とびひ(伝染性膿痂疹)の症状と治療医師が解説
子どもに多い水ぶくれや黄色いかさぶたについて、病型の見分け方、重症サイン、抗菌薬、洗い方、ガーゼ、登園・登校の判断を診察前に確認できます。

- とびひは、黄色ブドウ球菌やA群β溶血性レンサ球菌などが皮膚表面へ感染し、水ぶくれ、ただれ、黄色から褐色のかさぶたをつくる感染症です。
- 水疱性と痂皮性で見た目や注意点が異なります。発熱、急速な拡大、全身の赤み・皮むけ、ぐったりした様子、尿の異常があれば早急な受診が必要です。
- 限局した軽症では外用抗菌薬、広範囲・重症では内服抗菌薬を検討します。薬の選択は病変の範囲、原因菌、地域の耐性状況、年齢、アレルギーで変わります。
- 石けんをよく泡立ててやさしく洗い、処方薬を使用して病変をガーゼで覆い、手洗い・爪切り・タオルの非共有を続けます。
病変の見た目と広がりを確認し、緊急性、診断、抗菌薬、家庭ケア、登園・登校の判断へ進みます。
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見た目水疱、ただれ、蜂蜜色や厚いかさぶた、赤み、痛みを確認します。
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広がり病変の数、最初の部位、短時間で増えているかを確認します。
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緊急性発熱、ぐったり、全身の皮むけ、強い痛み、尿の異常を確認します。
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背景湿疹、虫刺され、傷、家族・園の症状、使用薬を整理します。
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診断視診と経過を確認し、必要に応じて細菌培養や感受性検査を行います。
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治療病変の範囲と重症度に応じて、外用または内服抗菌薬を選択します。
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家庭ケア泡で洗い、指示された薬を使い、浸出液が漏れないようガーゼで覆います。
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生活再開病変を覆えるか、浸出液が漏れないか、園・学校のルールを確認します。
子どもの皮膚に水ぶくれや黄色いかさぶたが急に増えると、「虫刺されか、とびひか」「きょう園へ行けるか」と迷いやすいものです。まず病変の数と広がる速さ、発熱や痛み、元気・水分摂取、尿の変化を確認します。見た目だけでは湿疹、虫刺され、単純ヘルペス、水痘などと区別しにくいため、広がる病変や初めての症状は皮膚科で診断を受けてください。
とびひ(伝染性膿痂疹)とは
とびひの正式名称は伝染性膿痂疹です。皮膚の浅い部分へ細菌が感染して、水疱、膿疱、びらん、痂皮を形成します。病変や浸出液に触れた手で別の部位を掻くと、火の粉が飛ぶように短期間で広がることから「とびひ」と呼ばれます。夏に乳幼児や小児で多くみられますが、大人にも起こります[1][2]。
原因菌は主に黄色ブドウ球菌とA群β溶血性レンサ球菌です。あせも、虫刺され、湿疹、アトピー性皮膚炎、擦り傷、鼻を触る習慣などで皮膚のバリアが壊れたところから菌が入りやすくなります。皮膚の常在菌や鼻腔にいる菌がきっかけになることもあり、本人や家族の清潔不足だけで起こる病気ではありません。
- 水疱
- 透明から濁った液体を含む皮膚のふくらみです。とびひでは膜が薄く、破れてただれになりやすいことがあります。
- 膿疱
- 内部に膿を含む小さな発疹です。自分で潰すと周囲へ菌を広げる可能性があります。
- 痂皮
- 浸出液などが乾いてできるかさぶたです。とびひでは黄色から褐色で、蜂蜜色に見えることがあります。
水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹の症状
とびひには主に2つのタイプがあり、それぞれ症状が異なります。当院の診察では、患者さまの症状を詳しく観察し、どちらのタイプかを慎重に判断しています。

この記載は当院の診療フローを示す原文です。実際には二つの特徴が混在する場合もあり、見た目だけで原因菌を確定できるわけではありません。病変の形、分布、発熱・痛み、広がる速さ、治療への反応を合わせて判断します。
水疱性膿痂疹
