ポテンツァとは?効果・種類・適応
ポテンツァの仕組み、チップの違い、ニキビ跡・毛穴・赤みなどの適応、期待できる変化と限界、回数、痛み、ダウンタイム、リスク、他施術との違いを、受ける前の判断順に整理します。

ポテンツァの施術概要と仕組み
ポテンツァは、マイクロニードルを皮膚へ挿入し、針先から高周波エネルギーを加えるRFマイクロニードル治療です。針による微細な刺激と、真皮内へ加える熱作用を組み合わせます。治療範囲、針の深さ、出力、パルス、チップ構造で皮膚へ加わる作用が変わるため、「ポテンツァ」という名称だけで施術内容や期待できる変化を一律に説明することはできません。
針を使うSチップやCPチップと、針を使わず皮膚表面から高周波を加えるダイヤモンドチップでは、治療の考え方が異なります。CPチップでは、針を抜く動きと陰圧を利用して薬剤を塗布する工程を組み合わせる場合がありますが、導入する薬剤の種類、濃度、安全性、国内での承認状況を個別に確認する必要があります。RFマイクロニードル全般の研究結果を、特定の機器・チップ・薬剤へそのまま当てはめないことも重要です。
Sチップ
針とRFを用い、毛穴、皮脂、赤み、肌質などを診察して出力と深度を調整します。
CPチップ
針とRFに薬剤導入の工程を組み合わせる場合があります。ニキビ跡の型・深さと使用薬剤を確認します。
ダイヤモンドチップ
針を使わず高周波を加える方式で、引き締め目的を相談する際に検討されます。
名称だけで選ばない
チップ名が同じでも、照射範囲、出力、ショット数、薬剤、麻酔、費用条件を確認します。
適応・向いている人
主に、萎縮性ニキビ跡の凹み、毛穴の開き、皮脂の多さ、赤み、肌のハリ不足などを相談する際に候補になります。ただし、同じ「ニキビ跡」でも、アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型では深さや癒着が異なり、RFマイクロニードルだけでは十分に変化しにくい場合があります。活動性の炎症性ニキビ、赤み、色素沈着、肝斑、酒さなども見分けが必要です。
当院では、肌状態に加えて、許容できるダウンタイムとイベント予定を確認し、チップ、針の深さ、RF出力、薬剤導入の有無を検討します。ポテンツァが常に第一選択とは限らず、保険診療のニキビ治療、サブシジョン、レーザー、ピーリング、ダーマペンなどを比較して治療計画を立てます。
実際の診察では、「鼻や頬の毛穴が目立って困っている」という相談は少なくありません。肝斑だけでなく肌全体のくすみを気にしている患者さんも多いため、症状名だけでなく、日常でどのような見え方に困っているのかまで確認しています。
検討しやすいケース
- 萎縮性ニキビ跡の凹みや毛穴を診断したうえで治療したい
- 針治療にRFを組み合わせる選択肢を比較したい
- 複数回の経過確認とアフターケアを続けられる
先に診断・治療するケース
- 膿、強い痛み、急に広がる赤みなど活動性炎症や感染がある
- 肝斑、酒さ、接触皮膚炎など刺激で悪化し得る状態が疑われる
- 深い瘢痕や癒着があり、別治療との組み合わせを検討する必要がある

期待できる変化とエビデンスの限界
RFマイクロニードルについては、萎縮性ニキビ跡や毛穴を対象とした比較試験・分割顔試験が報告されています。瘢痕の外観や肌質評価に変化が示された研究はありますが、対象人数、機器、針構造、出力、施術回数、評価法が研究ごとに異なります。特定の研究で得られた結果を、すべてのポテンツァ施術や患者へ一般化することはできません。
ニキビ跡では、凹みの型と深さ、線維性の癒着、赤み・色素沈着の併存を分けて評価します。毛穴の見え方も、皮脂、乾燥、加齢によるハリ低下、瘢痕など複数の要因で変わります。肝斑や赤ら顔は刺激で悪化する可能性があるため、診断せずに「どの悩みにも同じ設定」と考えないでください。
当院では、ニキビ跡で悩む患者さんへマックーム導入ポテンツァを提案することが多く、治療を始めて数ヶ月ほどで「肌の凹凸が目立たなくなった」とおっしゃる方が多いです。重度のクレーター肌の相談では、瘢痕の型や深さ、活動性ニキビなどを診察したうえで同治療を選択肢として提案しており、治療を重ねるなかで「肌の凹凸がなめらかになってきた」「ファンデーションのノリが良くなった」といった声をよく耳にします。
毛穴についても、ポテンツァの治療を数回受けることで、多くの方が毛穴の目立ちにくさを実感されています。また、肝斑だけでなく肌全体のくすみを相談された患者さんから、肌全体の質感の変化を実感したと聞くこともあります。
施術の流れと当院で確認すること
施術前は、ニキビ跡の型、活動性ニキビ、毛穴、赤み、色素、傷、既往歴、服薬、アレルギー、過去の美容施術を確認します。妊娠・授乳中、心臓ペースメーカーなどの植込み型電子機器がある方、出血しやすい薬を服用中の方は、予約時と診察時に必ず伝えてください。
適応、チップ、薬剤、限界、費用を確認
施術部位を清潔にし、麻酔クリームを使用
深度とRF出力を調整し、必要時のみ薬剤を使用
赤みと熱感を確認し、保湿と紫外線対策を案内
当院の公開施術ページでは、診察後に洗顔・麻酔、ポテンツァ施術、鎮静・アフターケア、経過確認の順で案内しています。初回は施術時間だけでなく、診察、麻酔、同意説明、施術後の確認を含めて予定に余裕を持ってください。

