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【リリカの神経障害性疼痛への効果と副作用を解説】

リリカの神経障害性疼痛への効果と副作用を解説

最終更新日: 2026-05-02
📋 この記事のポイント
  • リリカ(プレガバリン)は神経障害性疼痛の治療に用いられる薬剤です。
  • ✓ 用法・用量を守り、めまいや眠気などの副作用に注意しながら治療を進めることが重要です。
  • ✓ 医師と相談し、個々の症状や体質に合わせた最適な治療計画を立てることが成功の鍵となります。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

リリカ(プレガバリン)とは?神経障害性疼痛治療の基本

神経障害性疼痛のメカニズムとリリカによる治療効果
神経痛とリリカの作用

リリカ(一般名:プレガバリン)は、神経障害性疼痛の治療に広く用いられる経口薬です。神経障害性疼痛とは、神経の損傷や機能異常によって引き起こされる慢性的な痛みのことで、焼けるような痛み、電気が走るような痛み、しびれなどが特徴です。

プレガバリンは、脳内の興奮性神経伝達物質の放出を抑制することで、過敏になった神経の興奮を鎮め、痛みを和らげる作用があります[5]。特に、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、脊髄損傷後神経痛、線維筋痛症など、様々な神経障害性疼痛に対して有効性が確認されています[1][2]

神経障害性疼痛
神経系自体の損傷や疾患によって引き起こされる慢性的な痛みの総称です。一般的な侵害受容性疼痛(組織損傷による痛み)とは異なり、神経の異常な興奮が原因となるため、通常の鎮痛薬が効きにくいことがあります。

当院の皮膚科外来では、帯状疱疹後神経痛で長期間痛みに悩まされている患者さまから、「ピリピリ、チクチクとした痛みが続き、夜も眠れない」という相談を受けることが多いです。このような神経の過敏状態に対して、リリカは痛みの閾値を上げ、患者さまのQOL(生活の質)改善に貢献しています。実際の診察では、患者さまから「他の薬では効かなかった痛みが、リリカを飲み始めてから少し楽になった」とフィードバックをいただくことも少なくありません。

リリカの作用機序:なぜ神経の痛みに効くのか?

プレガバリンは、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合することで、過剰に放出される神経伝達物質(グルタミン酸、ノルアドレナリン、サブスタンスPなど)の放出を抑制します。これにより、神経細胞の過剰な興奮が抑えられ、痛みの伝達が抑制されると考えられています[5]。この作用は、痛みの信号が脳に伝わる経路において、ブレーキをかけるような役割を果たします。

リリカの用法・用量:効果的な使い方とは?

リリカの用法・用量は、患者さまの症状、年齢、体重、腎機能などによって個別に調整されます。適切な用量で治療を開始し、効果と副作用のバランスを見ながら段階的に増量していくのが一般的です。

神経障害性疼痛に対する標準的な用法・用量

成人における神経障害性疼痛の治療では、通常、プレガバリンとして1日150mgを2回に分けて経口投与することから開始します。その後、1週間以上の間隔をあけて1日最大600mgまで漸増し、症状に応じて適宜増減します。高齢者や腎機能が低下している患者さまの場合、より少量から開始し、慎重に増量することが推奨されます[5]

  • 開始用量: 1日150mgを2回に分けて経口投与。
  • 維持用量: 1日150mg〜600mgを2回に分けて経口投与。
  • 最大用量: 1日600mg。
  • 増量方法: 1週間以上の間隔をあけて、段階的に増量。

当院では、特に高齢の患者さまや、他の薬剤を併用している患者さまには、初回から少量(例えば1日75mg)で開始し、めまいやふらつきなどの副作用が出ないか注意深く観察しています。実際の処方では、患者さまの日常生活への影響を最小限に抑えるため、仕事や運転の有無なども考慮して、増量ペースを調整しています。外来でリリカを使用した経験では、適切な用量に到達すると、多くの患者さまが数週間程度で痛みの軽減を実感される印象です。

服用時の注意点:飲み忘れたらどうする?