水疱性膿痂疹は黄色ブドウ球菌がつくる毒素により、皮膚の浅い層がはがれて水疱を形成するタイプです[3]。赤みの上に数mmから数cmの薄い水疱ができ、破れると浅いただれになり、周囲へ薄いかさぶたが残ります。かゆみが強く、掻いた手で顔、手足、体へ広げやすいことが特徴です。乳幼児に多いものの、年齢だけで病型を決めることはできません。
痂皮性膿痂疹
痂皮性膿痂疹は、A群β溶血性レンサ球菌が主な原因ですが、黄色ブドウ球菌との混合感染の場合もあります[4]。このタイプは、厚いかさぶたが特徴で、水ぶくれはあまり目立ちません。炎症が強く、赤みや腫れ、痛みを伴うことが多く、リンパ節が腫れることもあります。顔や手足だけでなく、全身に広がる可能性があり、時に腎炎などの合併症を引き起こすリスクも報告されています[1]。当院では、特にこのタイプの患者さまに対しては、腎炎の兆候がないか、問診の際に詳しく伺うようにしています。
これは元記事で医師が記載した診療上の観察・問診方針です。感染後急性糸球体腎炎はまれですが、治療後も血尿、茶色い尿、尿量低下、まぶたや足のむくみなどがあれば受診します。腎炎の有無は皮膚の見た目だけでは判断できず、必要に応じて尿検査などを行います[12][18]。
| 確認項目 | 水疱性膿痂疹 | 痂皮性膿痂疹 |
|---|---|---|
| 主な原因 | 黄色ブドウ球菌 | A群β溶血性レンサ球菌、黄色ブドウ球菌との混合感染 |
| 見た目 | 薄い水疱、ただれ、薄いかさぶた | 厚い黄色・褐色のかさぶた、赤み、腫れ |
| 自覚症状 | かゆみが目立つことがある | 痛みや圧痛を伴うことがある |
| 注意点 | 乳幼児、急速な拡大、全身の赤み・皮むけ | 発熱、リンパ節腫脹、治療後の尿の異常やむくみ |
とびひで早急に受診する症状
多くのとびひは皮膚表面に限局しますが、乳幼児、免疫機能が低下している方、広範囲へ急速に広がる場合は重症化に注意します。高熱、ぐったりする、水分が取れない、強い痛み、赤み・腫れが急に広がる、目の周囲が腫れる場合は、通常の予約を待たず医療機関へ相談してください。
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)では、黄色ブドウ球菌の毒素により全身が赤くなり、触れると痛がり、広い範囲で皮膚がむけることがあります。とびひの局所的な水疱とは異なり、発熱や全身状態の悪化を伴うことがあるため、特に乳幼児では早急な評価が必要です[10][11]。
- 発熱、ぐったり、哺乳・水分摂取の低下、繰り返す嘔吐がある
- 短時間で全身へ水疱・赤みが広がる、皮膚が広くむける、触れると強く痛がる
- 目の周囲や顔が強く腫れる、呼吸が苦しい、意識がぼんやりする
- 赤み・腫れ・熱感・痛みが周囲へ広がり、蜂窩織炎が疑われる
- 免疫抑制治療中、重い基礎疾患がある、新生児に水疱や膿疱がある
- 治療後に血尿、茶色い尿、尿量低下、まぶたや足のむくみが出た
とびひの原因と感染が広がる仕組み
とびひは接触感染で広がります。病変の浸出液、病変に触れた手、共用したタオルや衣類などを介して、本人の別の部位や周囲の人の傷ついた皮膚へ菌が移る可能性があります。皮膚が健康な状態よりも、あせも、虫刺され、湿疹、擦り傷、乾燥による亀裂がある時に侵入しやすくなります。
子どもでは、かゆい部分を無意識に掻き、鼻や口の周囲を触った手で別の部位へ菌を運ぶことがあります。兄弟姉妹とタオル、寝具、衣類を共用すると接触機会が増えます。一方、同じ部屋にいるだけで必ず感染するわけではありません。病変を覆い、手洗いと個人用品の分離を続けることが現実的な予防策です。
大人にも感染します。アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリアが低下している方、糖尿病や免疫機能低下がある方、介護・育児で病変へ触れる機会がある方では注意します。家族に症状が出ても原因や責任を決めつけず、各自の皮膚に水疱・かさぶたがないか確認します。
とびひの診断・検査と似た病気
診察では、水疱・膿疱・びらん・痂皮の形、病変の数と範囲、左右差、広がる速さ、かゆみ・痛み、発熱を確認します。始まった日時、虫刺されや湿疹、アトピー性皮膚炎、傷、家族や園で似た症状がないか、使用した薬、薬剤アレルギー、基礎疾患も診断の手掛かりです。
典型的な軽症では見た目と経過から診断することがあります。膿や浸出液を採取する細菌培養・薬剤感受性検査は、広範囲・重症、治療で改善しない、繰り返す、集団発生が疑われる、薬剤耐性菌を考える場合などに検討します。結果が出るまで時間がかかるため、症状に応じて治療を開始し、経過と検査結果で調整します[6]。
