糸リフトの効果・リスク原因・判断・治療
糸リフトは切開を伴わず組織を引き上げる施術ですが、効果と持続期間には個人差があり、感染や内出血などのリスクもあります。適応と限界を確認して選びます。

- 糸リフトは切開を伴わず組織を引き上げる施術ですが、効果と持続期間には個人差があり、感染や内出血などのリスクもあります。適応と限界を確認して選びます。
- 原因や効果を一つに決めつけず、診断・適応・副作用を確認します。
- 症状が続く、悪化する、跡が心配な場合は医療機関へ相談してください。
目次
糸リフトは切開を伴わず組織を引き上げる施術ですが、効果と持続期間には個人差があり、感染や内出血などのリスクもあります。適応と限界を確認して選びます。
現行の提供状況
2026年8月15日現在、糸リフト(スレッドリフト)は当院の公式料金表に掲載していない施術です。本記事は一般的な医療情報であり、当院での現行提供や料金を案内するものではありません。
糸リフトの基礎知識
糸リフトとは、特殊な医療用の糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げることで、顔の輪郭を整え、若返り効果を促す治療法です。このセクションでは、糸リフトのメカニズムや使用される糸の種類について掘り下げていきます。

糸リフトのメカニズムとは?
糸リフトの主なメカニズムは、物理的なリフトアップ効果と、挿入された糸によるコラーゲン生成促進効果の二つです。医療用の特殊な糸には、コグと呼ばれるトゲや、コーンと呼ばれる突起が付いているものが多く、これらが皮下組織に引っかかることで、たるんだ皮膚を物理的に引き上げます[2]。この即時的なリフトアップ効果により、フェイスラインの引き締めやほうれい線の改善が期待できます。医療機関では、初診時に「顔全体のたるみが気になる」「ほうれい線が深くなってきた」と相談される患者さまも少なくありませんが、糸リフトはこれらの悩みに対応できる選択肢の一つです。
さらに、挿入された糸は異物として認識され、その周囲に線維芽細胞が集まり、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、肌のハリや弾力性が向上し、長期的な肌質改善効果が期待できます[4]。このコラーゲン生成促進効果は、糸が体内で吸収された後も数ヶ月間持続すると考えられています。
使用される糸の種類と特徴
糸リフトで使用される糸は、その素材や形状によって多種多様です。主に吸収性の糸が用いられ、体内で徐々に分解・吸収されることで、安全性が確保されています。代表的な糸の素材とその特徴を以下に示します。
- ポリジオキサノン(PDO)
- 一般的に使用される吸収性の糸で、約6〜8ヶ月で体内に吸収されます。コラーゲン生成効果が高く、肌のハリ改善にも寄与します。
- ポリ乳酸(PLA)
- PDOよりも吸収が遅く、約12〜18ヶ月かけて体内に吸収されます。より持続的なリフトアップ効果とコラーゲン生成効果が期待されます。
- PCL(ポリカプロラクトン)
- さらに吸収が遅く、約24ヶ月以上持続すると言われています。柔軟性があり、自然な仕上がりが期待できます。
これらの糸は、コグ(トゲ)の形状や配置、糸の太さなどによっても特性が異なります。例えば、コグの数が多いほど引き上げ力が強い傾向にありますが、その分、挿入時の組織への負担も考慮する必要があります[4]。医療機関では、患者さまのたるみの程度、肌質、希望される効果、そして予算などを総合的に判断し、最適な糸の種類と本数を提案しています。問診の際に患者さまの生活習慣や既往歴を詳しく伺うことで、より安全で効果的な治療計画を立てるようにしています。
糸リフトの適応部位は?