リリカは、効果を安定させるために毎日決まった時間に服用することが大切です。もし飲み忘れてしまった場合は、気づいた時点でできるだけ早く服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次の服用時間から通常通り服用してください。2回分を一度に服用することは避けてください[5]

⚠️ 注意点

自己判断で服用を中止したり、用量を変更したりすることは危険です。症状が悪化したり、離脱症状が現れたりする可能性があります。必ず医師の指示に従ってください。

リリカの副作用:どのような症状に注意すべきか?

リリカ服用時に注意すべき主な副作用の症状一覧
リリカの副作用一覧

リリカは効果的な薬剤ですが、いくつかの副作用が報告されています。副作用の多くは軽度で一時的なものですが、中には注意が必要なものもあります。患者さまには、服用開始時に特に注意していただくよう説明しています。

重大な副作用

頻度は低いものの、以下のような重大な副作用が報告されています。これらの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください[5]

  • めまい、傾眠(眠気): 特に服用開始時や増量時に起こりやすく、転倒につながる可能性があります。自動車の運転や危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 意識消失: まれに意識を失うことがあります。
  • 心不全: 息切れ、むくみ、体重増加などの症状に注意が必要です。
  • 血管浮腫: 顔、唇、舌、喉の腫れ、呼吸困難などが現れることがあります。
  • 横紋筋融解症: 筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、尿の色が濃くなるなどの症状に注意が必要です。
  • 腎不全: 尿量の減少、むくみなどの症状に注意が必要です。
  • 重度の皮膚障害: 発疹、水疱、皮膚の剥離などの症状に注意が必要です。
  • 肝機能障害: 倦怠感、食欲不振、黄疸などの症状に注意が必要です。
  • 血小板減少: 出血しやすくなる、あざができやすいなどの症状に注意が必要です。
  • 薬物乱用、依存: 精神依存、身体依存が報告されています。

その他の副作用

比較的多く見られる副作用には、以下のようなものがあります[5]

  • 精神神経系: 浮動性めまい、傾眠、頭痛、ふらつき、注意力障害、平衡感覚障害、鎮静、健忘、協調運動失調、振戦、しびれ感、構語障害、多幸気分、錯乱、失見当識、易刺激性、不眠症、不安、うつ病など。
  • 消化器系: 便秘、悪心、口渇、下痢、嘔吐、腹部膨満、食欲亢進など。
  • 感覚器系: 霧視、複視、視覚障害など。
  • 循環器系: 浮腫、末梢性浮腫、体重増加など。
  • その他: 倦怠感、疲労、脱力、性機能不全など。

皮膚科の臨床経験上、特にめまいや眠気は服用開始初期に多く見られ、患者さまから「ふわふわする」「体がだるい」といった訴えをよく聞きます。これらの症状は、体が薬に慣れるにつれて軽減することが多いですが、転倒のリスクがあるため、特に高齢の患者さまには注意を促し、必要に応じて用量調整を行っています。また、体重増加も比較的よく見られる副作用の一つであり、患者さまによっては服薬継続の障壁となることもあります。当院では、定期的な体重測定や食事指導なども含めて、患者さまの生活全体をサポートするよう心がけています。

リリカのジェネリック医薬品:選択肢と注意点

リリカの有効成分であるプレガバリンには、ジェネリック医薬品が存在します。ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含み、同等の効果と安全性が確認されています。

ジェネリック医薬品のメリットとデメリット

ジェネリック医薬品の最大のメリットは、先発医薬品に比べて薬価が安価である点です。これにより、患者さまの医療費負担を軽減することができます。また、様々な製薬会社から供給されるため、供給が安定しやすいという側面もあります。

一方で、ジェネリック医薬品は添加物や製剤技術が先発医薬品と異なる場合があります。これにより、まれに服用感や溶け方、吸収速度などにわずかな違いが生じることがあります。しかし、有効性や安全性に大きな差はないとされています。