鑑別には、虫刺され、湿疹・接触皮膚炎、あせも、単純ヘルペス、水痘、白癬、疥癬、熱傷、蜂窩織炎などがあります。片側に痛い小水疱が集まる、全身に時期の違う発疹が出る、輪状に拡大する、強い痛みや深い潰瘍がある場合は、典型的なとびひ以外の可能性も評価します。写真だけの自己診断で抗菌薬やステロイドを選ばないでください。
外用・内服抗菌薬によるとびひの治療
とびひの治療は、細菌感染を抑えることが中心となります。当院では、患者さまの症状の程度や年齢、アレルギーの有無などを考慮し、最適な治療法を提案しています。
これは当院の治療選択フローを示す原文です。実際の薬剤選択では、病変が限局しているか広範囲か、水疱性か痂皮性か、発熱・蜂窩織炎・合併症がないか、地域の薬剤耐性、培養結果、過去の副作用も確認します。抗菌薬は必要な場合に適切な期間使い、自己判断で延長・中断しないことが薬剤耐性対策にも重要です[5]。
内服抗菌薬
広範囲に病変が広がっている場合や、症状が重い場合には、抗菌薬の内服が選択されます。主にペニシリン系やセフェム系の抗菌薬が使用されますが、細菌の種類によってはマクロライド系などの抗菌薬が処方されることもあります[2]。通常、数日から1週間程度服用することで症状の改善が期待できます。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。治療を始めて数日ほどで「痒みが落ち着いてきた」「水ぶくれが小さくなった」とおっしゃる方が多いです。
最後の患者表現は、元記事で医師が記載した匿名化された診療上の印象で、改善率を測定した集計データではなく、すべての方に同じ経過を保証するものではありません。原因菌、重症度、薬剤耐性で反応は異なります。悪化する、新しい病変が増える、発熱する、副作用が疑われる場合は、処方を自己調整せず再診してください。
外用抗菌薬
病変が限られた範囲である場合や、症状が比較的軽い場合には、抗菌薬の軟膏やクリームを患部に塗布する外用薬が用いられます。フシジン酸やムピロシンなどが一般的な外用抗菌薬です[3]。外用薬は、患部を清潔にした後に薄く塗ることが重要です。塗布後は、患部をガーゼなどで覆い、他の部位への感染拡大を防ぐ工夫も有効です。当院では、塗り方やガーゼの交換頻度についても、患者さまや保護者の方に具体的に指導しています。
これは元記事の治療説明と当院の外用指導を示す原文です。使用できる薬剤、承認された適応、剤形、地域の耐性状況は国・地域や時期で異なります。国内のフシジン酸製剤なども、電子添文に沿って必要最小限の期間に使用し、効果が乏しければ漫然と継続しません[15]。市販の抗菌薬、消毒薬、ステロイドを自己判断で重ね塗りしないでください。
薬の名前、塗る回数、内服期間は処方ごとに異なります。家族の残薬を使わない、改善しても指示前に中断しない、余った薬を次回へ回さない、発疹・呼吸苦・顔の腫れなどアレルギー症状があれば直ちに相談することが大切です。
かゆみと掻き壊しへの対応
とびひは強いかゆみを伴うことが多く、掻きむしることで症状が悪化したり、他の部位へ感染が広がったりする原因となります。そのため、抗ヒスタミン薬などの内服薬や、ステロイドを含まない外用薬でかゆみを抑える治療も併用されることがあります。かゆみ止めを使用することで、患者さまの不快感を軽減し、治療効果を高めることが期待できます。
これは元記事の補助治療に関する説明です。かゆみ止めは原因菌を除く治療ではなく、抗菌薬や患部のケアに代わるものではありません。年齢、眠気、他の薬、湿疹の併存を確認し、必要な場合に個別に選びます。感染部位へ市販のステロイド外用薬を単独で塗ると悪化する場合があるため、使用前に診断を受けます。
家庭では爪を短く滑らかに整え、就寝中に掻き壊す場合は清潔で締め付けない衣類やガーゼで病変を保護します。強く冷やし続けたり、密閉性の高いフィルムで蒸らしたりせず、処方時に覆い方を確認してください。かゆみが強く眠れない、新しい水疱が増える場合は再診の目安です。
洗い方・ガーゼ交換・家庭でのケア
発熱や全身状態の悪化がなければ、患部を清潔に保つことが大切です。日本皮膚科学会は、石けんをよく泡立て、病変をこすらずやさしく洗い、シャワーで十分に流す方法を案内しています[8]。厚いかさぶたを無理にはがしたり、水疱を針で潰したりしないでください。

- ケアの前後に石けんと流水で手を洗います。
- 患部をぬるま湯で濡らし、泡立てた石けんでやさしく洗います。
- 十分にすすぎ、個人用の清潔なタオルやガーゼで押さえるように水分を取ります。
- 医師から指示された外用薬を、指定された範囲・量・回数で使用します。
- 浸出液が周囲へ触れないよう、くっつきにくいガーゼなどで覆います。
- 濡れたり汚れたりしたガーゼは交換し、使用後は袋へ入れて廃棄します。
