外出前に無地の日焼け止め容器の表示を確認する女性のイメージ

SUNSCREEN GUIDE

ニキビ肌の日焼け止めの選び方
ノンコメド・SPF・PAを比較

SPF50を毎日の必須条件にせず、屋外にいる時間、汗や水、刺激、落としやすさから選びます。表示は保証ではなく、候補を絞る手がかりです。

医師監修:倉田 照久・吉井 恭平
  • SPFは持続時間ではありません
  • 数値は単純に足せません
  • 汗・摩擦後は塗り直します

生成イメージです。実際の症例写真ではありません。

SHORT ANSWER

結論|使用場面に必要な防御力と、毎日使える使用感を両方確認します

日常用と長時間の屋外用で同じ数値に固定する必要はありません。SPFは主にUVB、PAはUVAへの防御効果の目安です。ノンコメドジェニック表示、刺激感、UV耐水性、落とし方も合わせ、必要量を塗れて塗り直しやすい製品を選びます。日本皮膚科学会は、特に治療で乾燥しやすい方が長時間屋外で活動する場合に日焼け止めを案内しています。[1]

CHECK 01使用場面

外出時間、紫外線の強さ、汗・水への接触を確認します。

CHECK 02肌との相性

刺激、乾燥、べたつき、白浮き、ニキビの変化を見ます。

CHECK 03続けやすさ

必要量、塗り直し、落とし方を無理なく続けられるか確認します。

4-STEP DECISION

ニキビ肌の日焼け止めを選ぶ4ステップ

商品名や人気順より先に、使用場面と肌の状態を確認すると候補を絞りやすくなります。

1

外出場面を確認

短時間の外出、長時間の屋外活動、汗・水への接触を分けます。

2

SPF・PAを選ぶ

数値だけでなく、必要量を塗って塗り直せる製品を選びます。

3

表示と落とし方を確認

ノンコメド、UV耐水性、クレンジングの要否を確認します。

4

一つずつ試す

新製品を一つ追加し、刺激とニキビの変化を記録します。

PRIMARY SOURCES

本文で確認できる一次資料の要点

各資料の結論を製品選びと使い方へ結び、該当する本文から参照できるようにしています。

日本皮膚科学会

ニキビ治療中の紫外線対策

治療で乾燥しやすい方では、強い日焼けで副作用が強く出る場合があるため、長時間の屋外活動や海・山での日焼け止め使用を案内しています。

原文を確認する →
環境省

量・重ね塗り・塗り直し

顔は規定量を5か所へ置いて広げ、同量をもう一度重ねる方法と、汗や摩擦で落ちた時または2〜3時間ごとの塗り直しを示しています。

原文を確認する →
日本化粧品工業会

SPF・PAは選択の目安

SPFは単純な持続時間ではなく、PAとともに紫外線防止効果の程度を示します。生活場面と実際の使用量を合わせて選びます。

原文を確認する →

BY SCENE

生活場面からSPF・PA・耐水性を選ぶ

環境省は、日常の短時間外出と、炎天下のスポーツ・海水浴などで必要な防御力を分けて考えるよう案内しています。[2]

DAILY

短時間の外出・通勤

SPF50に固定せず、必要量を塗れて、日中に直しやすい使用感を優先します。

OUTDOOR

長時間の屋外活動

紫外線が強い場所では高いSPF・PAを候補にし、帽子や衣類、日陰も組み合わせます。

WATER

海・プール・多量の汗

SPF・PAに加えてUV耐水性表示を確認し、水やタオルの後は塗り直します。

TREATMENT

治療薬で乾燥している

防御力だけでなく、塗布時の刺激、保湿性、落とすときの負担を処方元へ相談します。

SPF15とSPF25を重ねてもSPF40にはなりません。SPFは製品ごとに測定された値であり、単純に足し算できないと日本化粧品工業会が案内しています。[3]

LABEL CHECK

パッケージ表示はこう読みます

表示は一つだけで判断せず、製品全体の使用説明と肌の変化を合わせて確認します。

ACNE-PRONE SKIN

ノンコメドジェニック

コメドができにくいかを確認する試験が行われたことを示す手がかりです。ニキビができない保証や治療効果を示すものではありません。

UVB / UVA

SPF・PA

SPFは主にUVBによる赤い日焼け、PAはUVAへの防御効果の程度を示します。SPFは持続時間そのものではありません。[4]

WATER RESISTANCE

UV耐水性★・★★

水に触れた後に紫外線防止効果がどれだけ保たれるかの表示です。同じSPF・PAなら、表示の有無だけで通常時の防御力が高くなる意味ではありません。[3]

「低刺激」「敏感肌用」「紫外線吸収剤不使用」も保証ではありません。過去に刺激が出た成分、塗布後の赤み・ヒリつき、落とすときの摩擦まで確認してください。

UV FILTERS

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

「吸収剤か散乱剤か」だけでニキビ肌への適否は決まりません。環境省資料の説明を基に、選ぶときの違いを整理します。[2]

表は横にスクロールできます →

比較項目紫外線吸収剤紫外線散乱剤
主な仕組み紫外線を吸収し、皮膚へ届くのを防ぎます。酸化亜鉛・酸化チタンなどの粉末が紫外線を吸収・散乱します。
使用感の傾向透明になじみやすい製品があります。製品によって白浮きやきしみを感じることがあります。
選択の手がかり軽い使用感やメイク前のなじみを重視するときの候補です。吸収剤を含む製品で刺激を感じた経験がある場合の候補です。
確認すること刺激、香料など他の配合成分、落とし方を確認します。白浮き、乾燥感、毛穴に残る感じ、落とし方を確認します。

