- ✓ ボトックスとヒアルロン酸は、それぞれ異なるメカニズムでしわやたるみを改善する治療法です。
- ✓ 適切な効果を得るためには、経験豊富な医師による正確な診断と注入技術が不可欠です。
- ✓ 渋谷で治療を受ける際は、クリニック選びのポイントを理解し、アフターケア体制も確認しましょう。
ボトックス注入とは?そのメカニズムと効果

ボトックス注入は、表情じわの改善に用いられる治療法です。ボツリヌス毒素製剤を筋肉に注入することで、その筋肉の動きを一時的に抑制し、しわを目立たなくさせます。
- ボツリヌス毒素製剤
- ボツリヌス菌が産生するタンパク質を精製した薬剤で、筋肉の収縮を促す神経伝達物質(アセチルコリン)の放出を阻害する作用があります。これにより、筋肉の過剰な動きを抑え、しわの形成を抑制します[5]。
主に、額の横じわ、眉間の縦じわ、目尻の笑いじわなど、表情を作る際にできる「表情じわ」に効果を発揮します。注入後、通常2~3日後から効果が現れ始め、1~2週間で安定し、効果は3~6ヶ月程度持続するとされています[4]。当院では、初診時に患者さまの表情の癖を詳しく観察し、どの筋肉に、どの程度の量を注入すべきかを慎重に判断しています。特に、自然な表情を保ちつつしわを改善したいというご要望が多く、「表情が不自然にならないか心配」と相談される患者さまも少なくありません。
ボトックス注入の主な適用部位
ヒアルロン酸注入とは?そのメカニズムと効果
ヒアルロン酸注入は、主にしわやたるみの改善、ボリュームアップに用いられる治療法です。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、水分を保持する能力に優れています。これを皮膚の真皮層や皮下組織に注入することで、内側から肌を持ち上げ、しわを埋めたり、失われたボリュームを補ったりします。
- ヒアルロン酸
- ムコ多糖類の一種で、皮膚や関節などに多く存在し、高い保水力を持つ成分です。医療分野では、しわやたるみの改善、関節治療などに用いられます[6]。
ボトックスが筋肉の動きを抑えるのに対し、ヒアルロン酸は物理的にボリュームを補うため、ほうれい線やマリオネットラインなどの深いしわ、こめかみや頬のくぼみ、唇のボリュームアップなどに適しています。効果は注入直後から実感でき、持続期間は製品の種類や注入部位、個人差によって異なりますが、一般的に6ヶ月~2年程度とされています。当院の患者さまでは、特に「ほうれい線が気になって老けて見える」というお悩みを抱える方が多く、ヒアルロン酸注入後1ヶ月ほどで「顔全体が若々しくなった」「自信が持てるようになった」とおっしゃる方が多いです。
ヒアルロン酸注入の主な適用部位
- ほうれい線:鼻の横から口元にかけてのしわの改善
- マリオネットライン:口角から顎にかけてのしわの改善
- 頬・こめかみ:加齢によるボリュームロス(くぼみ)の改善[3]
- 唇:ボリュームアップ、口角のリフトアップ
- 顎:フェイスラインの形成、Eラインの調整
- 目の下(クマ):くぼみによる影クマの改善
ボトックスとヒアルロン酸、どちらを選ぶべき?