糸リフトは、主に顔のたるみ改善に用いられますが、具体的な適応部位は以下の通りです。
- フェイスライン:たるんだ頬を引き上げ、シャープなVラインを形成します。
- ほうれい線:頬のたるみによって深くなったほうれい線を改善します。
- マリオネットライン:口角から顎にかけて伸びるしわを改善し、不機嫌な印象を和らげます。
- 頬のたるみ:頬全体のボリュームロスやたるみを改善し、ふっくらとした印象を与えます。
- 首のたるみ:軽度な首のたるみにも効果が期待できる場合があります。
顔の解剖学的構造、特に顔面滑走面や深層組織、靭帯の理解は、糸リフトの効果を最大化し、合併症を避ける上で不可欠です[1]。医療機関では、患者さま一人ひとりの顔の骨格や筋肉、脂肪のつき方などを詳細に分析し、最適な糸の挿入位置と方向を決定しています。これにより、自然で美しい仕上がりを目指しています。
糸リフト(スレッドリフト)の効果とリスク
糸リフトは、たるみ改善に有効な治療法ですが、その効果や持続期間、そして潜在的なリスクを十分に理解することが重要です。このセクションでは、具体的な効果と、治療を検討する上で知っておくべきリスクについて詳しく解説します。
糸リフトで期待できる効果とは?
糸リフトによって期待できる主な効果は、即時的なリフトアップと長期的な肌質改善です。
- たるみ改善・リフトアップ効果:挿入された糸が皮下組織を物理的に引き上げることで、フェイスラインのたるみ、ほうれい線、マリオネットラインの改善が期待できます。施術直後から効果を実感しやすいのが特徴です。
- 肌のハリ・弾力改善:糸がコラーゲン生成を促進することで、肌の内部からハリや弾力が高まり、小じわの改善や肌質の若返りが期待できます。この効果は数ヶ月かけて徐々に現れ、糸が吸収された後も持続する可能性があります。
- 小顔効果:たるみが改善され、フェイスラインが引き締まることで、顔全体がすっきりとした印象になり、小顔効果も期待できます。
実際の診療では、治療を始めて2〜3ヶ月ほどで「肌にハリが出てきた」「化粧ノリが良くなった」とおっしゃる方が多いです。また、フェイスラインの変化を実感され、「写真に写るのが楽しくなった」という声もよく聞かれます。
糸リフトの効果はいつから?持続期間はどのくらい?
糸リフトの効果は、物理的な引き上げ効果とコラーゲン生成効果の二段階で現れます。
- 即時的な効果:施術直後から、たるみの引き上げ効果を実感できます。ただし、術後の腫れやむくみがあるため、最終的な仕上がりは数日〜数週間後になります。
- 長期的な効果:糸によるコラーゲン生成促進効果は、施術後1〜3ヶ月頃から徐々に現れ、肌のハリや弾力改善に寄与します。
効果の持続期間は、使用する糸の種類(素材や本数)、患者さまの肌質、年齢、生活習慣などによって異なりますが、一般的には1年〜2年程度が目安とされています[5]。特に、PCL素材の糸は吸収が遅いため、より長期的な効果が期待できると報告されています[4]。
| 糸の種類 | 吸収期間 | 期待される持続期間 |
|---|---|---|
| PDO | 約6〜8ヶ月 | 約6ヶ月〜1年 |
| PLA | 約12〜18ヶ月 | 約1年〜1年半 |
| PCL | 約24ヶ月以上 | 約1年半〜2年 |
効果を維持するためには、定期的なメンテナンスや再施術が推奨されます。医療機関では、処方後のフォローアップで、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
糸リフトの潜在的なリスクや副作用は?
