皮膚そう痒症(かゆみ)の原因と治療

【皮膚そう痒症(かゆみ)の原因と治療】|医師が解説

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皮膚そう痒症(かゆみ)の原因と治療医師が解説

発疹が目立たないかゆみについて、皮膚・全身・薬剤・神経に関連する原因、検査、治療、受診の目安を判断順に確認できます。

全身性・限局性そう痒症皮膚と全身原因を評価公的資料・PubMed参照最終更新日: 2026-07-22
見分け方明らかな発疹の有無、全身か一部か、期間と悪化する時間帯を確認します。
主な原因乾燥・皮膚疾患に加え、全身疾患、薬剤、神経の関与を整理します。
診断・治療皮膚所見、持病・服薬を評価し、原因治療、外用、内服などを選びます。
受診目安眠れないかゆみ、掻き壊し、全身症状、長引く症状は早めに相談します。
受診目安息苦しさやのど・舌の腫れ、意識が遠のく感じ、発熱を伴う水疱・粘膜症状、急速に広がる赤みがある場合は、通常の予約を待たず医療機関へ相談してください。
皮膚科医が成人患者の前腕の乾燥とかゆみの経過を確認する診察
皮膚の状態とかゆみの経過を皮膚科で確認する診察イメージ
この記事のポイント
  • 皮膚そう痒症は、明らかな発疹が乏しい、またはないのにかゆみを感じる状態で、全身性と限局性があります。
  • 乾燥や皮膚疾患だけでなく、腎臓・肝臓・血液・内分泌の病気、薬剤、神経の異常などが背景にないかを確認します。
  • 治療は原因への対応、保湿・外用薬、内服薬、光線療法などを組み合わせ、睡眠や日常生活への影響も含めて調整します。
本記事は医療情報の提供を目的としています。かゆみの診断や薬の選択は、年齢、妊娠・授乳、持病、服薬、皮膚所見によって異なります。自己判断で処方薬を中止せず、医療機関へ相談してください。
症状から原因・治療までの判断順

皮膚所見を確認し、全身背景の評価と治療選択へ進みます。

  1. 症状全身か一部か、期間、掻き傷、睡眠への影響を確認します。

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  2. 皮膚原因乾燥、湿疹、じんましん、疥癬などを見分けます。

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  3. 全身背景腎臓・肝臓・血液・内分泌疾患、服薬を整理します。

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  4. 鑑別皮疹と掻き傷の前後関係、感染・神経症状を確認します。

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  5. 検査必要に応じて血液検査、顕微鏡検査、皮膚生検を選びます。

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  6. 治療原因治療、保湿・外用、内服、光線療法を組み合わせます。

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  7. 生活調整入浴、保湿、衣類、室温、爪、睡眠環境を整えます。

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  8. 再評価かゆみ、睡眠、掻き傷、副作用を確認して計画を見直します。

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皮膚のかゆみは乾燥や湿疹で起こることが多い一方、見た目に目立つ発疹がなく、全身または一部のかゆみだけが続くことがあります。6週間以上続くかゆみは慢性そう痒として扱われ、睡眠、集中力、仕事や家事に影響することもあります[2]。掻き続けると、最初は発疹がなくても掻き傷、湿疹、皮膚の厚み、色素沈着が二次的に生じるため、皮膚所見と全身の背景を順に確認することが大切です。

皮膚そう痒症とは

皮膚そう痒症は、皮膚を見てもかゆみの原因となる明らかな皮疹がない、または皮疹がごく乏しい状態でかゆみを感じる病気です。全身がかゆい「全身性そう痒症」と、陰部、肛門周囲、頭、顔、背中など特定の部位に限られる「限局性そう痒症」があります[1]。ただし、受診時に見える赤みや傷が、原因となる皮膚病なのか、掻いた結果として生じた二次的な変化なのかを見極める必要があります。

かゆみは皮膚から脊髄、脳へ伝わる感覚で、ヒスタミンが関与する経路と、ヒスタミン以外の物質や神経が関与する経路があります。そのため、じんましんでは抗ヒスタミン薬が役立つことがある一方、皮膚そう痒症では同じ薬だけで十分に抑えられないことがあります。かゆみを一つの原因に決めつけず、皮膚、全身疾患、薬剤、神経、心理・生活背景を整理します。

