リアルタイムで皮下組織の状態を確認できる「DeepSEE™」という独自の画像診断技術を搭載しており、これにより医師はターゲットとなる層を正確に視認しながら施術を行うことができます。この正確性が、効果の安定性と安全性の向上に寄与しています[2]。
ウルセラプライムはなぜ痛いと感じるの?
ウルセラプライムの施術中に痛みを感じる主な理由は、超音波エネルギーによる熱作用と、その熱が神経に触れることによる刺激です。この熱エネルギーは、肌の深層にある組織を収縮させ、コラーゲン生成を促すために不可欠なものですが、同時に痛みとして認識されることがあります。
熱作用による組織の収縮と炎症反応
ウルセラプライムは、皮膚の深部に約60〜70℃の熱を発生させます。この熱は、ターゲットとなる組織(コラーゲンやSMAS層)を変性・収縮させ、引き締め効果をもたらします。この熱による組織の変性や、それに続く微細な炎症反応が、痛みや熱感として感じられることがあります。
神経への刺激
顔には多くの神経が走行しており、特に骨に近い部分や神経が密集している部位では、超音波の熱エネルギーが神経に触れることで、チクチクとした痛みや、骨に響くような痛みを感じやすくなります。患者さまの中には、「歯に響くような感覚があった」とおっしゃる方もいらっしゃいます。当院では、施術前に患者さまの顔の解剖学的特徴をしっかりと確認し、神経の走行を考慮しながら、安全かつ効果的な照射プランを立てるようにしています。
痛みを感じやすい部位とは?
ウルセラプライムの施術において、特に痛みを感じやすい部位はいくつかあります。これらの部位は、骨に近く、神経が密集している傾向があるため、施術中の不快感が強くなることがあります。
- 額(眉上): 骨に近く、神経が走行しているため、施術中に響くような痛みを感じやすい部位です。
- 顎下(アゴのライン): 骨が近く、神経や血管が比較的浅い層にあるため、痛みを感じやすいことがあります。特に、顎の骨の縁に沿って照射する際に痛みを感じる方が多いです。
- 口周り: 口角の横や唇の近くは、皮膚が薄く、神経終末が多いため、敏感に痛みを感じることがあります。
- 頬骨周辺: 頬骨も骨に近いため、超音波が骨に響くような感覚を覚えることがあります。
これらの部位では、医師が特に慎重に照射を行い、患者さまの反応を見ながら出力や照射密度を調整することが重要です。当院の診察では、初診時に「以前HIFUを受けた際に、顎下が特に痛かった」と相談される患者さまも少なくありません。そのため、問診の際に痛みの感じ方や過去の経験を詳しく伺い、施術計画に反映させるようにしています。
ウルセラプライムの痛みを軽減するための対策とは?
ウルセラプライムの痛みは、効果の現れでもある一方で、患者さまにとって大きな不安要素となり得ます。しかし、いくつかの対策を講じることで、痛みを軽減し、より快適に施術を受けることが可能です。
麻酔の使用
痛みを軽減する最も一般的な方法の一つが麻酔の使用です。当院では、患者さまの痛みの感じ方や希望に応じて、以下の麻酔を提案しています。
- 麻酔クリーム(表面麻酔): 施術部位に塗布することで、皮膚表面の感覚を鈍らせます。施術の30分〜1時間前に塗布し、浸透させることで効果を発揮します。軽度から中程度の痛みに有効です。
- 笑気麻酔: 鼻から吸入するタイプの麻酔で、リラックス効果と鎮痛効果があります。意識を保ちながら痛みを和らげることができるため、痛みに弱い方や不安が強い方におすすめです。
- 静脈内鎮静法(点滴麻酔): より強い鎮静効果を希望される場合や、痛みに極度に弱い方に検討されることがあります。施術中は眠ったような状態になり、痛みを感じにくくなります。
麻酔の使用には、それぞれリスクや副作用(アレルギー反応、吐き気、めまいなど)が伴う場合があります。施術前に医師と十分に相談し、ご自身の体質や健康状態に合った麻酔方法を選択することが重要です。
医師の技術と経験
ウルセラプライムの痛みの感じ方は、施術を行う医師の技術と経験に大きく左右されます。経験豊富な医師は、患者さまの顔の骨格や脂肪のつき方、神経の走行を正確に把握し、適切な出力設定と照射深度、そして丁寧なハンドピースの操作を行うことができます。これにより、不必要な痛みを与えずに、最大限の効果を引き出すことが可能になります。
実際の診療では、患者さまの表情や声のトーンを常に確認し、痛みを感じているようであれば、すぐに照射を中断したり、出力を調整したりする柔軟な対応が重要なポイントになります。当院では、施術中も患者さまに「痛みは大丈夫ですか?」「熱くありませんか?」と積極的に声かけを行い、コミュニケーションを取りながら進めることを徹底しています。
施術中のコミュニケーション
施術中の患者さまと医師・看護師とのコミュニケーションも、痛みの軽減に非常に重要です。痛みを感じた際にすぐに伝えることができる環境であれば、患者さまは安心して施術を受けることができます。また、医師もリアルタイムで患者さまの反応を確認し、必要に応じて照射設定を調整できます。
ウルセラプライムの痛み以外の副作用やリスクは?