糸リフトは比較的低侵襲な治療ですが、いくつかのリスクや副作用が存在します。これらを事前に理解し、適切な対策を講じることが重要です[3]。
- 腫れ・内出血:施術後に一時的な腫れや内出血が生じることがあります。通常は数日〜1週間程度で改善します。
- 痛み・違和感:施術中や術後に痛みや引きつれるような違和感を感じることがあります。鎮痛剤でコントロール可能な範囲であることがほとんどです。
- 感染:非常に稀ですが、針の挿入部位から細菌感染を起こす可能性があります。清潔な環境での施術と適切なアフターケアが重要です。
- 糸の露出・触知:皮膚の薄い方や、糸の挿入が浅すぎた場合に、糸が皮膚から露出したり、触るとわかることがあります。
- 左右差・不自然な引きつれ:医師の技術や経験不足により、左右差が生じたり、顔の表情が不自然に引きつれたりする可能性があります。
- アレルギー反応:糸の素材に対するアレルギー反応が起こる可能性もごく稀にあります。
これらのリスクを最小限に抑えるためには、糸リフトに関する十分な知識と経験を持つ医師を選ぶことが非常に重要です。カウンセリングでしっかりと説明を受け、疑問点を解消してから治療に臨むようにしましょう。
医療機関では、施術前に患者さまの顔の構造を詳細に分析し、慎重にデザインを行うことで、これらのリスクを軽減するよう努めています。また、術後のダウンタイムを短縮するためのケア方法や、万が一合併症が発生した場合の対応についても、事前に詳しく説明し、患者さまが安心して治療を受けられるよう配慮しています。
まとめ
糸リフト(スレッドリフト)は、メスを使わずに顔のたるみを改善し、肌のハリや弾力を向上させる美容医療です。即時的なリフトアップ効果と、コラーゲン生成促進による長期的な肌質改善が期待できます。使用される糸の種類によって効果の持続期間は異なりますが、一般的には1〜2年程度が目安とされています。腫れや内出血、痛みなどの一般的な副作用の他に、感染や糸の露出、左右差などのリスクも存在するため、経験豊富な医師による適切な施術と十分なカウンセリングが不可欠です。
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糸リフトとは?
糸リフト(スレッドリフト)とは、医療用の特殊な糸を皮下組織に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げてリフトアップ効果をもたらす美容医療の施術です。この施術は、顔のたるみやしわの改善、フェイスラインの引き締めなどを目的として行われます。メスを使わないため、外科手術に比べてダウンタイムが短いという特徴があります。
糸リフトで使用される糸は、主に体内で徐々に分解・吸収される生体吸収性の素材でできており、代表的なものにはポリジオキサノン(PDO)、ポリ乳酸(PLLA)、PCL(ポリカプロラクトン)などがあります[3]。これらの糸には、コグと呼ばれるトゲやコーン状の突起が付いており、これが皮下組織に引っかかることで皮膚を持ち上げ、たるみを改善します。また、糸が挿入されることで、その周囲の組織でコラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力アップといった副次的な効果も期待できます[4]。
当院では、初診時に「切らずに顔のたるみを改善したい」「自然なリフトアップ効果が欲しい」と相談される患者さまが非常に多くいらっしゃいます。特に、外科手術への抵抗がある方や、ダウンタイムを最小限に抑えたい方に糸リフトをご提案することが少なくありません。
- コグ(Cog)
- 糸リフトで使用される糸に付いている、皮膚組織を引っ掛けて引き上げるための小さな突起のこと。これにより、たるんだ皮膚を物理的に持ち上げ、リフトアップ効果を発揮します。
糸リフトの主な種類は?
糸リフトには様々な種類の糸が使用されますが、大きく分けて以下の特徴があります。
- PDO(ポリジオキサノン)糸: 比較的細く、柔軟性があり、肌のハリ改善や小じわの改善にも用いられます。約6〜8ヶ月で体内に吸収されます。
- PLLA(ポリ乳酸)糸: PDOよりも硬く、リフトアップ効果が持続しやすいとされています。約12〜18ヶ月で吸収されます。コラーゲン生成促進効果も高いと報告されています[2]。
- PCL(ポリカプロラクトン)糸: 柔軟性が高く、吸収されるまでの期間が最も長い(約18〜24ヶ月)ため、持続的な効果が期待できます。
これらの糸は、患者さまのたるみの程度、肌質、希望する効果の持続期間などに応じて使い分けられます。当院では、患者さま一人ひとりの顔の構造やたるみの状態を詳細に分析し、最適な糸の種類と挿入デザインをご提案しています。特に、アジア人の顔の構造に合わせた垂直方向のリフトアップテクニックも重要視しています[5]。
糸リフトで期待できる効果とは?
