ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)

【ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)とは?安全な方法を解説】

ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)とは?安全な方法を解説

最終更新日: 2026-05-02
📋 この記事のポイント
  • ✓ 医療ピアッシングは、感染症や合併症のリスクを最小限に抑えるために医療機関で行う穴あけです。
  • ✓ 適切な滅菌器具の使用、衛生管理、そして専門知識に基づいたアフターケア指導が重要です。
  • ✓ ピアスの位置や体質によっては、ケロイドなどの合併症リスクが高まるため、事前の医師との相談が不可欠です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

医療ピアッシングの基礎知識

医療機関で行うピアスの穴あけ、清潔な環境と専門知識で安心
医療ピアッシングの専門性

医療ピアッシングとは、ピアスを安全に装着するために、医療機関で医師や看護師によって行われる穴あけ処置のことです。このセクションでは、医療ピアッシングの定義、その重要性、そして一般的な方法について詳しく解説します。

医療ピアッシングとは?なぜ医療機関が推奨されるのか

医療ピアッシングは、清潔な環境下で滅菌された器具を使用し、解剖学的知識に基づいた正確な位置にピアスホールを開ける行為を指します。一般的なピアスショップなどでの穴あけと比較して、感染症やその他の合併症のリスクを大幅に低減できる点が最大の利点です[4]

医療機関では、以下の点で安全性が確保されます。

  • 衛生管理の徹底: 使用する器具は高圧蒸気滅菌器などで完全に滅菌され、感染症のリスクを最小限に抑えます。
  • 解剖学的知識に基づく処置: 医師は耳の構造や神経、血管の位置を熟知しており、安全な位置を選定します。特に耳たぶ以外の軟骨部分へのピアッシングは、専門知識が不可欠です[2]
  • 痛みの軽減: 麻酔クリームや局所麻酔を使用することで、処置中の痛みを和らげることが可能です。
  • 合併症への対応: 万が一、炎症や感染、アレルギー反応などの合併症が発生した場合でも、速やかに適切な処置や治療を受けることができます。

当院では、初診時に「以前、自分で開けて感染してしまい、結局塞がってしまった」と相談される患者さまも少なくありません。このような経験から、最初から医療機関で安全に開けることの重要性を強く実感しています。

ピアッシングの方法と使用される器具は?

医療機関でのピアッシングは、主に以下の2つの方法で行われます。

ファーストピアスガン(ピアッサー)による方法

専用のファーストピアスガン(ピアッサー)を用いて、ピアスと同時に穴を開ける方法です。この方法は比較的短時間で処置が完了し、痛みが少ないという特徴があります。

  • メリット: 迅速、比較的痛みが少ない。
  • デメリット: 軟骨部分など、特定の部位には不向きな場合があります。ピアッサーの構造上、斜めに穴が開いてしまうリスクもゼロではありません。

ニードル(穿孔針)による方法

医療用の滅菌された中空の針(ニードル)を用いて穴を開け、その後にファーストピアスを装着する方法です。この方法は、特に耳たぶ以外の軟骨部分や、より正確な角度での穴あけに適しています。

  • メリット: 軟骨部分など複雑な部位にも対応可能、より正確な角度での穴あけが可能。
  • デメリット: ピアッサーに比べて処置に時間がかかる場合があり、痛みを強く感じることもあります(局所麻酔で対応)。

当院では、患者さまの希望される部位や耳の形状を考慮し、最適な方法を提案しています。特に軟骨ピアスの場合は、ニードルを使用することで、よりきれいでトラブルの少ない穴が開けられるケースが多いです。

項目ファーストピアスガン(ピアッサー)ニードル(穿孔針)
主な適用部位耳たぶ耳たぶ、軟骨全般
処置時間短時間やや時間が必要
痛み比較的少ない麻酔でコントロール可能
正確性やや劣る場合あり高い
合併症リスク医療機関では低い医療機関では低い

ファーストピアスの選び方と素材の重要性

ファーストピアスは、穴が安定するまでの期間(通常、耳たぶで6〜8週間、軟骨で数ヶ月)装着し続けるため、素材選びが非常に重要です。適切な素材を選ぶことで、アレルギー反応や炎症のリスクを低減できます。

  • サージカルステンレス: 医療用にも使用される素材で、アレルギー反応を起こしにくいとされています。
  • チタン: 生体適合性が高く、金属アレルギーのリスクが極めて低い素材です。特に敏感肌の方におすすめです。
  • 18金・プラチナ: 純度が高く、アレルギーを起こしにくいとされていますが、純度が低いと他の金属が混ざりアレルギーの原因となることもあります。
  • プラスチック(医療用樹脂): 金属アレルギーが心配な方に適しています。