急性そう痒
一般に6週間未満のかゆみです。新しい皮膚炎、じんましん、感染症、薬剤など、直近の変化を確認します。
慢性そう痒
6週間以上続くかゆみです。乾燥や慢性皮膚疾患、全身疾患、神経障害、薬剤などを病状に応じて評価します。
掻破
皮膚を掻く行為です。バリア障害、炎症、傷を増やし、さらにかゆくなる悪循環につながります。

かゆみの分類と原因を考える順番

診察では、まず湿疹、じんましん、疥癬、白癬など「皮膚に原因となる病変があるか」を確認します。次に、明らかな皮疹が乏しい場合は、乾燥、腎臓や肝臓などの全身疾患、薬剤、神経障害などを検討します。複数の要因が重なることもあり、たとえば乾燥肌に慢性腎臓病が加わり、睡眠不足でさらにかゆみを強く感じる場合があります。

分類 主な手掛かり
皮膚疾患によるかゆみ 発疹、鱗屑、水疱、膨疹、皮膚の厚み 湿疹、アトピー性皮膚炎、じんましん、疥癬、白癬
全身疾患に伴うかゆみ 発疹が乏しい全身のかゆみ、持病、全身症状 慢性腎臓病、胆汁うっ滞、血液疾患、甲状腺疾患
薬剤性 薬の開始・増量・変更と症状の時間関係 処方薬、市販薬、サプリメントを含む
神経障害性 限局するかゆみ、しびれ、灼熱感、左右差 帯状疱疹後、背部の感覚異常、神経圧迫など
心因性・混合性 ストレスとの関連、他の原因を除外して評価 心理的負荷で増幅するかゆみ、複数要因の重なり

皮膚そう痒症の症状と掻き壊し

かゆみの強さは、軽いむずむず感から、夜に目が覚めるほどの強い症状まで幅があります。全身に広がる場合もあれば、背中、腕、下腿、頭、陰部など一部だけに続く場合もあります。入浴後、就寝前、汗をかいたとき、暖房や乾燥した季節、衣類の摩擦、飲酒、緊張などで強くなることがあります。

成人の前腕にみられる乾燥、細かな鱗屑、軽い掻き傷
乾燥と掻き傷がある症状の一例です。見た目だけでは診断できません。

初期には見た目の変化が乏しくても、掻くことで線状の掻き傷、かさぶた、湿疹、色素沈着、皮膚が厚くなる苔癬化が起こります。傷から細菌が入ると、痛み、熱感、膿、赤みの拡大を伴う二次感染につながります。家族や同居人にも夜間のかゆみがあるときは疥癬などの感染症を考え、同じ塗り薬を分け合わず受診してください。

当院では、初診時に「全身がかゆくて夜も眠れない」「特定の部位だけがずっとかゆい」といった具体的な訴えを詳しく伺うようにしています。問診の際に患者さまの生活習慣や既往歴、服用中の薬剤を詳しく伺うことで、原因の手がかりを探します。

皮膚に原因があるかゆみ

皮膚のかゆみで最もよく確認するのは乾燥です。加齢、季節、洗いすぎ、熱い湯、空調、皮脂を落としすぎる洗浄剤などで角層のバリアが弱くなると、刺激を受けやすくなります。皮脂欠乏性湿疹へ進むと、細かな鱗屑、赤み、ひび割れを伴います。保湿だけで赤みが改善しない場合は、炎症に合った外用薬が必要なことがあります。

アトピー性皮膚炎湿疹・皮膚炎接触皮膚炎じんましんでも強いかゆみが起こります。湿疹では赤みや鱗屑が続き、じんましんでは一つひとつの膨疹が通常は短時間で消えて別の場所へ出ることが手掛かりです。水虫などの真菌症、疥癬、虫刺されでは、分布、家族の症状、顕微鏡検査などで区別します。

頭皮では脂漏性皮膚炎、陰部では刺激や感染症、肛門周囲では便や洗浄による刺激など、部位ごとの原因もあります。強く洗うほど悪化する場合があるため、清潔不足と決めつけず、使用している石けん、洗浄剤、化粧品、外用薬を確認します。

