Nadifloxacin for inflammatory acne

アクアチム(ナジフロキサシン)。ニキビへの効果・使い方・副作用。

赤ニキビ・膿疱に使う場面、クリームとローションの違い、1日2回の塗り方、4週間の評価目安、抗菌薬を終える判断まで整理します。

医療情報確認日 2026年8月22日監修 倉田照久医師・吉井恭平医師根拠 PMDA・日本皮膚科学会・PubMed・大塚製薬
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quick answer

アクアチムは、炎症性ニキビへ短期間使う外用抗菌薬です。

有効成分はナジフロキサシン1%です。赤い丘疹や膿疱に使い、白ニキビ・黒ニキビだけの状態、ニキビ跡、再発予防の維持療法を単独で担う薬ではありません。

ニキビでは1日2回、洗顔後に患部へ塗ります。4週間で効果が認められない時、または炎症性皮疹が消失した時は、自己判断で継続せず治療を見直します。

一次資料|PMDA電子添文 4・6・7クリームローションの電子添文は、化膿性炎症を伴うざ瘡、1日2回・洗顔後、4週間の効果判定、炎症消失後の終了を示しています。

who it is for

赤ニキビ・膿疱を対象に、面皰や似た発疹を分けて診断する

「ニキビのように見える赤いぶつぶつ」が、すべて抗菌薬の対象とは限りません。

01

赤ニキビ

赤く盛り上がる炎症性丘疹で、化膿性炎症を伴う状態を確認します。

02

膿疱

膿を伴う皮疹です。数、広がり、痛み、結節の有無を確認します。

03

面皰

白・黒ニキビは毛穴詰まりの治療が中心で、抗菌薬単独では目的がずれます。

04

ニキビ跡

赤み・色素沈着・へこみ・盛り上がりは、活動性ニキビと分けて治療します。

一次資料|日本皮膚科学会ガイドラインガイドライン2023は炎症性皮疹と面皰、炎症軽快後の維持治療を分けて推奨しています。

cream, lotion & ointment

クリームとローションは同じ1%。適応と塗る部位で使い分ける

軟膏1%は日本の電子添文上、ニキビの適応を持ちません。

剤形有効成分ニキビの適応使い分けの考え方
クリーム1%1g中ナジフロキサシン10mg化膿性炎症を伴うざ瘡顔などで使用感を確認。皮膚感染症にも適応があります。
ローション1%1mL中ナジフロキサシン10mg化膿性炎症を伴うざ瘡毛のある部位や広がりで検討。刺激感や液だれを確認します。
軟膏1%1g中ナジフロキサシン10mgなし表在性・深在性皮膚感染症が対象。ニキビへ自己流用しません。

一次資料|PMDA電子添文・大塚製薬インタビューフォーム剤形・包装・適応と、各電子添文を基に整理しています。

how to apply

1日2回、洗顔後に、指示された炎症性皮疹へ適量を塗る

早く効かせようと回数や範囲を自己判断で増やさないでください。

やさしく洗う

こすらず洗顔し、清潔なタオルで水分を押さえます。

患部へ適量

医師が示した赤ニキビ・膿疱の範囲へ薄く塗ります。

眼・粘膜を避ける

眼、結膜、口の中へ入れないよう注意し、入ったら水で洗います。

手を洗う

塗布後は手を洗い、別の部位へ不必要に広げないようにします。

一次資料|PMDA電子添文 6・14クリームは1日2回・ざ瘡では洗顔後、ローションも1日2回・洗顔後と示されています。

duration & resistance

4週間で評価し、炎症が消えたら終了。抗菌薬だけを維持療法にしない

「効いているから長く続ける」ことが、抗菌薬の適正使用とは限りません。

開始後の確認

新しい丘疹・膿疱、赤み、痛み、刺激、塗れた日と範囲を確認します。

4週間で再評価

効果が認められなければ中止し、診断・塗り方・併用薬を見直します。

炎症消失後

抗菌薬は終了し、面皰や再発予防にはBPO・アダパレン等を検討します。

高次エビデンス|2026年系統的レビュー・2015年耐性菌レビュー外用抗菌薬単独療法の系統的レビュー/ネットワークメタ解析は効果の不確実性と単独療法を制限する必要性を示し、耐性菌の系統的レビューは抗菌薬適正使用の重要性を補強します。

