LIPS & PERIORAL CONCERNS / PATIENT GUIDE
唇・口元の悩みと美容治療しわ・口角・ガミースマイルを原因別に解説
唇や口元の見え方には、皮膚・粘膜、筋肉、形やボリューム、歯・歯ぐき・骨格が関係します。乾燥や赤みを美容施術だけで解決しようとせず、何が主な原因か、どの診療科へ相談するか、一般的な治療と当院の提供状況を分けて確認できるように解説します。
監修:倉田 照久 医師 最終確認日:2026年8月22日
QUICK ANSWER
唇・口元で先に知っておきたいこと
治療名を決める前に、皮膚症状、動かした時だけの変化、安静時にもある形の変化、歯や骨格の要因を分けます。一般的な美容治療の情報は、当院で現在受けられる施術と同じではありません。治りにくい傷やしこりは美容治療より受診を優先します。
CHOOSE THE RIGHT STARTING POINT
悩みから受診先を選ぶ
同じ「口元が気になる」という相談でも、皮膚科・美容医療・歯科口腔外科・矯正歯科など適切な入口が異なります。
乾燥・赤み・皮むけ・かゆみ
口唇炎、刺激性・アレルギー性接触皮膚炎、アトピー性口唇炎、感染、薬剤、紫外線などを考えます。まず皮膚科で原因を確認し、美容施術は炎症が落ち着いてから検討します。
口角・ガミースマイル・唇の動き
笑った時の歯ぐき、口角の向き、上唇を挙げる筋肉、口輪筋、左右差を確認します。歯や上顎骨が関係する場合は歯科・矯正歯科・口腔外科の評価が必要です。
唇の薄さ・輪郭・左右差
生来の形、加齢変化、過去の注入、瘢痕、歯列や骨格を分けます。一般には注入治療や外科的治療が検討されますが、当院の現行料金表には唇のヒアルロン酸注入を掲載していません。
縦じわ・くすみ・口周りのしわ
皮膚の乾燥、紫外線、喫煙、表情運動、ボリュームや支持組織の変化を確認します。唇そのものと周囲の皮膚では治療できる範囲やリスクが異なります。
DERMATOLOGIST’S ASSESSMENT
日々の診察で確認すること
写真一枚や施術名だけではなく、経過・動き・皮膚と粘膜・歯科的要因を順に確認します。
いつから、何に触れたか
始まった時期、繰り返し、痛み・かゆみ・水疱、使用製品、処方薬、喫煙・紫外線、歯科治療、過去の美容施術を確認します。施術歴は製品名・部位・時期が分かると判断に役立ちます。
安静時と会話・笑顔を比べる
正面・側面、口を閉じた時、話す時、笑った時を比べ、口角、上唇の動き、歯ぐきの見え方、左右差を確認します。静止画だけで筋肉の治療適応は決めません。
皮膚・粘膜と歯・骨格を分ける
赤み、鱗屑、亀裂、潰瘍、硬さ、しこりの有無に加え、唇の厚み、口周りの支持、歯列、かみ合わせを確認します。皮膚科の範囲を超える場合は適切な診療科を案内します。
GENERAL OPTIONS & EVIDENCE
一般的な治療選択肢とエビデンス
以下は研究や公的資料に基づく一般論で、当院の提供メニュー一覧ではありません。効果の大きさや持続、副作用は製品・部位・方法・患者背景で異なります。
| 一般的な選択肢 | 検討される目的 | エビデンスと限界 | 当院の現行状況 |
|---|---|---|---|
| 口唇炎の原因治療 | 乾燥、赤み、皮むけ、亀裂、かゆみ | 診断レビュー原因は刺激・アレルギー・アトピー・感染・薬剤・紫外線など多岐にわたり、同じ見た目でも対応が異なります。 | 皮膚症状は一般皮膚科で診察し、診断と治療内容により保険診療となる場合があります。 |
| ヒアルロン酸フィラー | 唇の形・ボリューム、輪郭、口周りの一部のしわ | RCTの系統的レビュー・メタ解析一時的な形態変化が評価されています。腫れ、圧痛、硬さ、内出血は珍しくなく、血管閉塞など重大な合併症もあります。 | 公式料金表には掲載なし。当院の提供施術として案内していません。 |