入浴の可否は全身状態と病変の範囲で判断します。発熱がなく元気であれば、湯船よりシャワーで短時間に洗う方法が管理しやすいことがあります。家族と同じ湯船へ入る順番や入浴用品の共用は、病変が覆えない時期には避けるなど、医師の指示と家庭状況に合わせます。
家庭内や集団生活で感染を広げない対策
とびひは非常に感染力が強いため、治療と並行して感染拡大を防ぐための対策が非常に重要です。当院では、治療効果を最大限に引き出すため、患者さまやご家族に以下の点について詳しく説明し、実践していただくようお願いしています。
これは当院の感染対策指導を示す原文です。感染リスクは病変の範囲、浸出液、接触の程度で変わり、家庭内対策を行ってもゼロにはなりません。過度に隔離するのではなく、病変を覆うこと、手洗い、個人用品の分離を中心に続けます。
- 患部を清潔に保つ:石けんをよく泡立ててやさしく洗い、こすらず十分にすすぎます。
- 病変を覆う:処方薬を使用し、浸出液が漏れないよう清潔なガーゼで覆います。
- 手洗いを徹底する:本人も介助者も、患部やガーゼへ触れた後に石けんと流水で洗います。
- タオルや衣類を共有しない:タオル、衣類、寝具、洗面用品は治癒するまで個人用にします。
- 爪を短くする:掻き壊しと爪の間への菌の付着を減らすため、短く滑らかに整えます。
- 接触の多い活動を調整する:病変が覆えない、浸出液が漏れる、広範囲にある時は、密接な接触を伴う遊びや運動を控えます。
衣類やタオルは通常の洗剤で洗い、十分に乾かします。患部へ触れた可能性のある玩具や洗面所は日常的な清掃を行います。家族に同じような水疱・かさぶたが現れた場合、同じ薬を分け合わず、それぞれ診察を受けてください。
登園・登校とプールを再開する目安
これらの対策を徹底することで、ご自身の治癒を早めるとともに、周囲への感染リスクを大幅に低減できます。初診時に「いつから学校に行っていいですか?」と相談される患者さまも少なくありませんが、病変部が完全に乾いてかさぶたになり、新たな水ぶくれが出なくなれば、通常は登園・登校が可能となります。具体的な判断は、診察時に医師にご確認ください。
これは元記事で医師が記載した、当院で実際に受ける相談と保守的な再開目安です。相談頻度を集計したデータや全国一律の出席停止基準ではありません。厚生労働省の保育所向けガイドラインと日本皮膚科学会の案内では、治療を開始し、病変をガーゼなどで覆って浸出液が染み出ない状態なら登園・登校できる場合があるとされています。一方、病変が広範囲・多発して覆えない場合は休む判断があります[13][14]。最終的には診察時の状態と園・学校のルールを確認してください。
プールの水で感染するというより、皮膚の接触、タオル・ビート板などの共有、着替え時の接触で広がる可能性があります。日本皮膚科学会は治癒するまでプールを控えるよう案内しています[9]。水泳、温泉、接触の多いスポーツは、病変が治癒し、医師や施設が再開可能と判断してからにします。
とびひで皮膚科を受診する目安
少数の病変でも、初めてで診断がついていない、数日で増える、顔や目の周囲にある、かゆみが強く掻き壊す場合は早めに相談してください。受診時に、始まった日時、最初の部位、増え方、発熱、痛み、元気・食欲、尿の変化、湿疹や虫刺され、使用した薬、家族や園の症状を伝えると診断しやすくなります。
すでに治療中でも、新しい病変が増える、赤み・腫れ・痛みが広がる、発熱する、薬で発疹や呼吸苦が出る場合は再診します。改善後に尿の色が濃い、尿が減る、むくむ場合も、感染後急性糸球体腎炎を含めて評価が必要です。治療が効かない時は、診断の見直し、培養検査、薬剤耐性、塗り方・内服状況を確認します。
急性のとびひ、初めての症状、発熱、急速な拡大、SSSSや蜂窩織炎の疑い、細菌培養、薬の変更が必要な場合は対面診療が基本です。オンライン診療は、診断済みで症状が安定し、医師の診察で対象薬の継続が適切と判断された場合に限り検討します。
とびひの症状・治療・感染対策の要点
とびひは、黄色ブドウ球菌やA群β溶血性レンサ球菌などによる皮膚表面の感染症です。薄い水疱・ただれが目立つ水疱性と、厚いかさぶた・赤み・痛みが目立つ痂皮性があり、特徴が混在することもあります。短期間で増える水疱や蜂蜜色のかさぶたに気づいたら、潰さず診断を受けてください。
治療は、限局した軽症では外用抗菌薬、広範囲・重症では内服抗菌薬を検討し、必要に応じてかゆみへの治療を組み合わせます。原因菌、耐性状況、年齢、アレルギーで薬剤は変わります。残薬・家族の薬・市販薬を自己判断で使わず、処方された方法と期間を守ります。
