白・黒・赤・黄ニキビの種類と見分け方を皮膚科医が解説するイメージ

ACNE TYPE GUIDE

ニキビの種類と見分け方
白・黒・赤・黄ニキビの違い

ニキビは、毛穴の詰まりだけの面皰、赤く腫れた丘疹、膿をもつ膿疱、深いしこりなどが混在します。色だけで決めず、盛り上がり・痛み・膿・深さを合わせて確認します。

医師監修:倉田 照久・吉井 恭平
  • 同じ部位に複数の種類が混在します
  • 黒い点は汚れとは限りません
  • 痛いしこりは早めに受診します

イメージ画像です。実際の症例写真ではありません。

SHORT ANSWER

ニキビの種類は3つの特徴で見分けます

まず「毛穴の詰まりだけか」「赤み・腫れ・痛みがあるか」「膿や深いしこりがあるか」を確認します。一つのニキビが変化することはありますが、すべてが同じ順番で進むわけではなく、実際には複数の種類が同時にみられます。

POINT 01詰まり

白・黒ニキビは面皰で、炎症が目立たない段階です。

POINT 02赤み・痛み

赤く盛り上がる丘疹は炎症性皮疹です。

POINT 03膿・深いしこり

膿疱、結節、嚢腫は跡につながる可能性が高まります。

FIVE LESION TYPES

白・黒・赤・黄ニキビと、しこりの違い

呼び名は見た目を説明する通称です。医療では面皰、丘疹、膿疱、結節・嚢腫などの皮疹として評価します。

白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの見た目を比較した教育用イメージ
イメージ画像/実際の症例写真ではありません。見た目だけで診断はできません。

ニキビ
CLOSED COMEDONE

白ニキビ(閉鎖面皰)

毛穴の出口が閉じ、皮脂がたまった白色・肌色の小さな盛り上がりです。通常は赤みや痛みが目立ちません。

炎症は目立たない押し出さない

ニキビ
OPEN COMEDONE

黒ニキビ(開放面皰)

毛穴の出口が開き、内容物が黒い点として見える面皰です。汚れとは限らないため、強い洗浄や器具での圧出は避けます。

炎症は目立たないこすらない

ニキビ
INFLAMMATORY PAPULE

赤ニキビ(紅色丘疹)

赤く盛り上がった炎症性皮疹です。触れると痛むことがあり、面皰が周囲に混在する場合もあります。

炎症あり早めの治療

ニキビ
PUSTULE

黄ニキビ(膿疱)

赤い盛り上がりの中央に白色・黄色の膿が見える炎症性皮疹です。自分で潰すと炎症が悪化することがあります。

膿あり潰さない
深い
しこり
NODULE / CYST

結節・硬結・嚢腫

皮膚の深い位置に触れる大きなしこりで、強い痛みを伴うことがあります。瘢痕につながる可能性があるため早めに受診します。

深い炎症受診を優先

白・黒ニキビは「放置してよい」という意味ではありません。面皰を治療し、新しい炎症性皮疹を減らす考え方はニキビの薬・保険診療で確認できます。

QUICK COMPARISON

症状別の早見表

鏡で見た色だけではなく、盛り上がり、痛み、膿、深さを確認します。

種類主な見え方痛み・炎症行動の目安
白ニキビ白色・肌色の小さな盛り上がり通常は目立たない面皰治療を相談
黒ニキビ毛穴の出口に黒い点通常は目立たない押し出さない
赤ニキビ赤く盛り上がるあり/痛むことがある炎症の増加前に相談
黄ニキビ中央に膿が見えるあり潰さず受診を検討
結節・嚢腫深く大きなしこり強いことがある早めに受診

SEVERITY GUIDE

赤・黄ニキビの数でみる重症度の目安

日本の重症度判定では、片側の顔にある炎症性皮疹(赤い丘疹・膿疱)の数を基準にします。白・黒ニキビはこの数に含めません。

軽症5個以下

片顔の炎症性皮疹

中等症6〜20個

片顔の炎症性皮疹

重症21〜50個

片顔の炎症性皮疹

最重症51個以上

片顔の炎症性皮疹

数だけで受診を遅らせないでください。深いしこり、急な悪化、胸・背中への広がり、跡、痛み、心理的な負担も重要です。セルフチェックは目安で、診断と治療選択は医師が行います。