糸リフトは、単に皮膚を引き上げるだけでなく、様々な美容効果が期待できる施術です。主な効果としては、顔のたるみ改善、フェイスラインの引き締め、肌質の向上などが挙げられます。
糸リフトの最も直接的な効果は、たるんだ皮膚を物理的に引き上げることによるリフトアップです。特に、加齢によって生じる頬のたるみ、ほうれい線、マリオネットラインの改善に有効とされています。糸に付いているコグやコーンが皮下組織にしっかりと固定されることで、重力に逆らって皮膚を持ち上げ、若々しい印象を取り戻すことが期待できます[4]。また、眉毛のリフトアップや眉間のしわ改善にも応用されることがあります[1]。
さらに、糸が皮下に挿入されることで、線維芽細胞が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。これにより、肌のハリや弾力が増し、小じわの改善や肌全体の若返り効果も期待できます。このコラーゲン生成促進効果は、糸が吸収された後も一定期間持続すると言われています[3]。当院で糸リフトを受けられた患者さまからは、施術から数ヶ月後に「肌にハリが出て、化粧ノリが良くなった」というお声をよくいただきます。これは、リフトアップ効果だけでなく、コラーゲン生成による肌質改善効果を実感されている証拠だと考えています。
具体的な効果の持続期間はどのくらい?
糸リフトの効果の持続期間は、使用する糸の種類、本数、患者さまの肌質や生活習慣によって異なりますが、一般的には1年から2年程度とされています。PCL素材の糸は、分解吸収が遅いため、比較的長期間の効果が期待できます。しかし、時間の経過とともに糸は体内に吸収され、リフトアップ効果は徐々に薄れていきます。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスや追加の施術が推奨されます。
当院では、施術後3ヶ月、6ヶ月、1年といった期間で定期的なフォローアップを行い、効果の持続状況や肌の状態を確認しています。その際に「以前よりたるみが気にならなくなったけど、もう少し引き上げたい」といったご要望があれば、患者さまの状況に合わせて追加施術の計画を立てることもあります。実際の診療では、効果の持続期間だけでなく、患者さまがどの程度効果を実感しているか、日常生活での変化はどうかといった点が重要なポイントになります。
糸リフトの主なリスクと副作用は?
糸リフトは比較的低侵襲な施術ですが、医療行為である以上、いくつかのリスクや副作用が存在します。施術を受ける前に、これらの可能性を十分に理解しておくことが重要です。
主なリスクと副作用には、内出血、腫れ、痛み、感染、引きつれ感、左右差、糸の露出などが挙げられます。施術中に細い血管が傷つくことで内出血が生じたり、組織の反応として腫れや痛みが生じたりすることがあります。これらは通常、数日から1週間程度で自然に軽減することが多いです。当院では、内出血や腫れを最小限に抑えるため、極細の針を使用したり、術後にクーリングを行ったりするなどの工夫をしています。また、患者さまには術後の過ごし方について詳細な説明を行い、不要な刺激を避けるよう指導しています。
内出血や腫れは個人差があり、完全に避けることは難しい場合があります。重要なイベントを控えている場合は、十分な期間を空けて施術を検討してください。
稀ではありますが、感染症のリスクも存在します。これは、施術部位の清潔が保たれていない場合や、術後のケアが不十分な場合に起こり得ます。当院では、徹底した衛生管理のもとで施術を行い、術後の抗生剤処方や適切なアフターケア指導を通じて、感染リスクの低減に努めています。万が一、感染の兆候が見られた場合は、速やかに診察し、適切な処置を行います。
その他、糸が皮膚の表面から透けて見えたり、触れると異物感があったり、表情によっては引きつれ感が生じたりする可能性もあります。これらの症状は時間とともに馴染むことが多いですが、気になる場合は医師に相談することが重要です。臨床の現場では、施術直後に「少し引きつれる感じがする」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、ほとんどの場合、数日から数週間で自然に改善していきます。しかし、症状が持続したり悪化したりする場合は、糸の位置調整や抜去が必要になることもあります。
糸リフトの長期的なリスクはありますか?