全身疾患・薬剤・神経に関連するかゆみ

明らかな皮疹がない全身のかゆみでは、慢性腎臓病、胆汁うっ滞を伴う肝・胆道疾患、鉄欠乏や真性多血症などの血液疾患、甲状腺機能異常、糖尿病、悪性腫瘍などを病状に応じて検討します。すべての人に広い検査が必要なわけではなく、年齢、既往歴、体重変化、発熱、寝汗、黄疸、尿や便の変化などから必要な項目を選びます[4]

透析患者さんで「透析後に体が痒くなる」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

これは当院の診療経験に基づく観察で、透析患者さん全体の割合を示すデータではありません。慢性腎臓病関連そう痒症では、透析の前後だけでなく持続的に症状が出ることもあり、皮膚の乾燥、透析条件、全身状態、薬剤を腎臓内科と連携して評価します[3]

真性多血症では入浴後に全身がかゆくなる「温熱そう痒症」をよく経験します。

これも臨床経験上の所見であり、入浴後のかゆみだけで真性多血症と診断することはできません。血算やほかの症状を含めて評価し、疑われる場合は血液内科へつなぎます。黄疸、褐色尿、灰白色便を伴うかゆみでは胆汁うっ滞を、体重減少、発熱、寝汗、リンパ節の腫れを伴う場合は血液疾患などを含めて早めに確認します。

薬剤によるかゆみ

薬剤によるかゆみは、発疹を伴う薬疹だけでなく、皮疹が目立たない形で起こることがあります。開始直後だけでなく、増量や長期使用後に気づく場合もあります。処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメントを含め、開始日と症状の経過を確認します。

診察の中で、患者さまが最近飲み始めた薬がないか、問診で確認することは非常に重要なポイントになります。

原因が疑われても、血圧、心臓、てんかん、精神症状などの薬を自己判断で中止すると危険です。処方した医師や薬剤師と相談し、必要性、代替薬、変更後の観察を検討します。

神経障害性・心理的要因が関係するかゆみ

帯状疱疹後、末梢神経障害、脊椎や神経の圧迫などで、限局したかゆみ、しびれ、ピリピリ感が続くことがあります。ストレスや不安がかゆみを増幅することもありますが、最初から「気のせい」と決めつけません。皮膚疾患、全身疾患、薬剤、神経学的原因を確認したうえで、必要に応じて関連診療科と連携します。

皮膚そう痒症と似た病気の見分け方

「発疹がない」と感じていても、診察では小さな湿疹、疥癬のトンネル、真菌症の鱗屑、じんましんの膨疹が見つかることがあります。背中など見えにくい場所の写真、発疹が出た直後の写真、同居人の症状は鑑別の助けになります。

状態 見分ける手掛かり 主な確認
皮膚そう痒症 原因となる一次皮疹が乏しく、掻き傷が中心 全身状態、乾燥、服薬、持病
湿疹・皮膚炎 赤み、鱗屑、小水疱、じくじく、慢性化した厚み 部位、刺激物、外用歴
じんましん 盛り上がる膨疹が出たり消えたりする 一つの膨疹が続く時間、呼吸症状
疥癬 夜間に強い、指間・手首・陰部など、同居人にも症状 顕微鏡・ダーモスコピー、接触歴
神経障害性そう痒 限局、左右差、しびれや灼熱感を伴う 神経学的所見、既往歴

発熱、急に広がる赤み、痛み、水疱、粘膜症状を伴う場合は、重い薬疹や感染症など別の病気を考えます。呼吸困難、のど・舌の腫れ、意識が遠のく感じを伴う場合は救急要請を検討してください。

皮膚そう痒症の診断と検査

問診では、始まった時期、全身か一部か、夜間・入浴・季節との関係、発疹が先か掻き傷が先か、睡眠への影響、家族の症状、仕事や生活環境を確認します。既往歴、手術歴、透析、肝胆道疾患、甲状腺疾患、血液疾患、悪性腫瘍、服薬・サプリメントも重要です。お薬手帳と、症状が強いときの写真を持参すると経過を共有しやすくなります。

皮膚診察では、乾燥、湿疹、膨疹、鱗屑、掻き傷、感染徴候を全身の分布とともに確認します。必要に応じて真菌検査、疥癬の顕微鏡検査、ダーモスコピー、皮膚生検、アレルギー検査を選びます。皮膚生検はすべての人に行う検査ではなく、皮膚リンパ腫や水疱症など別の病気との鑑別が必要な場合に検討します。