回数・間隔・経過の見方
必要な回数は、相談する症状、瘢痕の深さ、使用チップ、出力、薬剤、皮膚反応、予算で異なります。当院の公開施術ページでは、ニキビ跡・クレーターについて3〜5回、4週間前後に1回を目安として案内していますが、全員に必要な固定回数ではありません。1回ごとに赤みや色素変化、希望する変化、通院負担を確認し、同じ内容を機械的に続けないことが大切です。
RFによる組織反応は施術直後だけで完結するものではなく、経過中の腫れや乾燥が落ち着いた後に評価します。直後の腫れで凹みが浅く見える場合があるため、すぐに「治った」と判定しません。変化が乏しい場合は、瘢痕型の再評価、出力・深度、他治療との組み合わせ、治療目標そのものを見直します。
痛み・ダウンタイムとアフターケア
| 施術中 | 針の刺激、熱感、部位による痛みがあります。麻酔クリームを使用しても無痛とは限りません。 |
|---|---|
| 施術直後 | 赤み、腫れ、熱感、点状出血、ヒリつきが出る場合があります。 |
| 数日間 | 乾燥、かさぶた、ざらつき、かゆみ、ニキビの一時的悪化がみられる場合があります。 |
| 相談の目安 | 強い痛み、水疱、膿、赤みの拡大、発熱、長引く色調変化などがあれば施術した医療機関へ連絡します。 |
施術後はこすらず、処方・案内された保湿と紫外線対策を行います。洗顔、メイク、入浴、運動、飲酒、レチノイドやピーリング製品の再開時期は、チップ、出力、薬剤、肌反応で異なるため、当日の説明を優先してください。当院では重要なイベント予定も確認し、初回は十分な余裕を持つよう案内します。
副作用・リスク・受けられない場合
主なリスクは、痛み、赤み、腫れ、熱感、点状出血、内出血、乾燥、かさぶた、炎症後色素沈着、色素脱失、感染、アレルギー反応、ニキビや肝斑・赤みの悪化などです。強すぎる熱や不適切な深度では熱傷や瘢痕につながる可能性もあるため、出力を上げれば効果が比例して高まるとは限りません。
延期・個別判断になりやすい条件
- 施術部位に感染、傷、強い炎症、日焼け、ヘルペスがある
- 妊娠中・授乳中、または妊娠の可能性がある
- 心臓ペースメーカーなどの植込み型電子機器を使用している
- 出血性疾患、抗凝固薬・抗血小板薬の使用、ケロイド傾向がある
- 直近にレーザー、ピーリング、注入治療などを受けている
- 使用する麻酔薬・導入薬剤へのアレルギー歴がある
禁忌や休薬条件は機器、チップ、薬剤、既往歴によって異なります。自己判断で薬を中止せず、処方医と施術医へ相談してください。
ダーマペン・フラクショナルレーザーとの比較
優劣ではなく、瘢痕型、色調、痛み、ダウンタイム、必要回数、総費用で比較します。深い瘢痕では、ひとつの機器だけに固定せず、サブシジョン、TCA CROSS、レーザー、注入治療などを組み合わせる場合があります。
| 選択肢 | 主な作用 | 主に比較する状態 | 確認事項 |
|---|---|---|---|
| ポテンツァ | 針刺激+RF。チップにより薬剤導入を組み合わせる | 萎縮性ニキビ跡、毛穴、皮脂、赤みなど | チップ、深度、RF出力、薬剤、費用 |
| ダーマペン | マイクロニードルによる機械的刺激 | ニキビ跡、毛穴、肌質の相談 | 針深度、薬剤、RFを使わない点 |
| フラクショナルレーザー | レーザーで微細な治療域を作る | 萎縮性瘢痕、肌表面の凹凸など | 波長、蒸散性、肌色、ダウンタイム |
| サブシジョン | 瘢痕下の線維性癒着を切離する | ローリング型など癒着を伴う凹み | 内出血、注入併用、瘢痕型の診断 |
当院の料金条件・予約
2026年7月20日に確認した当院の公開施術ページでは、Sチップは初回25,800円・1回35,800円、ドラッグデリバリーは初回49,800円・1回63,800円(税込)です。自由診療で、料金や提供条件は変更される場合があります。照射範囲、麻酔、薬剤、初診料など何が含まれるかを予約前に最新ページで確認してください。
この解説記事はポテンツァの仕組み・種類・適応を整理する役割です。渋谷院での具体的な提供内容、現在の料金、施術の流れはポテンツァ施術ページをご確認ください。予約は適応や特定チップ・薬剤の提供を保証するものではなく、診察後に治療方針を決めます。
よくある質問
参考文献・公的資料
- Fractionated microneedle radiofrequency with and without subcision for atrophic facial acne scars: randomized split-face study. PubMed
- 1550 nm Er:Glass fractional laser and fractional radiofrequency microneedle device for facial atrophic acne scars: comparative study. PubMed
- Fractional microneedling radiofrequency and bipolar radiofrequency for acne and acne scars: randomized clinical trial. PubMed
- Fractional CO2 laser versus microneedle radiofrequency for acne scars: randomized split-face trial. PubMed
※上記はRFマイクロニードル等の研究であり、当院のポテンツァ、特定チップ、出力、薬剤導入と同一条件とは限りません。
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長