長期的なリスクとしては、糸が吸収された後にたるみが再発することや、稀に肉芽腫(異物反応によるしこり)が形成される可能性が挙げられます。肉芽腫は非常に稀な合併症ですが、万一発生した場合は、適切な治療が必要になります。また、繰り返し施術を行うことで、皮膚組織に線維化が生じる可能性も指摘されていますが、これは一般的な合併症ではありません。
当院では、患者さまの肌の状態やたるみの進行度を考慮し、無理な引き上げや過度な本数の挿入は避けるようにしています。長期的な視点に立ち、患者さまにとって最適な治療計画を立てることが重要だと考えています。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
施術の流れと術後のケアは?
糸リフトの施術は、カウンセリングから始まり、麻酔、糸の挿入、そして術後のケアへと進みます。安全で効果的な結果を得るためには、各ステップでの適切な対応が不可欠です。

カウンセリングから施術までの流れ
- カウンセリング・診察: まず、患者さまの顔のたるみの状態、肌質、骨格、そして希望する仕上がりについて詳しくヒアリングします。医師が顔全体のバランスを評価し、糸の種類、本数、挿入する位置などを決定します。この際、リスクや副作用についても丁寧に説明し、疑問点があれば解消します。
- デザイン: 施術前に、リフトアップの方向や糸の挿入経路を顔にマーキングします。これは、左右差なく自然な仕上がりを実現するために非常に重要なステップです。
- 麻酔: 施術中の痛みを軽減するため、局所麻酔を行います。麻酔が効くまで数分間待ちます。当院では、患者さまの痛みに配慮し、麻酔の段階から丁寧に行うことを心がけています。
- 糸の挿入: 麻酔が効いていることを確認し、マーキングに沿って特殊な針やカニューレ(先端が丸い針)を用いて皮下に糸を挿入します。糸が皮下組織にしっかりと固定されたら、針を抜き、糸を適切な位置に調整して引き上げます。
- 施術完了: 糸の挿入が完了したら、最終的な仕上がりを確認し、必要に応じて微調整を行います。施術時間は、挿入する糸の本数にもよりますが、通常30分〜1時間程度です。
当院の問診では、患者さまの家族歴や既往歴、アレルギーの有無を詳しく伺うようにしています。特に、過去に美容医療の経験がある場合は、その内容や経過についても確認し、今回の施術に影響がないか慎重に判断します。
施術後の適切なケア方法は?
施術後のダウンタイムを短縮し、効果を最大限に引き出すためには、適切なアフターケアが重要です。
- 冷却: 施術直後から数日間は、施術部位を優しく冷却することで、腫れや内出血を軽減できます。
- 安静: 施術後数日間は、激しい運動や飲酒、長時間の入浴など、血行を促進する行為は避けてください。顔のマッサージや強い圧迫も控える必要があります。
- 洗顔・メイク: 施術当日の洗顔やメイクは避けるよう指示されることが多いです。翌日以降も、施術部位を強くこすらないように注意し、優しく行ってください。
- 就寝時の姿勢: 施術後数日間は、うつ伏せで寝ることを避け、仰向けで寝るように心がけると良いでしょう。
- 定期的な検診: 施術後、医師の指示に従って定期的な検診を受け、経過を確認することが重要です。
当院では、施術後に詳細なアフターケアの説明書をお渡しし、不明な点があればいつでも相談できるよう体制を整えています。特に、施術後1ヶ月ほどは、顔の大きな動きやマッサージを避けるよう指導しており、これにより糸の定着を促し、効果の持続に繋がることを実感しています。
糸リフトと他のたるみ治療との比較
たるみ治療には糸リフト以外にも様々な選択肢があります。それぞれの治療法には特徴があり、患者さまのたるみの程度、予算、ダウンタイムの許容度などに応じて最適な方法が異なります。ここでは、糸リフトと代表的なたるみ治療法を比較します。
糸リフトとハイフ(HIFU)の違いは?
