ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)

【ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)とは?安全な方法を解説】

MEDICAL EAR PIERCING SAFETY GUIDE

ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)とは?安全な方法を解説

医療ピアッシングは皮膚へ穴を開ける処置です。部位、金属アレルギー、ケロイド歴、感染リスク、処置後の生活まで確認して判断します。このページは当院での穴あけ提供を案内するものではありません。

先に結論医療機関で行う意味は、清潔な環境で状態を確認し、合併症の説明と処置後の相談先を確保できることです。ただし、医療機関で行っても感染、出血、アレルギー、瘢痕を完全には防げません。穴あけ後の赤み・腫れ・痛み・膿などは一般皮膚科へご相談ください。
耳たぶと軟骨ではリスクが異なる
装飾目的の穴あけは自由診療
穴あけ後の皮膚トラブルは皮膚科へ相談
医療ピアッシングの位置と注意点を皮膚科医へ相談する患者のイメージ
画像は医療機関で事前にリスクを相談する場面のイメージです。

穴を開ける前に確認する4点

  • 施術予定の医療機関が希望部位に対応しているか、どの方法を使うかを事前に確認します。
  • 金属アレルギー、ケロイド、出血しやすい病気、服薬、妊娠・授乳、皮膚炎や感染の有無を伝えます。
  • 未成年者は年齢条件、保護者同伴・同意書、本人確認書類を施術予定の医療機関へ確認します。
  • 穴あけ料金だけでなく、診察料、ファーストピアス代、追加処置、トラブル時の診察を含む総額を確認します。

部位と耳の状態でリスクが変わります

耳のピアスは、柔らかい耳たぶと、血流が少ない耳介軟骨でリスクが同じではありません。軟骨部の感染は耳たぶより重くなることがあり、変形を残す可能性も報告されています。希望位置が決まっていても、皮膚炎、傷、しこり、過去のケロイド、耳の形を確認し、処置を見合わせることがあります。

耳たぶ

一般に選ばれることが多い部位です。厚み、左右差、既存の穴、しこりを確認して位置を決めます。

耳介軟骨

感染や軟骨膜炎が重くなることがあるため、方法、ケア、異常時の連絡先を施術予定の医療機関へ確認します。

耳以外の部位

口、鼻、臍などは部位ごとに合併症とケアが異なります。対応可否は施術予定の医療機関へお問い合わせください。

耳たぶと耳介軟骨の位置を確認できる耳のイメージ
画像は部位を確認するためのイメージです。実際の適応や位置は耳の形と皮膚状態を診察して判断します。
このページは当院の穴あけ提供を案内するものではありません
対応部位、使用器具、麻酔、料金、年齢条件は施術施設ごとに異なります。穴あけを希望する場合は、施術予定の医療機関へ直接確認してください。

医療機関で穴を開ける意味

ピアッシングは皮膚のバリアを破る処置で、出血、感染、金属アレルギー、肉芽、肥厚性瘢痕、ケロイド、裂傷などが起こり得ます。医療機関では処置前に皮膚状態と既往歴を確認し、衛生管理、合併症の説明、異常時の診察につなげられる点が重要です。「医療なら必ずトラブルがない」という意味ではありません。

当院では、自分で穴を開けた後に感染し、穴が塞がった経験をきっかけに皮膚トラブルを相談された例があります。セルフピアッシング後に赤み、痛み、腫れ、分泌物が続く場合は、同じ場所へ繰り返し穴を開けず、まず皮膚の状態を確認します。

感染の頻度や結果には個人差があり、一つの相談例から発生率や安全性を推定することはできません。公表された研究でも、軟骨部を含む耳のピアッシング後に感染やアレルギーなどの合併症が報告されています。

医療ピアッシングの一般的な流れ

一般的な医療ピアッシングでは、問診、耳の診察、希望位置の確認、方法・素材・リスクの説明、同意、処置、アフターケア説明の順に進みます。実際の順序、所要時間、当日処置の可否は施術施設と予約内容で異なります。左右を完全に同じ見え方にする保証はできず、耳の厚み、既存の穴、しこり、装着予定のデザインによって位置の判断が変わります。