| ボツリヌストキシン注射 | 筋肉の動きが関係するガミースマイル、人中、口角、口周りのしわ、リップフリップ等 | 系統的レビュー・メタ解析短期的変化の報告はありますが、歯科・骨格的原因には適しません。発音、飲水、摂食、口をすぼめる動き、笑顔の左右差へ影響する場合があります。 | ガミースマイル・人中・口角などを基本部位として相談できます。適応、部位数、投与量は診察で判断します。 |
| レーザー・光・リサーフェシング等 | 口周りの皮膚のしわ、色調、質感 | 方法ごとに研究差機器・波長・深さで効果と負担が異なります。赤み、熱傷、色素沈着、瘢痕などのリスクがあり、唇の粘膜は顔の皮膚と同じ範囲ではありません。 | 顔の施術が唇・口周りへ適用できるとは限りません。対象範囲を診察時に確認します。 |
| 歯科・矯正・外科的治療 | 歯列、かみ合わせ、歯ぐき、上顎骨、上唇の長さなど構造的要因 | 原因別に専門評価原因によって治療が大きく異なり、皮膚の施術や筋肉注射だけでは解決できない場合があります。 | 当院の現行美容皮膚科メニュー外です。歯科口腔外科・矯正歯科・形成外科等へ相談します。 |
ヒアルロン酸注入の根拠は「効果だけ」では読みません
唇へのヒアルロン酸注入を対象としたメタ解析では、唇のボリュームや見た目の変化が評価される一方、腫れ、圧痛、内出血などの有害事象も集計されています。新しいRCTの系統的レビューでも有効性と安全性がまとめられていますが、製品・手技・評価時点が異なるため、結果を個人へそのまま当てはめることはできません。2021年メタ解析 RCTの系統的レビュー・メタ解析
ガミースマイル・リップフリップは原因と機能を確認します
ボツリヌストキシンによるガミースマイルの研究では短期的な歯肉露出の減少が報告されていますが、効果は時間とともに弱くなり、歯・歯ぐき・骨格が主因の方を一律に対象とする治療ではありません。リップフリップの系統的レビューは採択研究が限られており、口をすぼめる、飲むなどの機能への一時的な影響も報告されています。ガミースマイルの系統的レビュー・メタ解析 リップフリップの系統的レビュー
CURRENT OFFERING STATUS
当院の現行提供状況
2026年8月22日に公式料金表を確認した内容です。一般的な治療解説と、当院で現在予約できるメニューを混同しないでください。
口元のボトックス相談
ガミースマイル・人中・口角など基本部位として相談できます。静止時と表情時を確認し、歯・歯ぐき・骨格が主因でないかも含めて適応を判断します。
ボトックス基本部位
1部位 9,800円2部位 18,800円/3部位 25,800円。すべて税込・自由診療です。部位数と投与量は診察後に確定します。
唇のヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は掲載なし本ページのフィラー解説は一般情報です。当院で受けられる施術・料金という意味ではありません。
RISKS & WHEN TO SEEK CARE
主なリスクと受診の目安
美容施術の副作用と、施術を検討する前に診断すべき病変を分けて確認します。
注入材の主なリスク
痛み、赤み、腫れ、圧痛、内出血、感染、しこり、左右差など。まれに血管閉塞による皮膚壊死、視覚障害、脳卒中など重大な合併症が報告されています。
口周りの筋肉への影響
内出血、腫れ、左右差、笑顔の違和感、発音・飲水・摂食・口をすぼめる動作への影響など。製剤、部位、投与量、既往歴を確認します。
美容施術より診断を優先