家庭では、石けんを泡立ててやさしく洗い、指示された薬を使用して病変をガーゼで覆います。手洗い、爪切り、タオル・衣類の非共有を続け、登園・登校は病変を覆えるか、浸出液が漏れないか、園・学校のルールを確認します。発熱、急速な拡大、全身の赤み・皮むけ、ぐったり、尿の異常があれば早急に受診してください。
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受診方法について
初めての水疱・かさぶた、発熱、急速な拡大、強い痛み、全身の赤み・皮むけ、乳幼児のぐったり、尿の異常、検査や薬の変更が必要な場合は対面診療をご案内します。診断済みで症状が安定し、医師の診察で継続が適切と判断された対象薬に限り、オンラインでの継続処方を検討します。
とびひのよくある質問
- Johnson MK. Impetigo. Adv Emerg Nurs J. 2021. PMID: 33105179. DOI: 10.1097/TME.0000000000000320.
- Hartman-Adams H, Banvard C, Juckett G. Impetigo: diagnosis and treatment. Am Fam Physician. 2014. PMID: 25250996.
- Hatlen TJ, Miller LG. Staphylococcal Skin and Soft Tissue Infections. Infect Dis Clin North Am. 2021. PMID: 33303329. DOI: 10.1016/j.idc.2020.10.003.
- Clebak KT, Malone MA. Skin Infections. Prim Care. 2018. PMID: 30115333. DOI: 10.1016/j.pop.2018.05.004.
- Neri I, et al. A systematic review of impetigo guidelines: adherence to evidence-based recommendations and antimicrobial stewardship. Clin Exp Dermatol. 2022. PMID: 34184743.
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q5 水疱性膿痂疹の治療
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q8 痂皮性膿痂疹の治療
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q10 皮膚の洗い方
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q11 プール
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q12 全身への影響
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q13 ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q15 腎炎
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A とびひ Q18 登園・登校
- 厚生労働省 保育所における感染症対策ガイドライン
- PMDA フシジンレオ軟膏2% 電子添文
- PMDA ナジフロキサシン 医療用医薬品情報
- Galli L, et al. Treatment of impetigo in children: a systematic review. PMID: 34053699.
- World Health Organization. Epidemiology and burden of acute post-streptococcal glomerulonephritis: a systematic review. PMID: 30915958.
- Rodriguez-Iturbe B, et al. Acute post-streptococcal glomerulonephritis: current concepts. 2025. PMID: 40174621.

とびひは、水疱が中心か厚いかさぶたが中心か、病変をガーゼで覆える範囲か、発熱や痛みを伴うかで治療と生活上の注意が変わります。登園・登校の可否も一律ではありません。新しい病変が増える、全身状態が悪い、尿の異常がある場合は早めに皮膚科へ相談してください。