全身性そう痒症では、血算、鉄代謝、肝機能、腎機能、甲状腺機能、血糖などを症状と既往歴に応じて検討します。胸部画像などは、診察・検査結果から必要性がある場合に選びます。検査が正常でも症状が否定されるわけではなく、経過と治療反応を見ながら再評価します。

皮膚そう痒症の治療の選択肢

治療は、原因疾患への対応、皮膚バリアの保護、かゆみの伝達を抑える治療、掻き壊しを減らす工夫を組み合わせます。乾燥や湿疹があれば保湿剤や炎症に合った外用薬を使い、腎臓・肝臓・血液・内分泌疾患が背景にあれば担当診療科と連携します。薬剤性が疑われるときも、原疾患の治療を損なわないよう処方医と変更を相談します。

当院では、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた治療計画を立てることを重視しています。特に、長期間にわたる慢性的なかゆみの場合、治療を始めて数ヶ月ほどで「夜中に目が覚めることが減った」「掻きむしることがなくなった」とおっしゃる方が多いです。

これは当院の診療経験に基づく観察で、改善する割合を測定したデータではありません。原因、重症度、治療内容によって効果と期間には個人差があり、数か月での改善を保証するものではありません。

外用療法

乾燥がある場合は、入浴後などに保湿剤を継続します。赤みや湿疹があれば、部位と重症度に応じたステロイド外用薬などで炎症を抑えます。顔、陰部、皮膚が薄い部位では薬の強さと期間が異なります。清涼感のある外用薬は一時的に楽になることがありますが、刺激で悪化する人もいるため、傷や広範囲へ自己判断で重ねません。

内服療法

抗ヒスタミン薬は、じんましんやヒスタミンが関係するかゆみに用います。皮膚そう痒症ではヒスタミン以外の経路も関与するため、効果が不十分なことがあります[1]。眠気、運転、飲酒、緑内障、前立腺肥大、腎機能、ほかの薬との併用を確認します。神経障害性そう痒や慢性腎臓病関連そう痒症などでは別の薬を検討することがありますが、適応、用量、副作用が異なるため医師が個別に判断します。

光線療法と専門治療

原因に応じてナローバンドUVBなどの光線療法を検討する場合があります。通院頻度、光線過敏、皮膚がんの既往、使用中の薬を確認し、照射後の赤みや乾燥に注意します。難治性のかゆみでは、皮膚科だけでなく腎臓内科、消化器内科、血液内科、神経内科などと連携することがあります。

処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるか、そして日常生活での工夫ができているかを確認するようにしています。

再診では、かゆみの強さだけでなく、夜に目が覚めた回数、掻き傷、日中の眠気、薬の副作用を確認し、治療の継続・変更を判断します。

治療の役割と注意点の比較

治療・対応 主な役割 確認すること
保湿剤 乾燥と外部刺激を減らす 塗る量・回数、刺激感、入浴後の使用
抗炎症外用薬 湿疹や二次的な炎症を抑える 部位に合う強さ、期間、感染、皮膚萎縮
抗ヒスタミン薬 ヒスタミンが関与するかゆみを抑える 眠気、運転、持病、併用薬
原因疾患の治療 腎臓・肝臓・血液・内分泌などの背景へ対応 関連診療科との連携、検査、原疾患の状態
光線療法など 広範囲・難治性のかゆみを調整 適応、通院、光線過敏、累積照射

同じ「かゆみ止め」でも役割が異なります。保湿剤は乾燥対策、外用ステロイドは炎症対策、抗ヒスタミン薬は特定の伝達経路への対策です。市販薬を複数重ねる前に、どの原因を狙う治療かを確認してください。