ボトックスとヒアルロン酸は、それぞれ異なる作用機序を持つため、患者さまのお悩みやしわの種類によって適切な治療法が異なります。両者を併用することで、より総合的なエイジングケア効果が期待できる場合もあります[2]。
| 項目 | ボトックス注入 | ヒアルロン酸注入 |
|---|---|---|
| 主な作用 | 筋肉の動きを抑制 | 物理的にボリュームを補填 |
| 適応しわの種類 | 表情じわ(額、眉間、目尻など) | 深いしわ、たるみ(ほうれい線、マリオネットラインなど) |
| その他の効果 | 小顔(エラ)、多汗症 | ボリュームアップ(頬、唇、顎など) |
| 効果の持続期間 | 3~6ヶ月程度 | 6ヶ月~2年程度 |
| 主なリスク | 表情の不自然さ、内出血 | 内出血、腫れ、しこり、血管閉塞(稀) |
当院では、問診の際に患者さまの具体的なお悩み、期待する効果、ライフスタイルなどを詳しく伺います。例えば、「目尻のしわとほうれい線の両方が気になる」という方には、ボトックスとヒアルロン酸の併用をご提案し、それぞれの部位に最適な治療計画を立てるケースをよく経験します。治療後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
注入治療におけるリスクと副作用は?
ボトックスおよびヒアルロン酸注入は比較的安全な治療とされていますが、いくつかのリスクや副作用が存在します。これらを十分に理解し、納得した上で治療を受けることが重要です。
ボトックス注入の主なリスク・副作用
- 内出血・腫れ:注入部位に一時的に生じることがあります。
- 表情の不自然さ:注入量や部位が不適切だと、表情がこわばったり、まぶたが下がったりする可能性があります[4]。
- 頭痛:一時的に頭痛を感じる方もいます。
- アレルギー反応:稀ですが、アレルギー反応を起こすことがあります。
ヒアルロン酸注入の主なリスク・副作用
- 内出血・腫れ:注入部位に一時的に生じることがあります。
- しこり・凹凸:注入量が多すぎたり、均一でなかったりすると、しこりや凹凸が生じることがあります。
- 感染:非常に稀ですが、注入部位から感染を起こす可能性があります。
- 血管閉塞:極めて稀ですが、ヒアルロン酸が血管内に入り込み、血流を阻害する「血管閉塞」という重篤な合併症が発生する可能性があります。これは皮膚壊死や失明につながるリスクがあるため、解剖学に精通した医師による慎重な注入が求められます。
注入治療は、医師の技術や経験が結果を大きく左右します。特に血管閉塞などの重篤な合併症を避けるためには、解剖学の知識と正確な注入技術を持つ医師を選ぶことが不可欠です。
当院では、これらのリスクについてカウンセリング時に詳細にご説明し、患者さまが不安なく治療を受けられるよう努めています。特に、血管閉塞のリスクを最小限に抑えるため、鈍針(マイクロカニューレ)の使用や、注入前の吸引テストなど、安全対策を徹底しています。
渋谷でクリニックを選ぶ際のポイントは?

渋谷には多くの美容クリニックが存在しますが、ボトックス・ヒアルロン酸注入を受ける際には、以下のポイントを参考に信頼できるクリニックを選びましょう。
- 医師の経験と専門性:注入治療は医師の技術に大きく左右されます。症例数が豊富で、解剖学に精通した医師が在籍しているかを確認しましょう。
- カウンセリングの質:患者さまの悩みや希望を丁寧に聞き取り、適切な治療法を提案してくれるか、リスクや副作用についても十分に説明してくれるかを確認しましょう。
- 使用薬剤の種類と安全性:厚生労働省承認の安全性の高い薬剤を使用しているか、また、複数の種類の薬剤から患者さまに最適なものを選択できるかを確認しましょう。
- アフターケア体制:万が一、合併症や不測の事態が発生した場合に、迅速かつ適切に対応してくれるアフターケア体制が整っているかを確認しましょう。
- 料金体系の明確さ:治療費が明確に提示され、追加料金が発生しないかなど、料金体系が分かりやすいクリニックを選びましょう。
当院では、初診の患者さまにはまず30分以上の時間をかけて丁寧なカウンセリングを行い、治療のメリットだけでなく、起こりうるリスクについても包み隠さずお伝えしています。また、患者さまが治療に対して抱える疑問や不安を解消できるよう、質問しやすい雰囲気作りを心がけています。
治療の流れとアフターケアについて
ボトックス・ヒアルロン酸注入は、一般的に以下の流れで進められます。治療後の適切なアフターケアも、効果の持続と安全性の確保に重要です。
一般的な治療の流れ
- カウンセリング・診察:医師が患者さまのお悩みや希望を詳しく伺い、肌の状態や骨格を診察します。最適な治療法、注入部位、注入量を決定し、リスクや副作用についても説明します。
- 洗顔・麻酔:メイクを落とし、必要に応じて麻酔クリームを塗布します。
- 注入:医師が慎重に薬剤を注入します。注入時間は部位や量によりますが、通常10~30分程度です。