ウルセラプライムは比較的安全な治療ですが、痛み以外にもいくつかの副作用やリスクが報告されています。これらを理解し、適切な対処法を知っておくことが重要です。
- 赤み、腫れ: 施術直後から数日間、軽い赤みや腫れが生じることがあります。これは熱による一時的な炎症反応であり、通常は自然に治まります。
- むくみ: 施術部位にむくみが生じることがあります。これも一時的なもので、数日から1週間程度で改善することが多いです。
- 内出血: 稀に、超音波が血管に触れることで内出血が生じることがあります。通常は数週間で吸収されますが、気になる場合は医師に相談してください。
- しびれ感: 一時的に神経が刺激されることで、しびれ感や麻痺感が生じることがあります。これは通常、数日から数週間で改善しますが、長引く場合は医療機関を受診してください。
- やけど: 非常に稀ですが、不適切な照射や出力設定により、皮膚表面にやけどが生じるリスクがあります。経験豊富な医師による施術が重要です。
これらの副作用のほとんどは一時的なものであり、適切に管理することで重篤な合併症に至ることは稀です。施術後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。特に、術後の赤みや腫れに対しては、冷却や保湿ケアの指導を行うことで、患者さまが安心して過ごせるようサポートしています。
ウルセラプライムと他のHIFU機器との比較:痛みはどう違う?
HIFU機器にはウルセラプライム以外にも様々な種類があり、それぞれ特徴や痛みの感じ方が異なります。ここでは、ウルセラプライムと他の代表的なHIFU機器を比較してみましょう。
| 項目 | ウルセラプライム | ダブロ(Doublo) | ウルトラセルQ+(Ultraformer Ⅲ) |
|---|---|---|---|
| 特徴 | リアルタイム画像診断(DeepSEE™)で正確な層に照射。効果の持続性が高い。 | 韓国製のHIFU機器。比較的安価で導入されているクリニックが多い。 | 照射スピードが速く、施術時間が短い。痛みも比較的少ないとされる。 |
| 痛みの傾向 | 深層へのアプローチが強いため、痛みを感じやすい傾向があるが、麻酔で対応可能。 | ウルセラよりは痛みが少ないとされるが、個人差が大きい。 | 他のHIFU機器と比較して痛みが少ないと評価されることが多い。 |
| 主な効果 | 強力なリフトアップ、たるみ改善、肌の引き締め。 | たるみ改善、肌の引き締め。 | たるみ改善、肌の引き締め、タイトニング。 |
| 持続期間 | 約6ヶ月〜1年半。 | 約半年〜1年。 | 約半年〜1年。 |
ウルセラプライムは、その強力なリフトアップ効果と持続性の高さから、たるみ治療のゴールドスタンダードの一つとされています。痛みを感じやすい傾向があるのは事実ですが、それは効果の裏返しとも言えます。当院では、患者さまの希望や痛みの耐性に応じて、麻酔の選択肢を複数用意し、痛みを最小限に抑えながら最大の効果が得られるよう、丁寧なカウンセリングと施術を心がけています。
ウルセラプライムの施術を受ける前の注意点
ウルセラプライムの施術を検討する際には、効果や痛みの対策だけでなく、いくつかの注意点を理解しておくことが重要です。安全で満足のいく結果を得るために、以下の点に留意しましょう。
- 医療機関の選択: ウルセラプライムは医療行為であり、医師の診断と技術が結果を大きく左右します。経験豊富な医師が在籍し、適切なカウンセリングとアフターケアを提供している医療機関を選びましょう。
- 事前のカウンセリング: 施術前に、医師と十分にカウンセリングを行い、ご自身の肌の状態、たるみの程度、期待する効果、そして痛みの不安などを具体的に伝えることが重要です。当院では、患者さまの肌質やたるみの状態を詳細に診察し、最適な照射プランを提案するとともに、痛みの感じ方についても詳しく説明し、不安を解消できるよう努めています。
- 禁忌事項の確認: 妊娠中・授乳中の方、ペースメーカーを装着している方、施術部位に金属プレートやシリコンを挿入している方、重度の皮膚疾患がある方などは、ウルセラプライムの施術を受けられない場合があります。事前に必ず医師に申告し、禁忌事項を確認してください。
- 費用と回数: ウルセラプライムは自由診療であり、費用は医療機関や照射範囲、ショット数によって異なります。また、効果を維持するためには定期的な施術が必要となる場合があります。費用や施術回数についても、事前に確認し、納得した上で施術を受けましょう。
- ダウンタイム: 施術後、赤みや腫れ、むくみなどのダウンタイムが生じることがあります。これらの症状は通常数日で治まりますが、施術後の予定を考慮して計画を立てることをおすすめします。
これらの注意点を踏まえ、信頼できる医療機関で、十分な情報提供を受けた上で施術に臨むことが、安全かつ効果的なウルセラプライム治療への第一歩となります。
まとめ
ウルセラプライムは、たるみ治療において高い効果が期待できるHIFU機器ですが、超音波の熱作用や神経への刺激により、施術中に痛みを感じることがあります。特に額、顎下、口周りなど、骨に近く神経が集中する部位では痛みを感じやすい傾向があります。しかし、麻酔クリームや笑気麻酔の利用、経験豊富な医師による適切な出力調整と丁寧な施術、そして施術中の密なコミュニケーションによって、痛みを大幅に軽減することが可能です。施術を検討する際は、これらの痛みの対策をしっかりと行い、信頼できる医療機関で十分なカウンセリングを受けて、ご自身の状態に合った安全な治療計画を立てることが重要です。
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よくある質問(FAQ)
- Gassner, H. G., et al. (2014). Safety and efficacy of microfocused ultrasound for lifting and tightening of the face and neck. Aesthetic Surgery Journal, 34(5), 785-792.
- Fukaya, M., et al. (2020). Clinical efficacy of microfocused ultrasound with visualization for facial and neck skin laxity: a prospective study. Journal of Cosmetic Dermatology, 19(11), 2824-2830.