当院では、ファーストピアスとしてサージカルステンレスやチタン製のピアスを推奨しています。特に金属アレルギーの既往がある患者さまには、チタン製を強くお勧めしており、処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。アレルギー反応が疑われる場合は、すぐに受診していただくよう指導しています。

ファーストピアス
ピアスホールが完全に安定するまでの間、継続して装着するピアスのこと。通常、軸が太めで、アレルギーを起こしにくい素材が選ばれます。

ピアッシング後のケアと注意点

ピアッシング後の適切なケアは、トラブルなくピアスホールを完成させるために不可欠です。不適切なケアは、感染症や炎症、ケロイドなどの合併症を引き起こす可能性があります[1][3][5]

  • 清潔に保つ: 毎日、石鹸とぬるま湯で優しく洗い、清潔に保ちましょう。消毒液の過度な使用は、かえって皮膚を刺激し、治癒を遅らせる可能性があります。
  • 触らない: 不要にピアスに触れることは避けましょう。触る際は必ず手を清潔にしてからにしてください。
  • 引っ掛けない: 衣服の着脱時やシャンプー時など、ピアスを引っ掛けないように注意しましょう。
  • 入浴・シャワー: ピアッシング直後からシャワーは可能ですが、湯船に浸かるのは感染リスクを考慮し、しばらく控えることが推奨されます。
  • ファーストピアスの交換時期: 耳たぶで約1〜2ヶ月、軟骨で3〜6ヶ月が目安です。ホールが完全に安定するまでは、ファーストピアスを外さないようにしましょう。
⚠️ 注意点

ピアッシング後に痛み、腫れ、赤み、膿などの症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診してください。自己判断で処置をせず、専門医の指示を仰ぐことが重要です。

当院では、ピアッシング後に患者さまへ詳細なアフターケア指導を行っています。特に「シャンプーの時に引っ掛けてしまった」というケースをよく経験するため、具体的な洗い方や乾かし方についても丁寧に説明し、トラブルを未然に防ぐよう努めています。また、治療を始めて数週間ほどで「もう痛みはほとんどないけど、いつまでケアを続ければいいですか?」とおっしゃる方が多いですが、見た目の治癒だけでなく、ホール内部の組織が完全に安定するまでの期間をしっかりと説明し、継続的なケアの重要性を伝えています。

まとめ

医療ピアッシングで耳たぶに開けられた清潔で美しいピアスホール
完成したピアスホール

ピアスの穴あけ(医療ピアッシング)は、単なるファッション行為ではなく、皮膚に穴を開ける医療行為です。そのため、感染症や合併症のリスクを最小限に抑え、安全にピアスホールを完成させるためには、医療機関での処置が強く推奨されます。医療機関では、滅菌された器具と専門知識に基づいた正確な技術、そして万全のアフターケア体制が整っています。ピアッサーとニードルの選択、アレルギーリスクの低いファーストピアスの素材選び、そしてピアッシング後の適切なケアが、トラブルなくピアスライフを楽しむための鍵となります。疑問や不安がある場合は、必ず事前に医師に相談し、安全なピアッシングを行いましょう。

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よくある質問(FAQ)

ピアッシングは痛いですか?
医療機関では、処置中の痛みを軽減するために麻酔クリームや局所麻酔を使用することが可能です。これにより、ほとんど痛みを感じずにピアッシングを受けることができます。痛みの感じ方には個人差がありますが、医療機関での処置は痛みを最小限に抑えるよう配慮されています。
ファーストピアスはどれくらいの期間つけておくべきですか?
ピアスホールが完全に安定するまでの期間は、部位によって異なります。一般的に、耳たぶであれば約1〜2ヶ月、軟骨部分であれば3〜6ヶ月が目安とされています。この期間は個人差やケアの状況によって変動するため、医師の指示に従うことが重要です。
金属アレルギーがある場合でもピアスは開けられますか?
はい、金属アレルギーがある方でもピアッシングは可能です。医療機関では、チタンや医療用樹脂(プラスチック)など、アレルギー反応を起こしにくい素材のファーストピアスを用意しています。事前に医師に金属アレルギーの有無を伝え、適切な素材を選んでもらうことが重要です。
ピアッシング後にトラブルが起きたらどうすればいいですか?
ピアッシング後に痛み、腫れ、赤み、膿が出るなどの異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかにピアッシングを行った医療機関を受診してください。医師が適切な診断を行い、必要に応じて内服薬や外用薬の処方、処置を行います。早期に対応することで、症状の悪化を防ぎ、治癒を促進できます。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長