洗顔や保湿、紫外線対策などニキビ予防のスキンケアイメージ

ACNE SKINCARE

ニキビのスキンケア
洗顔・保湿・日焼け止め・メイクの基本

朝と夜に何をすればよいか、どの表示を製品選びの手がかりにするか、避けたいケアと皮膚科へ相談する目安まで順番に整理します。

医師監修:倉田 照久・吉井 恭平
  • 洗顔は朝・夜の1日2回が基本
  • 乾燥する場合は保湿
  • メイクを一律に禁止しません

イメージ画像です。実際の症例写真ではありません。

SHORT ANSWER

結論|やさしく洗い、乾燥時は保湿し、刺激を重ねないことが基本です

ニキビは不潔だからできる病気ではありません。洗顔は朝と夜の1日2回を基本に、こすらず十分にすすぎます。乾燥する場合は保湿し、日中は紫外線対策を行います。メイクは可能ですが、炎症部への厚塗りと強いクレンジングは避けます。

WASH洗いすぎない

回数を増やさず、泡でやさしく洗い、洗浄料を残しません。

PROTECT乾燥と摩擦を減らす

つっぱりや刺激がある場合は、肌に合う保湿と紫外線対策を行います。

TREAT治療と併用する

スキンケアは治療の代わりではありません。炎症があれば早めに相談します。

MORNING & NIGHT

ニキビ肌の朝・夜スキンケア手順

製品を増やすより、少ない工程を毎日やさしく続けます。処方薬がある場合は、医師や添付文書の指示を優先してください。

MORNING ROUTINE

朝の3ステップ

  1. 洗顔泡でやさしく洗い、髪の生え際まで十分にすすぎます。
  2. 乾燥時の保湿つっぱりや治療薬による乾燥があれば、肌に合う保湿剤を薄く広げます。
  3. 紫外線対策外出や活動に合う日焼け止めを、こすらず均一に塗ります。
NIGHT ROUTINE

夜の3ステップ

  1. メイクを落とすメイクをした日は、その日のうちにやさしく落とします。
  2. 洗顔洗浄料をよく泡立て、強くこすらず、十分にすすぎます。
  3. 処方薬・保湿順番と量は医師の指示に従います。刺激がつらい場合は自己中断せず相談します。

汗をかいたとき:こすらず押さえるように拭きます。運動後など汚れが気になる場合も、強い洗浄を何度も繰り返さないでください。

CLEANSING

ニキビ肌の洗顔は1日2回・こすらず・十分にすすぐ

水温やすすぎ回数を細かく固定する必要はありません。熱すぎない水を使い、洗い上がりのつっぱりや刺激も確認します。

手を洗い、顔を軽くぬらす

清潔な手で始め、メイクをしている場合は先に適切なクレンジングを行います。

洗顔料をよく泡立てる

指や器具でニキビを押さず、泡を広げるように洗います。

生え際・フェイスラインまで流す

回数ではなく、洗浄料が残っていないことを確認します。

清潔なタオルで押さえる

タオルを滑らせず、肌を押さえるように水分を取ります。

AVOID

洗顔で避けたい刺激

  • 1日に何度も洗う
  • スクラブ、ブラシ、強いピーリングを重ねる
  • ニキビを指で押し出す
  • しみる製品を我慢して使う

不潔が原因ではありません。洗い方を変えても炎症性ニキビが続く場合は、洗浄を強めるのではなく皮膚科で行うニキビ治療を確認してください。

MOISTURIZING

化粧水・保湿剤は「乾燥」と「刺激の少なさ」で選ぶ

ニキビ肌だから保湿をすべて避ける必要はありません。洗顔後につっぱる、外用薬で乾燥する場合に、必要な保湿を補います。

表示を確認

ノンコメドジェニックテスト済み、低刺激性などを選択の手がかりにします。

表示があっても、すべての人にニキビや刺激が起きない保証ではありません。

使用感を確認

塗った後のヒリつき、赤み、かゆみ、ベタつきが続かないかを見ます。合わなければ中止します。

「アルコールフリー」「オイルフリー」を全員の必須条件にはしません。

一度に増やさない

新しい製品は一度に複数追加せず、どの製品で変化したか分かるようにします。

強いスクラブやピーリングと治療薬を自己判断で重ねないでください。
化粧水だけでよい?つっぱりや乾燥が残る場合は、化粧水だけに限定せず、肌に合う保湿剤も検討します。
油分は避ける?油分を一律に禁止する必要はありません。量、使用感、ニキビの変化を見ながら選びます。
治療薬で乾燥する使用量、頻度、保湿との組み合わせを医師に相談します。強い赤みや腫れがある場合は早めに連絡してください。

保湿剤の種類をより詳しく比較する方はニキビ肌の保湿剤の選び方をご覧ください。

SUNSCREEN & MAKEUP

日焼け止めとメイクは一律に禁止しません

「ニキビには何も塗らない」と決めず、目的に合う製品を薄く使い、その日のうちにやさしく落とします。

日焼け止め

生活場面に合うものを選ぶ

固定のSPF値を全員に当てはめず、季節、外出時間、汗や水への触れ方に合う製品を選びます。落ちた場合は製品表示に沿って塗り直します。

メイク

薄く重ね、炎症部を隠しすぎない

ファンデーションは薄く仕上げ、炎症の強い部分へコンシーラーを何層も重ねることは避けます。パフやブラシも清潔にします。

クレンジング

落とせる強さを選ぶ

メイクの濃さに合うクレンジングを使い、落とすために長時間こすらない組み合わせを選びます。

髪・整髪料

触れる刺激を減らす

前髪や整髪料が繰り返し触れる部位は、ニキビの変化を確認し、刺激が重なる場合は髪型や使い方を調整します。

詳しくはニキビ肌の日焼け止めの選び方ニキビ肌のベースメイクニキビ肌のクレンジングをご覧ください。

DO & DON’T

毎日のケアで続けること・避けたいこと

スキンケアだけで完全に予防できるとは限りません。症状を悪化させる刺激を減らし、必要な治療を続けるための土台と考えます。

続けたいこと

  • 朝と夜にやさしく洗顔する
  • 乾燥や治療薬の刺激があるときは保湿する
  • 日中は生活場面に合う紫外線対策を行う
  • 使用製品と症状の変化を記録する
  • 処方薬は指示された量・頻度で使う