- クーリング・止血:注入部位を冷やし、止血します。
- アフターケア説明:治療後の注意点や、何かあった場合の連絡先などを説明します。
治療後の注意点とアフターケア
- 注入部位への刺激を避ける:注入後数時間は、注入部位を強くこすったり、マッサージしたりすることは避けましょう。
- 飲酒・激しい運動の制限:内出血や腫れのリスクを避けるため、注入後24時間程度は飲酒や激しい運動を控えましょう。
- 入浴・サウナの制限:血行が良くなることで腫れや内出血が悪化する可能性があるため、当日はシャワーのみにし、長時間の入浴やサウナは避けましょう。
- 異常を感じたらすぐに連絡:強い痛み、腫れ、変色などの異常を感じた場合は、すぐにクリニックに連絡してください。
当院では、注入後のフォローアップを重視しており、特にヒアルロン酸注入後の「しこり」や「凹凸」に関する相談には、経過観察や必要に応じてヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)による修正も検討します。患者さまが安心して治療を受け、満足のいく結果を得られるよう、きめ細やかなサポートを心がけています。
まとめ
ボトックスとヒアルロン酸注入は、それぞれ異なるアプローチでしわやたるみ、ボリュームの悩みを解決する有効な美容医療です。ボトックスは表情じわの改善に、ヒアルロン酸は深いしわやボリュームアップに適しており、両者を組み合わせることでより総合的な若返り効果が期待できます。渋谷でクリニックを選ぶ際は、医師の経験や専門性、カウンセリングの質、使用薬剤の安全性、アフターケア体制などを総合的に評価することが重要です。適切なクリニックと経験豊富な医師を選ぶことで、安全かつ効果的な治療を受けることができるでしょう。
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よくある質問(FAQ)
- Maurício de Maio, Arthur Swift, Massimo Signorini et al.. Facial Assessment and Injection Guide for Botulinum Toxin and Injectable Hyaluronic Acid Fillers: Focus on the Upper Face.. Plastic and reconstructive surgery. 2017. PMID: 28746271. DOI: 10.1097/PRS.0000000000003544
- Hema Sundaram, Steven Liew, Massimo Signorini et al.. Global Aesthetics Consensus: Hyaluronic Acid Fillers and Botulinum Toxin Type A-Recommendations for Combined Treatment and Optimizing Outcomes in Diverse Patient Populations.. Plastic and reconstructive surgery. 2016. PMID: 27119917. DOI: 10.1097/PRS.0000000000002119
- Maurício de Maio, Koen DeBoulle, André Braz et al.. Facial Assessment and Injection Guide for Botulinum Toxin and Injectable Hyaluronic Acid Fillers: Focus on the Midface.. Plastic and reconstructive surgery. 2017. PMID: 28953721. DOI: 10.1097/PRS.0000000000003716
- Hema Sundaram, Massimo Signorini, Steven Liew et al.. Global Aesthetics Consensus: Botulinum Toxin Type A–Evidence-Based Review, Emerging Concepts, and Consensus Recommendations for Aesthetic Use, Including Updates on Complications.. Plastic and reconstructive surgery. 2016. PMID: 26910696. DOI: 10.1097/01.prs.0000475758.63709.23
- ボトックス(ボトックス)添付文書(JAPIC)
- ヒアルロン酸 添付文書 – PMDA(医薬品医療機器総合機構)