かゆみと掻き壊しを減らす日常生活の工夫

夜間のかゆみに対して前腕へ保湿剤をやさしく塗る成人女性
夜間に強く掻く代わりに、処方や指示に沿って保湿する生活場面です。
  • 熱い湯と長風呂を避ける: ぬるめの湯で短時間にし、ナイロンタオルでこすりません。
  • 入浴後に保湿する: 水分をやさしく拭き、乾燥しやすい部位へ指示された量を塗ります。
  • 室温と湿度を調整する: 暖めすぎや乾燥、汗をかいたままの状態を避けます。
  • 刺激の少ない衣類を選ぶ: 毛や硬い化学繊維が直接触れるのを避け、洗剤のすすぎ残しにも注意します。
  • 爪を短く保つ: 就寝中の掻き傷を深くしないようにし、強いかゆみは清潔な布で短時間冷やします。
  • 経過を記録する: 強い時間帯、食事・入浴・薬との関係、睡眠、発疹の写真を再診時に伝えます。
強く掻く・熱湯を当てる・消毒を繰り返さない

強い刺激は一時的に感覚を上書きしても、皮膚バリアの破壊、炎症、感染を増やします。膿、熱感、急な痛み、赤みの拡大があれば早めに相談してください。

皮膚科へ相談する目安

目安 症状・状況 行動
救急 息苦しさ、のど・舌の腫れ、意識が遠のく、急速に広がるじんましん 救急要請を検討
当日〜早め 発熱、強い痛み、膿、水疱、粘膜症状、赤みの急速な拡大 薬疹や感染症を含め医療機関へ相談
早め 黄疸、褐色尿、体重減少、寝汗、強いだるさを伴う全身のかゆみ 皮膚と全身の原因を評価
早め 夜眠れない、掻き壊しや出血が続く、同居人にも夜間のかゆみ 皮膚科で原因と治療を確認
計画的に 6週間以上続く、市販薬で改善しない、繰り返す 写真・お薬手帳を持参して相談

渋谷文化村通り皮膚科では、皮膚所見、かゆみの分布と期間、睡眠、持病、服薬、生活環境を確認し、必要な検査と治療を相談します。全身疾患や専門治療が疑われる場合は、対応できる診療科・医療機関との連携を検討します。

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まとめ

皮膚そう痒症は、明らかな皮疹が乏しい状態でかゆみが続く病気で、全身性と限局性があります。乾燥や湿疹だけでなく、慢性腎臓病、胆汁うっ滞、血液・内分泌疾患、薬剤、神経障害などを、症状と既往歴に応じて確認します。治療は原因への対応、保湿・外用薬、抗ヒスタミン薬を含む内服、光線療法などから選びます。夜眠れない、掻き壊しが続く、全身症状を伴う、市販薬で改善しない場合は、自己処置を重ねる前に皮膚科へ相談してください。

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よくある質問(FAQ)

発疹がないのにかゆいことはありますか?
あります。皮膚そう痒症では原因となる明らかな皮疹が乏しいことがあります。ただし、乾燥、目立ちにくい湿疹、疥癬などが隠れている場合もあるため、続くときは診察で確認します。
全身のかゆみは内臓の病気ですか?
乾燥や皮膚疾患が原因のことも多く、全身のかゆみだけで内臓疾患とは決められません。持病、服薬、黄疸、体重減少などを確認し、必要に応じて腎機能、肝機能、血算などを検討します。
市販の抗ヒスタミン薬を使ってもよいですか?
抗ヒスタミン薬が役立つかゆみもありますが、皮膚そう痒症では十分に効かない場合があります。眠気、運転、持病、併用薬への注意があるため、長引く場合やほかの薬を使用中の場合は医師・薬剤師へ相談してください。
なぜ夜になるとかゆくなるのですか?
体温、皮膚の乾燥、寝具の刺激、日中よりかゆみに意識が向きやすいことなどが重なります。室温を上げすぎず、入浴後に保湿し、処方薬を指示どおり使うことが基本です。
血液検査は必ず必要ですか?
全員に同じ検査を行うわけではありません。広範囲で長引くかゆみ、明らかな皮疹がない場合、全身症状や持病がある場合などに、診察所見に応じて必要な項目を選びます。
掻き壊した傷はどうすればよいですか?
やさしく洗い、強い消毒や熱湯を避けてください。膿、熱感、痛み、赤みの拡大がある場合は細菌感染の可能性があるため、早めに皮膚科へ相談してください。
ガイドライン・公的資料
日本皮膚科学会 一般公開ガイドライン皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020を含む診療指針一覧
日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「皮膚そう痒症とは」全身性・限局性そう痒症の患者向け解説
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この記事の監修医
医師
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長