ハイフ(HIFU: High-Intensity Focused Ultrasound)は、高密度の超音波エネルギーを皮膚の深層にあるSMAS層(筋膜)に照射することで、組織を熱凝固させ、引き締め効果をもたらす治療法です。メスを使わない非侵襲的な治療であり、ダウンタイムがほとんどない点が特徴です。
| 項目 | 糸リフト | ハイフ(HIFU) |
|---|---|---|
| 施術方法 | 医療用の糸を皮下に挿入 | 超音波を照射 |
| 主な効果 | 物理的な引き上げ、コラーゲン生成 | SMAS層の引き締め、コラーゲン生成 |
| 即効性 | 高い(直後から効果を実感しやすい) | 施術直後から徐々に、数ヶ月かけて効果発現 |
| ダウンタイム | 数日〜1週間程度(内出血、腫れ) | ほとんどなし(稀に軽度の赤み、腫れ) |
| 持続期間 | 1〜2年程度 | 半年〜1年程度 |
| 適応 | 中程度〜重度のたるみ、フェイスラインの引き締め | 軽度〜中程度のたるみ、肌の引き締め |
糸リフトは物理的に引き上げる力が強いため、比較的たるみが進行している方や、即効性を求める方に適しています。一方、ハイフは全体的な引き締めや肌のハリ改善を目的とし、ダウンタイムを避けたい方や、たるみが軽度な方に推奨されることが多いです。当院では、患者さまのたるみの状態に応じて、糸リフトとハイフを組み合わせた複合的な治療をご提案することもあります。例えば、「全体的な引き締めはハイフで、特に気になる頬のたるみは糸リフトでしっかり引き上げる」といったアプローチです。
糸リフトと外科的リフトアップの違いは?
外科的リフトアップ(フェイスリフト)は、余分な皮膚を切除し、SMAS層を含む組織をしっかりと引き上げて固定する手術です。最も強力なリフトアップ効果と長期的な持続が期待できる治療法ですが、メスを使用するためダウンタイムが長く、費用も高額になる傾向があります。
- 糸リフト: メスを使わず、糸を挿入するだけの低侵襲な施術。ダウンタイムが短く、比較的費用も抑えられます。しかし、効果の持続期間は外科手術に劣ります。
- 外科的リフトアップ: メスで皮膚を切開し、余分な皮膚を切除して組織を再配置する手術。効果は最も強力で持続期間も長いですが、ダウンタイムが長く、費用も高額です。
当院では、患者さまのたるみの程度やライフスタイル、ダウンタイムに対する考え方を丁寧にヒアリングし、最適な治療法をご提案しています。重度のたるみがあり、長期的な効果を強く望む方には外科的リフトアップも選択肢となりますが、多くの場合、まずは低侵襲な糸リフトやハイフから検討される方が多いです。診察の中で、患者さまが「手術は避けたいけれど、しっかり効果は欲しい」という希望をお持ちの場合、糸リフトが非常に良い選択肢となることを実感しています。
皮膚科での診察と治療の考え方
当院の現行料金表には糸リフトを掲載しておらず、本記事は一般的な医療情報です。現在提供中のたるみ施術を確認する場合は、美容皮膚科施術ガイドと料金表をご覧ください。
まとめ
糸リフトは切開を伴わず組織を引き上げる施術ですが、効果と持続期間には個人差があり、感染や内出血などのリスクもあります。適応と限界を確認して選びます。 自己判断で治療を中断・追加せず、症状と希望を医師に共有してください。
よくある質問(FAQ)
医師監修:倉田 照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長