段階 確認すること 自分から伝えること 決める前の注意
問診・診察 皮膚炎、感染、傷、しこり、耳の形 アレルギー、ケロイド歴、持病、服薬 処置を見合わせる条件を確認
位置・方法 希望位置、左右差、既存の穴 耳たぶ・軟骨など希望部位 器具・麻酔・対応部位を施術施設へ確認
処置後 洗い方、触り方、交換時期、連絡先 仕事、学校、運動、入浴、ヘッドホン使用 異常時に自己判断で外さない

器具の違いより、適応・衛生・説明を確認します

耳の穴あけには、ピアッサー型の器具や滅菌された針を用いる方法があります。部位、耳の厚み、器具の構造、施術者の技術で条件が変わるため、「この器具なら必ず安全」「痛みがない」とは言えません。器具が単回使用か、再使用部分をどのように滅菌するか、皮膚消毒、手袋、処置後の説明を確認します。

清潔操作

手指衛生、手袋、皮膚消毒、滅菌・単回使用器具の扱いが感染対策の基本です。

痛み・出血

穿刺時の痛み、圧痛、少量の出血は起こり得ます。痛みの感じ方と出血量には個人差があります。

処置の限界

位置の左右差、腫れ、瘢痕、穴の閉鎖を完全には防げません。完成後の見え方を保証する処置ではありません。

ファーストピアスの素材と金属アレルギー

ファーストピアスは創部に触れ続けるため、素材、表面加工、軸の長さ、留め具の圧迫を施術予定の医療機関へ確認します。ニッケルなどによる接触皮膚炎は、かゆみ、赤み、じゅくじゅく、慢性的な湿疹として現れることがあります。金属アレルギー歴がある方は、症状が出たアクセサリーやパッチテスト歴を伝えてください。

「低アレルギー」と「アレルギーが起きない」は同じではありません
チタンなどが候補になることはありますが、製品の純度、表面加工、別金属の混入、消毒剤や外用剤へのかぶれも考慮します。すでに湿疹がある部位へ自己判断で穴を開けません。

安定までの期間・管理・できることの限界

処置後は、案内された方法で手を洗ってから周囲を観察し、洗浄後は水分をやさしく除きます。触りすぎ、乾いた状態での回転、かさぶたを無理に剥がす行為、衣類・タオル・マスク紐・ヘッドホンでの引っかけを避けます。消毒剤や軟膏を自己判断で追加すると、刺激性皮膚炎や接触皮膚炎を起こすことがあります。

当院の相談では、洗髪時にピアスを引っかけた後の痛みや腫れを確認することがあります。髪や泡を十分に流し、タオルで強くこすらず、枕カバーやタオルを清潔に保つことが大切です。

穴あけから数週間たち、痛みがほぼなくなった後もケアをいつまで続けるかという質問があります。表面が落ち着いて見えても内部の組織が安定しているとは限らないため、一律の日数で外したり交換したりせず、部位と経過に応じて確認します。ケアを続けても感染、アレルギー、瘢痕、穴の閉鎖を完全には防げず、安定までの期間には個人差があります。

洗髪後にファーストピアス周囲の状態を鏡で確認するイメージ
画像は状態確認のイメージです。実際の洗浄方法、交換時期、運動や入浴の制限は処置時の案内に従ってください。

感染・アレルギー・ケロイドと受診目安

穴あけ直後は軽い圧痛、赤み、少量の浸出液がみられることがありますが、症状が日ごとに強くなる場合は感染や圧迫、アレルギーなどを考えます。特に軟骨部の強い痛み、腫れ、熱感は早めの診察が必要です。

早めに医療機関へ相談する状態

  • 赤みや腫れが広がり、痛み・熱感が強くなる
  • 黄色や緑色の膿、悪臭、繰り返す出血がある
  • 発熱、悪寒、強いだるさを伴う
  • ピアスや留め具が皮膚へ埋まりそう、耳が裂けた
  • かゆみと湿疹が耳以外にも広がる
  • 硬いしこりが徐々に大きくなる、過去にケロイドがある