避けたいこと

  • ニキビを触る、押す、潰す
  • 頻回洗顔、スクラブ、強い摩擦
  • 炎症部への厚いコンシーラー
  • 刺激性の製品を一度に複数追加する
  • 特定食品を一律に禁止する

食事について:チョコレート、乳製品など特定食品を全員が避ける必要はありません。極端な制限をせず、バランスのよい食事を基本にします。

WHEN TO SEE A DERMATOLOGIST

スキンケアだけで様子を見ず、皮膚科へ相談する目安

炎症性ニキビや面皰には治療が必要なことがあります。製品選びを繰り返すより、早めに診断と治療方針を確認します。

赤み・膿・痛いしこり

炎症が強い、深い、数が増えている場合。

跡が残り始めた

茶色い色素変化、凹み、盛り上がりが見られる場合。

数週間たっても改善しない

セルフケアや市販品を続けても繰り返す場合。

治療薬の刺激がつらい

乾燥、赤み、ヒリつきで使用を続けにくい場合。

顔以外にも広がる

胸、背中など広い範囲に繰り返す場合。

ニキビか分からない

かゆみが強い、同じ形が急に増えたなど、似た皮膚疾患も考える場合。

受診前に整理する内容はニキビのセルフチェックと皮膚科の受診目安で確認できます。

FAQ

ニキビのスキンケアでよくある質問

洗顔回数、保湿、製品表示、日焼け止め、メイク、食事、受診の疑問に簡潔に回答します。

ニキビ肌は1日に何回洗顔すればよいですか?

朝と夜の1日2回が基本です。汗や汚れが気になるときも強くこすらず、洗顔料をよく泡立て、すすぎ残しがないようにやさしく洗います。回数を増やしたりスクラブでこすったりしても、ニキビが早く治るわけではありません。

ニキビ肌にも化粧水や保湿剤は必要ですか?

洗顔後につっぱる、治療薬で乾燥する場合は保湿が役立ちます。化粧水だけで乾燥する場合は、肌に合う保湿剤も検討します。油分を一律に避けず、ノンコメドジェニックテスト済みなどを選択の手がかりにしてください。

ノンコメドジェニックならニキビはできませんか?

できないことを保証する表示ではありません。コメドができにくいことを確認した製品を選ぶ手がかりですが、すべての人にニキビや刺激が起きないとは限りません。合わない場合は使用を中止して相談してください。

ニキビがあっても日焼け止めを使えますか?

使えます。紫外線対策は治療中の肌や炎症後の色素変化を守るためにも重要です。肌に合うものを選び、強くこすらず塗り、汗や摩擦で落ちたときは製品表示と過ごし方に合わせて塗り直します。

ニキビがあるときはメイクをしない方がよいですか?

メイクを一律に禁止する必要はありません。炎症の強いニキビへファンデーションやコンシーラーを重ねすぎず、薄く仕上げ、その日のうちにやさしく落とします。パフやブラシも清潔に保ちます。

チョコレートや乳製品をやめるとニキビは治りますか?

特定の食品をすべての人が避ける必要はありません。極端な制限をせず、バランスのよい食事を基本にします。特定の食品と悪化が毎回重なると感じる場合は記録し、診察時に相談してください。

スキンケアを見直しても治らない場合はいつ皮膚科へ行きますか?

赤み、膿、痛いしこりがある、跡が残り始めた、繰り返す、数週間たっても改善しない、治療薬の刺激で続けられない場合は早めに皮膚科へ相談してください。スキンケアだけでは治療が不十分なことがあります。

REFERENCES & EDITORIAL POLICY

参考資料と情報作成方針

  1. 日本皮膚科学会『尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023』
  2. 日本皮膚科学会『日常生活では、どのようなことに気をつけたらよいですか?』
  3. 日本皮膚科学会『不潔だからにきびができるのですか?洗顔方法は?』
  4. 日本皮膚科学会『食べ物でにきびは悪くなりますか?』
  5. 日本皮膚科学会『にきびがある時にお化粧してもよいですか?』
  6. 日本皮膚科学会『どのようなスキンケアを行えばよいですか?』

本ページは日本皮膚科学会の診療ガイドラインと一般向けQ&Aを確認し、洗顔、保湿、紫外線対策、メイク、日常生活の注意点を患者さん向けに編集しています。製品の適否や治療との組み合わせは肌の状態により異なります。医療情報はに最終確認しました。

MEDICAL SUPERVISION

監修医師からのメッセージ

ニキビのスキンケアは、汚れを落とすことよりも、こすらず続けられる方法を選ぶことが大切です。保湿やメイクも一律に避ける必要はありません。

赤みや痛み、膿、しこりがある場合は、スキンケアだけで抱え込まず早めにご相談ください。

主監修医師

倉田 照久

医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

共同監修医師

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

DERMATOLOGY CONSULTATION

スキンケアだけで改善しないニキビを相談する

赤み・痛み・膿・しこりがある、跡が心配、治療薬の刺激で続けられない場合は皮膚科でご相談ください。使用中の化粧品や薬が分かると診察に役立ちます。

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本ページは一般的な医療情報の提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状や製品、治療の適否は医師の診察により判断されます。