吸収剤と散乱剤を両方使う製品もあります。分類ではなく、製品全体の処方・剤形・使用感で判断します。

HOW TO APPLY

塗る量・塗り直し・落とし方

環境省と日本化粧品工業会は、量が少ない、塗りむらがある、汗や摩擦で落ちた状態では表示どおりの防御効果を得にくいと案内しています。[2][3]

5か所へ置いて2回塗る

顔は、クリーム状ならパール粒1個分、液状なら1円硬貨1個分を額・鼻・両頬・あごへ置いて広げ、同量を重ねます。

落ちたら塗り直す

汗、水、タオル、衣類の摩擦後はその都度、そうでない場合も目安として2〜3時間ごとに塗り直します。

使用説明どおりに落とす

石けんで落とせるか、クレンジングが必要かを確認し、落ちにくくても強くこすりません。

朝の基本順序:洗顔 → 必要に応じた保湿・処方薬 → 日焼け止め → メイクが一般的ですが、処方薬と保湿剤の順番は処方時の指示を優先してください。製品同士を混ぜず、一つずつなじませます。

WHEN IT DOESN’T FIT

日焼け止めが合わないサインと相談目安

「好転反応」と決めつけて使い続けず、使用開始日と症状を確認します。

すぐにしみる・赤くなる

新しい日焼け止めはいったん中止します。かゆみ、腫れ、水ぶくれが続く場合は皮膚科へ相談します。

ニキビ・詰まりが増える

追加した製品、塗る量、落とし方を確認します。一つ前のケアへ戻し、経過を記録します。

洗うと乾燥・皮むけが強い

耐水性、クレンジング、治療薬による刺激を見直し、処方元へ相談します。

呼吸が苦しい、顔・まぶた・喉が急に腫れる場合:使用を中止し、速やかに医療機関へ相談してください。受診時は日焼け止め、洗顔料、クレンジング、治療薬の製品名を伝えます。

FAQ

ニキビ肌の日焼け止めでよくある質問

SPF50、ノンコメド表示、紫外線防止剤、塗る量、塗り直し、落とし方について回答します。

ニキビ肌でも日焼け止めを使った方がよいですか?

紫外線対策は、衣類・帽子・日陰と日焼け止めを組み合わせます。日本皮膚科学会は、特にニキビ治療で乾燥しやすい方が長時間屋外で活動する場合や海・山へ行く場合に、日焼け止めの使用を案内しています。

ニキビ肌にはSPF50が必要ですか?

毎日必ずSPF50が必要という決まりはありません。SPF・PAは防御効果の目安であり、短時間の外出、長時間の屋外活動、汗や水への接触など、使用場面に合わせて選びます。

ノンコメドジェニックテスト済みならニキビはできませんか?

できないことを保証する表示ではありません。候補を絞る手がかりとして使い、塗った後の刺激、べたつき、ニキビの変化、落としやすさも確認します。

紫外線吸収剤と散乱剤はどちらがニキビ肌向きですか?

一律に優劣は決められません。吸収剤で刺激を感じた経験がある、散乱剤で白浮きやきしみが気になるなど、製品全体の処方と使用感から選びます。

日焼け止めはどのくらい塗りますか?

環境省のマニュアルでは、顔に使う場合、クリーム状はパール粒1個分、液状は1円硬貨1個分を5か所へ置いて広げ、同量をもう一度重ねる方法が示されています。製品表示に使用量の指定がある場合はそちらを確認してください。

日焼け止めは何時間ごとに塗り直しますか?

汗、水、タオルや衣類の摩擦で落ちた場合はその都度塗り直します。環境省と日本化粧品工業会は、落ちた時に加え、目安として2〜3時間ごとの塗り直しを案内しています。

日焼け止めはクレンジングで落とす必要がありますか?

製品ごとに異なります。石けんや洗顔料で落とせる製品もあれば、耐水性が高く専用クレンジングが必要な製品もあるため、使用説明を確認し、強くこすらず落としてください。

REFERENCES & EDITORIAL POLICY

参考資料と情報作成方針

  1. 日本皮膚科学会『スキンケアはどうしたらいいですか?』
  2. 環境省『紫外線環境保健マニュアル2020』
  3. 日本化粧品工業会『化粧品Q&A|日やけ止め』
  4. 日本化粧品工業会『気になる紫外線用語CHECK!』
  5. 日本皮膚科学会『尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023』

本ページは日本皮膚科学会、環境省、日本化粧品工業会の一次資料を確認し、日焼け止めの表示、場面別の選択、塗布量、塗り直し、落とし方を患者さん向けに編集しています。製品の適否や治療との組み合わせは肌の状態により異なります。医療情報はに最終確認しました。

MEDICAL SUPERVISION

監修医師からのメッセージ

ニキビ肌の日焼け止めは、SPF・PAの高さだけでなく、生活場面、使用感、治療中の乾燥、落とし方まで含めて選ぶことが大切です。

塗るたびに赤みやヒリつきが出る、ニキビが増えると感じる場合は、製品名と成分表示が分かるものを診察時にお持ちください。

主監修医師

倉田 照久

医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

共同監修医師

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

DERMATOLOGY CONSULTATION

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使用するたびに強いヒリつき・かゆみ・腫れが出る、治療薬による乾燥が強い、ニキビが急に増える場合はご相談ください。使用中の薬と製品名が分かると診察に役立ちます。

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本ページは一般的な医療情報の提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状や製品、治療の適否は医師の診察により判断されます。