項目先発医薬品(リリカ)ジェネリック医薬品(プレガバリン)
有効成分プレガバリンプレガバリン
開発元ファイザー複数製薬会社
薬価比較的高価安価
有効性・安全性同等同等
剤形・添加物先発品独自の製法異なる場合あり

ジェネリック医薬品の選択

当院では、患者さまの希望に応じてジェネリック医薬品への切り替えを積極的に提案しています。多くの患者さまが経済的な負担軽減を希望されるため、ジェネリック医薬品の選択肢があることを説明し、安心して服用いただけるよう努めています。ただし、中には先発医薬品で安定していたため、変更に不安を感じる患者さまもいらっしゃいます。その際は無理強いせず、患者さまの意向を尊重し、十分に相談した上で決定しています。皮膚科の日常診療では、薬の選択だけでなく、患者さまの心理的な側面も治療のポイントになります。

リリカに関する患者さまからのご質問

リリカに関する患者からの質問と医師による回答
リリカに関するQ&A
🩺 診察でよく聞かれる質問
Q. リリカを飲み始めてから、眠くて集中できません。どうすれば良いですか?
A. 実際の診察では、リリカの服用初期に眠気やめまいを訴える患者さまは少なくありません。これは体が薬に慣れる過程で起こりやすい副作用です。当院では、まず用量が適切かを確認し、必要であれば減量や、服用時間を夜間に変更するなどして調整を試みます。また、車の運転や危険な作業は控えるよう指導し、症状が続く場合は他の薬剤への変更も検討します。
Q. どのくらいで効果が出始めますか?
A. 効果の実感には個人差がありますが、当院の経験では、適切な用量に到達してから数日から1週間程度で痛みの軽減を実感される方が多い印象です。ただし、神経障害性疼痛は慢性的な経過をたどることが多いため、効果の安定には数週間から数ヶ月かかることもあります。焦らず、継続して服用することが重要です。
Q. 他の痛み止めと一緒に飲んでも大丈夫ですか?
A. 多くの痛み止め(NSAIDsなど)との併用は問題ありませんが、中には相互作用を起こす可能性のある薬剤もあります。特に、他の鎮痛補助薬や精神科系の薬を服用している場合は、眠気やめまいなどの副作用が強く出ることがあります。当院では、処方前に必ず現在服用中のすべての薬剤を確認し、安全な併用が可能か判断しています。お薬手帳を必ず持参してください。
Q. リリカを急にやめても大丈夫ですか?
A. 実際の臨床では、リリカを急に中止すると、不眠、吐き気、頭痛、下痢などの離脱症状が現れることがあります。当院では、治療を終了する際は、症状を見ながら数週間かけて徐々に減量していく「漸減」という方法を指導しています。自己判断での中止は絶対に避けてください。
Q. 体重が増えた気がするのですが、リリカのせいでしょうか?
A. リリカの副作用として、体重増加が報告されています。当院の患者さまの中にも、「リリカを飲み始めてから食欲が増した」「体がむくみやすくなった」とおっしゃる方がいらっしゃいます。体重増加が気になる場合は、食事内容の見直しや適度な運動を提案するとともに、薬剤による影響がどの程度かを評価し、必要に応じて用量調整や他の治療法を検討します。
リリカ以外の神経障害性疼痛治療薬との比較

神経障害性疼痛の治療には、リリカ(プレガバリン)以外にも様々な薬剤が用いられます。患者さまの症状の種類、重症度、併存疾患、副作用のリスクなどを考慮して、最適な薬剤が選択されます。

主な神経障害性疼痛治療薬の種類

神経障害性疼痛に用いられる主な薬剤には、以下のようなものがあります。

  • ガバペンチノイド系薬剤: プレガバリン(リリカ)の他、ガバペンチン(ガバペン)があります。これらは神経の過剰な興奮を抑える作用を持ちます[2]
  • 三環系抗うつ薬(TCA): アミトリプチリン(トリプタノール)などが代表的です。痛みの伝達を抑制する神経伝達物質の濃度を高める作用があります[4]
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI): デュロキセチン(サインバルタ)などが用いられます。TCAと同様に、痛みを抑制する経路を活性化します。
  • オピオイド系鎮痛薬: トラマドールなどが用いられることがありますが、依存性などのリスクから慎重に選択されます。
  • 局所麻酔薬・カプサイシン製剤: 貼付剤として、特定の部位の痛みに使用されることがあります。