感染が疑われるときは、ピアスを無理に押し込む、膿を絞る、自己判断で強い消毒を繰り返すことを避けます。装着物を外すかどうかは状態で変わるため、医師の指示を受けてください。

未成年者と費用の一般的な考え方

装飾目的のピアス穴あけは自由診療で、料金は施術施設、部位、方法、ファーストピアスの素材、診察料を含むかどうかで異なります。未成年者の年齢条件、保護者同伴・同意書、本人確認書類も施術施設ごとに異なります。学校や勤務先の装着規則、スポーツや検査で外す必要がある時期も含め、施術予定の医療機関と保護者へ事前に確認してください。

穴あけ後の診察費用
感染、強い炎症、埋没、裂傷などの診察・治療は、症状と医師の判断により保険診療となる場合があります。装飾目的の穴あけ費用と、合併症の診察費用は分けて考えてください。このページは当院でのピアス穴あけ提供や料金を案内するものではありません。
穴あけ後の皮膚トラブルは一般皮膚科へ

赤み・腫れ・痛み・膿が続くときはご相談ください

穴あけ部位と時期、使用した器具やピアスの素材、症状の変化を確認し、感染、かぶれ、圧迫、瘢痕などを診察します。

当院でのピアス穴あけ施術を予約する導線ではありません。

渋谷文化村通り皮膚科へのアクセスと相談

渋谷文化村通り皮膚科

渋谷駅ハチ公出口から徒歩5分

住所
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目25-6 ホリウチビル3階
診療時間
11:00〜13:30/15:00〜19:30 (年中無休・年末年始を除く)

電話:03-6681-4181

渋谷文化村通り皮膚科の受付
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よくある質問(FAQ)

ピアスの穴あけは保険適用ですか?
装飾目的のピアス穴あけは自由診療です。一方、穴あけ後の感染、強い炎症、埋没、裂傷などの診察・治療は、病状と医師の判断により保険診療となる場合があります。
医療機関ならどこでもピアスを開けられますか?
対応部位、年齢条件、器具、麻酔、料金は医療機関ごとに異なります。このページは当院でのピアス穴あけ提供を案内するものではありません。穴あけを希望する場合は、施術予定の医療機関へ直接確認してください。
未成年が穴を開けるときの注意点は何ですか?
年齢条件、保護者同伴・同意書、本人確認書類の扱いは施術施設ごとに異なります。保護者とリスクや学校規則を確認し、施術予定の医療機関へ事前に問い合わせてください。
金属アレルギーがあっても開けられますか?
金属アレルギー歴がある場合は、症状が出た金属やアクセサリーを必ず伝えてください。素材を変えても反応を完全に防げるとは限らず、皮膚症状がある時は先に診察やパッチテストの必要性を検討します。
ファーストピアスはいつ外せますか?
表面の痛みが軽くなっても内部の組織が安定しているとは限りません。部位、腫れ、分泌物、引っかけの有無で変わるため、一律の日数で外さず、処置時の説明と診察で確認してください。
穴あけ後に赤みや腫れが出たらどうすればよいですか?
軽い圧痛や少量の浸出液がみられることはありますが、痛みや熱感が強くなる、膿が出る、赤みが広がる、発熱する、ピアスが埋まりそうな場合は早めに医療機関へ相談してください。自己判断で無理に外さないでください。
医療ピアッシングの費用は保険適用ですか?
装飾目的の穴あけは自由診療で、料金は施術施設ごとに異なります。穴あけ後の感染や強い炎症などの診察・治療は、病状と医師の判断により保険診療となる場合があります。

参考文献・公的資料

  1. Complications of Body Piercings: A Systematic Review. PMID: 37903388
  2. Outbreak of Pseudomonas aeruginosa infections caused by commercial piercing of upper ear cartilage. PMID: 14982914
  3. Body piercing and metal allergic contact sensitivity. PMID: 25207687
  4. Relationship between age of ear piercing and keloid formation. PMID: 8203321
  5. NHS「Infected piercings」
  6. 渋谷文化村通り皮膚科「アクセス」
この記事の監修医
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長
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