強い赤み、繰り返す水疱、ただれ、潰瘍、硬さ、しこり、出血、赤色・白色の変化が続く場合は、自己流のケアや美容施術を重ねず受診します。
皮膚科へ相談する目安
- 乾燥・赤み・かゆみ・皮むけが続く使っているリップ、口紅、歯磨き粉、外用薬を持参します。
- 口角が繰り返し切れる刺激、感染、皮膚疾患、全身的な背景を確認します。
- 水疱や痛みを繰り返す感染症などを含め、症状がある時に診察します。
- 施術後の腫れや違和感が長引く施術した製品・部位・時期が分かる情報を持参します。
速やかに専門科・救急へ相談
- 治りにくい潰瘍・硬いしこり・出血歯科口腔外科、耳鼻咽喉科などへ早めに相談します。
- 皮膚が白い・紫色、強い痛み注入後なら血流障害の可能性があり、施術施設へ直ちに連絡します。
- 視覚異常、片側の脱力・言葉の異常救急要請を含め、直ちに医療機関へ相談します。
- 息苦しさ、喉や顔の急な腫れ重いアレルギー反応などを考え、救急対応を優先します。
VISIT PREPARATION
受診前に整理しておくこと
症状と経過
始まった日、痛み・かゆみ・皮むけ・水疱・出血、良くなる/悪くなる条件をメモします。
触れる製品と薬
リップ、口紅、歯磨き粉、洗口液、外用薬、内服薬、サプリメントを確認します。
過去の施術・歯科治療
フィラーやボツリヌストキシンの製品名・部位・時期、歯科治療、矯正、手術歴を伝えます。
FAQ
唇・口元でよくある質問
Q.唇や口元の悩みは何科に相談すればよいですか?
乾燥、赤み、皮むけ、かゆみ、口角の亀裂などは皮膚科が相談先です。治りにくい潰瘍、硬いしこり、赤色・白色の変化は歯科口腔外科や耳鼻咽喉科も選択肢です。歯並び、かみ合わせ、歯ぐきの見え方が主な悩みなら歯科・矯正歯科で原因を確認します。
Q.唇の乾燥はリップクリームだけで治りますか?
乾燥だけなら保護で落ち着くことがありますが、接触皮膚炎、アトピー性口唇炎、感染、薬剤、紫外線などが関係する場合は原因に応じた対応が必要です。製品を重ねても赤み・かゆみ・皮むけが続く場合は受診してください。
Q.唇の縦じわはヒアルロン酸で必ず改善しますか?
必ずではありません。縦じわには皮膚の変化、口輪筋の動き、唇の形、紫外線、喫煙など複数の要因が関係します。ヒアルロン酸注入は一般的な選択肢の一つですが、腫れ・圧痛・内出血のほか、まれに血管閉塞など重大な合併症があります。
Q.ガミースマイルはボツリヌストキシン注射だけで治療できますか?
原因が上唇を挙げる筋肉の動きにある場合は候補になりますが、歯の位置、歯ぐき、上顎骨、上唇の長さなどが主因なら別の治療が必要です。歯科的・骨格的な原因を分けずに注射だけを選ばないことが大切です。
Q.リップフリップとはどのような治療ですか?
上唇周囲の筋肉へボツリヌストキシンを注射し、上唇の見え方を変える一般的な施術名です。唇へ容量を加える治療ではありません。飲む、話す、口をすぼめる動作への影響や左右差が起こる場合があり、当院料金表にはリップフリップの記載はありません。
Q.渋谷文化村通り皮膚科で唇のヒアルロン酸注入は受けられますか?
2026年8月22日確認時点の公式料金表には、唇を含むヒアルロン酸注入を掲載していません。本ページのヒアルロン酸に関する説明は一般的な医療情報であり、当院の提供案内ではありません。
Q.口角やガミースマイルのボトックスは受けられますか?
はい。ガミースマイル、人中、口角などのボトックスを基本部位として相談できます。料金は1部位9,800円、2部位18,800円、3部位25,800円(税込・自由診療)です。筋肉の動き、歯や骨格の要因、希望する変化を診察し、適応、部位数、投与量を判断します。
Q.美容治療後、どのような症状ならすぐ連絡すべきですか?