LOOK-ALIKE CONDITIONS

ニキビと間違えやすい皮膚症状

面皰があるか、かゆみが強いか、赤みが持続するか、同じ大きさの発疹がそろっているかが手がかりになります。

酒さ・酒さ様皮膚炎

頬や鼻の赤みが持続し、ほてりや刺激感を伴うことがあります。面皰を伴わないことが多く、ニキビ治療とは方針が異なります。

毛嚢炎

毛穴に一致した赤いブツブツや膿疱が生じます。細菌性など原因が異なるため、ニキビの薬で改善しない場合は診断を見直します。

マラセチア毛包炎

胸や背中に同じ大きさの赤いブツブツが多発し、かゆみを伴うことがあります。真菌が関係し、治療が異なります。

稗粒腫

目の周りなどにみられる硬い白色の小さな粒です。白ニキビと似て見えるため、長く変わらない場合は診察で確認します。

写真や文章だけで確定診断はできません。詳しい鑑別はニキビと間違えやすい皮膚疾患をご覧ください。

ACTIVE ACNE VS. MARKS

赤ニキビとニキビ跡を分ける

「赤い=すべて赤ニキビ」ではありません。盛り上がりと痛みがなくなった後に、平らな赤みや色素沈着が残ることがあります。

活動性ニキビ

盛り上がり・痛み・膿がある

新しい丘疹、膿疱、結節が出ている状態です。まず新しい炎症を減らす治療を確認します。

ニキビ後の変化

平らな赤み・茶色・凹凸

炎症後紅斑、色素沈着、瘢痕などがあります。活動性ニキビと混在する場合は治療の順番を整理します。

ニキビ跡の種類と治療を詳しく見る →

WHEN TO SEE A DERMATOLOGIST

皮膚科を受診する目安

種類を自分で確定してから受診する必要はありません。混在、似た疾患、重症度を診察で確認します。

  • 赤ニキビ・黄ニキビが増えている:炎症性皮疹の数と広がりを確認します。
  • 痛いしこりや深い腫れがある:結節・嚢腫などを診察します。
  • 跡や凹みが残り始めた:新しい炎症を減らす治療を優先します。
  • 強いかゆみ、持続する赤みがある:毛嚢炎や酒さなど似た症状を確認します。
  • 胸・背中に広がっている:体のニキビと毛包炎を鑑別します。
  • 見た目への不安や気分の落ち込みが強い:個数が少なくても早めに相談してください。

受診時は、いつから、どの部位に、どの種類が増えたか、使用中の薬・市販薬・化粧品を伝えてください。

FAQ

ニキビの種類についてよくある質問

見分け方、潰すリスク、似た症状について多い疑問をまとめました。

白ニキビと稗粒腫(はいりゅうしゅ)はどう見分けますか?

白ニキビは毛穴に皮脂がたまった閉鎖面皰で、同じ場所に赤ニキビなどが混在することがあります。稗粒腫は目の周りなどにできる硬い白色の粒で、見た目だけでは判断しにくいため、続く場合は診察で確認してください。

黒ニキビの黒い点は汚れですか?

汚れとは限りません。黒ニキビは毛穴の出口が開いた開放面皰で、毛穴の内容物が黒く見える状態です。強く洗ったり押し出したりすると炎症につながることがあります。

赤ニキビと黄ニキビは同じ薬で治療しますか?

治療は炎症の数、広がり、痛み、面皰の混在、治療歴などで決まります。見た目の色だけで薬を選ばず、外用薬・内服薬の適応と使い方を診察で確認します。

黄ニキビは膿を出した方が早く治りますか?

自分で潰すことは勧められません。中途半端に押すと炎症が悪化することがあります。必要な処置は皮膚科で適応を判断します。

おでこ・頬・顎など、場所でニキビの種類は決まりますか?

場所だけでは種類や原因は決まりません。同じ部位にも面皰、丘疹、膿疱が混在します。部位は摩擦や使用製品を確認する手がかりとして扱います。

赤い跡と赤ニキビはどう違いますか?

赤ニキビは盛り上がりや痛みを伴う炎症性の丘疹です。炎症後の赤みは平らになった後に残ることがあります。新しいニキビと跡が混在することもあるため、触った感触と経過を合わせて確認します。

背中や胸のブツブツもニキビですか?

体にもニキビはできますが、毛嚢炎やマラセチア毛包炎など似た皮膚疾患もあります。かゆみが強い、同じ大きさのブツブツが急に増えた、ニキビ治療で改善しない場合は診察を受けてください。

REFERENCES & EDITORIAL POLICY

参考資料と情報作成方針

  1. 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」
  2. 日本皮膚科学会「にきびは、病気ですか?」
  3. 日本皮膚科学会「にきびには、どんな症状がありますか?」
  4. 日本皮膚科学会「にきびはどのような経過をとりますか?」
  5. 日本皮膚科学会「にきびはどの科で診てもらうのがいいですか?」
  6. 日本皮膚科学会「潰すのはどうしていけないのですか?」

本ページは日本皮膚科学会の診療ガイドラインと一般向けQ&Aを確認し、面皰・丘疹・膿疱・結節・嚢腫と、重症度の考え方を患者さん向けに編集しています。写真やセルフチェックだけでは確定診断できません。医療情報はに最終確認しました。

MEDICAL SUPERVISION

監修医師からのメッセージ

ニキビは同じ顔の中に面皰、丘疹、膿疱が混在し、見た目だけで一つの段階に決められないことがあります。しこりや強い痛み、跡が残り始めた場合は、炎症の広がりも含めて早めに確認することが大切です。

種類と重症度を診察で整理し、原因・薬・スキンケアを担当ページとつなげてご案内します。

主監修医師

倉田 照久

医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長 吉井恭平

共同監修医師

吉井 恭平

池袋サンシャイン通り皮膚科 院長

DERMATOLOGY CONSULTATION

ニキビの種類と重症度を診察で確認する

赤み・膿・痛いしこりがある、広がっている、跡が残り始めた場合は皮膚科でご相談ください。いつから、どの部位に、どのように変化したかが分かる写真も診察に役立ちます。

WEB予約は24時間受付。診療時間・休診情報は来院前にご確認ください。

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医療法人御照会を中心とした医療グループ

本ページは一般的な医療情報の提供を目的とし、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状や治療の適応は医師の診察により判断されます。