当院では、患者さまの症状や生活背景に合わせて、これらの薬剤を使い分けています。例えば、糖尿病性神経障害の患者さまにはデュロキセチンが第一選択となることもありますし、帯状疱疹後神経痛ではリリカやガバペンチンがよく用いられます。皮膚科の日常診療では、痛みの種類や部位、患者さまが訴える痛みの性質(焼けるよう、刺すよう、しびれるようなど)を詳しく問診し、それに最も適した薬剤を選択することが治療のポイントになります。また、副作用の発現状況や効果の程度を定期的に確認し、必要に応じて薬剤の変更や併用療法を検討します。

リリカとガバペンチンの比較

リリカとガバペンチンは、ともにガバペンチノイド系に属する薬剤で、作用機序も類似していますが、薬物動態や服用方法に違いがあります。

  • リリカ(プレガバリン): 吸収が速く、血中濃度が安定しやすいため、1日2回の服用で効果が期待できます。比較的少量から開始し、段階的に増量します。
  • ガバペンチン(ガバペン): 吸収に飽和性があるため、より高用量が必要となることが多く、1日3回の服用が一般的です。リリカと同様に、少量から開始し、段階的に増量します。

どちらの薬剤も神経障害性疼痛に有効ですが、患者さまのライフスタイルや副作用の出方によって使い分けられます。例えば、1日2回の服用で済むリリカは、服薬アドヒアランス(服薬遵守)の向上に寄与することがあります。糖尿病性末梢神経障害患者を対象としたある研究では、徐放性プレガバリンと即放性プレガバリンの有効性と安全性が比較されており、それぞれの剤形が患者のニーズに応じて選択されうる可能性が示唆されています[3]。また、アミトリプチリンやガバペンチンとの比較では、プレガバリンも神経障害性疼痛に対して有効であることが示されています[4]

まとめ

リリカ(プレガバリン)は、神経障害性疼痛に対して有効な治療薬であり、多くの患者さまの痛みの軽減とQOL向上に貢献しています。その作用機序は、神経の過剰な興奮を抑制することで痛みの伝達を和らげるというものです。用法・用量は患者さまの状態に合わせて個別に調整され、特に服用開始時や増量時にはめまいや眠気などの副作用に注意が必要です。

ジェネリック医薬品も利用可能であり、医療費負担の軽減に役立ちます。神経障害性疼痛の治療にはリリカ以外にも様々な選択肢があり、医師が患者さま一人ひとりの症状や生活背景、副作用のリスクを考慮して最適な薬剤を選択します。自己判断での服用中止や用量変更は避け、必ず医師の指示に従って治療を進めることが重要です。

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よくある質問(FAQ)

リリカはどのような種類の痛みに効果がありますか?
リリカは主に神経障害性疼痛に効果があります。具体的には、糖尿病性神経障害、帯状疱疹後神経痛、脊髄損傷後神経痛、線維筋痛症など、神経の損傷や機能異常によって引き起こされる慢性的な痛みに用いられます。
リリカを服用中にアルコールを飲んでも大丈夫ですか?
リリカとアルコールを併用すると、眠気やめまい、ふらつきなどの副作用が強く現れる可能性があります。また、精神機能や運動機能の低下を引き起こすこともあるため、服用中の飲酒は控えることが推奨されます。
リリカは保険適用されますか?
はい、リリカは神経障害性疼痛や線維筋痛症などの適応疾患に対して、日本の公的医療保険が適用されます。医師の診察と処方箋に基づいて調剤された場合、保険診療として費用の一部が自己負担となります。
この記事の監修医
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倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長