大切な点:海外研究の治療期間や併用法は、日本の電子添文上の用法・中止基準と同じとは限りません。個別の使用期間は国内承認内容と診察を優先します。

side effects & warning signs

かゆみ・刺激・赤み・乾燥を確認し、強い反応は早めに相談する

剤形によって報告頻度が異なるため、症状の種類と強さで判断します。

処方元へ相談

  • かゆみ、刺激感、赤み、ほてり
  • 乾燥、皮むけ、接触皮膚炎
  • 塗るたびに悪化する、続けにくい
  • 4週間で改善しない

使用を中止し速やかに受診

  • 顔全体や首まで広がる腫れ
  • 水疱、強い痛み、急速に広がる発疹
  • 眼に入り、洗っても症状が続く
  • 別の感染症が疑われる発熱や急な悪化

一次資料|PMDA電子添文 8・9・14クリームはそう痒・刺激感・発赤等、ローションは刺激感等を記載し、眼に入った場合の洗浄も示しています。

evidence review

診療ガイドライン、電子添文、系統的レビュー、比較試験の順に読む

単一の試験だけで「最も効く薬」とは判断しません。

資料研究デザインこのページでの使い方
2026年 系統的レビュー外用抗菌薬単独療法の系統的レビュー/ネットワークメタ解析単独療法の利益と不確実性、耐性菌を踏まえた位置づけを確認。
2015年 系統的レビューニキビ関連の抗菌薬耐性に関するレビュー必要最小限の使用と、非抗菌薬の併用・維持療法を考える背景。
2006年 第III相試験ナジフロキサシン1%とエリスロマイシン2%の二重盲検比較海外の炎症性ニキビにおける比較データとして参照。
2011年 RCTナジフロキサシン1%クリームと基剤の分割顔面二重盲検比較軽症~中等症の顔面ニキビにおける有効性・安全性の補足。
1991年 二重盲検試験ナジフロキサシンクリームと基剤の比較初期の小規模試験として限界を明示して参照。
2011年 併用RCTナジフロキサシン+BPOとクリンダマイシン+BPOの比較併用療法の研究。国内承認された固定配合剤と同一ではありません。

PubMed掲載論文第III相比較試験無作為化二重盲検試験基剤対照試験併用比較試験を、電子添文とガイドラインを補足する位置づけで採用しています。

when to consult

効かない、刺激が続く、やめどきが分からない時は再診する

薬の名前だけでなく、使った範囲と日数が分かると判断しやすくなります。

受診時に分かる範囲で準備すること

  • 使っている薬の名前・剤形・残量
  • 1日何回、どの範囲へ塗ったか
  • 開始日と中断した日、その理由
  • 刺激・乾燥・かゆみが出た部位
  • 過去の外用・内服抗菌薬
  • 妊娠・授乳、アレルギー、併用薬

アクアチムの適応・塗り方・終了時期を相談皮疹の種類、剤形、塗布範囲、過去の抗菌薬、維持治療を確認します。

frequently asked questions

アクアチムとニキビについてよくある質問

対象、塗り方、剤形、期間、副作用、妊娠、市販薬に回答します。

アクアチムはどのニキビに使いますか?

赤い丘疹や膿を伴う膿疱など、化膿性炎症を伴うニキビに用いる外用抗菌薬です。白ニキビ・黒ニキビだけの場合や、ニキビ跡そのものには別の治療を考えます。

アクアチムは1日何回、いつ塗りますか?

クリーム・ローションとも、ニキビでは適量を1日2回、洗顔後に患部へ塗布します。量や範囲は処方時の指示を優先してください。

顔全体に塗ってもよいですか?

自己判断で顔全体へ広げず、医師が確認した炎症性皮疹の範囲へ使用します。面皰に使う薬と塗布範囲が異なる場合があるため、併用薬との分け方も確認してください。

クリームとローションはどちらが強いですか?

どちらもナジフロキサシン1%製剤です。強さの上下ではなく、塗る部位、毛の有無、乾燥・刺激、使用感を踏まえて剤形を選びます。

アクアチム軟膏もニキビに使いますか?

日本の電子添文では、軟膏1%の適応は表在性・深在性皮膚感染症で、ニキビは含まれません。ニキビに自己判断で流用しないでください。

どのくらいで効果を判断しますか?

電子添文では、ニキビで4週間使用しても効果が認められない場合は中止するとされています。改善が乏しい時は量や期間を自己延長せず、診断・塗り方・治療の組み合わせを再診で確認します。

赤ニキビが治った後も続けますか?

炎症性皮疹が消失した場合は継続使用しません。再発予防や面皰の治療は、抗菌薬を含まないBPOやアダパレンなど別の維持治療を検討します。

主な副作用は何ですか?

かゆみ、刺激感、赤み、乾燥、接触皮膚炎などがあります。ローションでは刺激感が比較的多く報告されています。強い腫れ、水疱、急速に広がる発疹がある場合は使用を中止し、処方元へ相談してください。

妊娠中・授乳中でも使えますか?

妊娠中または妊娠の可能性がある方は、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ使用します。授乳中を含め、処方前に必ず医師へ伝えてください。

市販薬や個人輸入品で代用できますか?

国内のアクアチムは処方薬です。市販のニキビ薬とは成分や目的が異なり、個人輸入品では剤形・品質・適応を確認しにくいため、残薬を含め自己判断で代用しないでください。

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外用抗菌薬と維持治療を詳しく調べる

このページはアクアチム単剤を担当し、薬剤比較・耐性菌・ニキビ全体は専門ページへ分けています。

MEDICAL SUPERVISION

監修医師からのメッセージ

アクアチムは、赤い丘疹や膿疱など、化膿性炎症を伴うニキビへ必要な期間だけ使う外用抗菌薬です。診察では、面皰との混在、塗る範囲、剤形、過去の抗菌薬、併用する外用薬を確認します。

4週間で効果が認められない場合や炎症性皮疹が消失した後は、自己判断で継続せず治療を見直してください。抗菌薬を維持療法として漫然と続けず、BPOやアダパレン等を含む次の治療まで計画することが大切です。

主監修医師

倉田 照久

医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

赤ニキビとアクアチムの使い方を相談する

皮疹の種類、剤形、塗布範囲、使用期間、併用薬を確認し、炎症後の維持治療までご案内します。

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本ページは一般的な医療情報の提供を目的とし、個別の診断・処方に代わるものではありません。アクアチムの適応、剤形、塗布範囲、期間、副作用、妊娠・授乳時の扱いは、診察と最新の電子添文等に基づき判断します。

医療情報の最終確認日:2026年8月22日