注入後の強い痛み、皮膚が白い・紫色になる、急速に広がる腫れ、視覚異常、息苦しさ、飲み込みにくさ、強い発音・摂食障害などがある場合は、施術した医療機関または救急医療へ速やかに相談してください。
Q.唇や口元の治療は保険適用ですか?
見た目の改善を目的とする美容治療は自由診療です。口唇炎、感染症など診断された病気の治療は、内容により保険診療となる場合があります。治療目的と診断で区分が異なります。
Q.診察時に伝えるとよいことはありますか?
いつから、痛み・かゆみ・皮むけの有無、使っているリップ・口紅・歯磨き粉・外用薬、歯科治療歴、過去の注入治療やボツリヌストキシン注射の製品名・部位・時期を伝えてください。経過写真があれば判断材料になります。
CLINIC INFORMATION
クリニックのご案内
所在地
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂2丁目25-6
ホリウチビル3階
診療時間
11:00〜13:30
15:00〜19:30
年中無休(年末年始を除く)
アクセス
JR山手線・東京メトロ各線
渋谷駅より徒歩約5分
電話
SYSTEMATIC REVIEWS, PRIMARY & PUBLIC SOURCES
本文で参照した系統的レビュー・一次・公的資料
- The aging perioral region — Do we really know what is happening?(解剖学・画像・組織学研究/PubMed)
- Filling Procedures for Lip and Perioral Rejuvenation(系統的レビュー/PubMed)
- Hyaluronic Acid Is an Effective Dermal Filler for Lip Augmentation(系統的レビュー・メタ解析/PubMed)
- Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Lip Fillers(RCTの系統的レビュー・メタ解析/PubMed)
- Use of AbobotulinumtoxinA for Cosmetic Treatments in the Middle and Lower Face(系統的レビュー/PubMed)
- Non-Surgical Management of the Gingival Smile with Botulinum Toxin A(系統的レビュー・メタ解析/PubMed)
- The lip flip: a systematic review of botulinum toxin lip augmentation(系統的レビュー/PubMed)
- Cheilitis: A Diagnostic Algorithm and Review of Underlying Etiologies(診断レビュー/PubMed)
- Clinicopathological Analysis of Actinic Cheilitis(系統的レビュー・メタ解析/PubMed)
- Vascular Complications after Facial Filler Injection(文献レビュー・メタ解析/PubMed)
- FDA: Dermal Fillers (Soft Tissue Fillers)
- 国立がん研究センター がん情報サービス:口腔がん
- 厚生労働省:その美容医療、ちょっと待って!
研究には対象、製品、手技、追跡期間、評価方法の違いがあります。系統的レビューやメタ解析であっても、研究の質と異質性を確認し、個別の治療結果を保証する根拠としては扱いません。国内の承認状況、最新の電子添文、実際に使用する製品は施術前に確認してください。
MEDICAL SUPERVISION
監修医師からのメッセージ
CONSULTATION
唇・口元の皮膚症状やボトックスを相談する
皮膚症状は、いつから、痛み・かゆみ・皮むけ・水疱の有無、使用中の製品や薬をお伝えください。ボトックスをご希望の場合は、ガミースマイル・人中・口角など気になる部位と、過去の注入歴をお知らせください。
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医療法人御照会を中心とした医療グループ
医療情報に関する免責文
本ページは唇・口元の悩みに関する一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。当院ではガミースマイル・人中・口角などのボトックスを基本部位として相談できますが、診察前に適応、部位数、投与量や結果を確定するものではありません。一般的な治療選択肢として記載したヒアルロン酸注入、レーザー・光・外科的治療等を、当院の現行提供メニューとして案内するものではありません。
美容目的の施術は自由診療です。使用する製品や部位には国内未承認医薬品・医療機器または適応外使用が含まれる場合があります。製品名、入手経路、国内の承認状況、代替となる国内承認品の有無、費用、必要回数、主なリスク、緊急時の対応を施術前に確認してください。効果を保証するものではありません。




