Sol Medicine Guide / 01
ハイチオールの効果・飲み方L-システイン製剤の注意点を皮膚科医が解説
ハイチオール(L-システイン)の効果、飲み方、副作用、肝臓への負担が気になる場合、生理中や妊娠・授乳中の注意点、市販薬やサプリメントとの違いを診察前に確認しやすく整理します。
- L-システイン製剤
- 販売中止予定を確認
- 久光製薬・PMDA参照

先に知りたいこと
- ハイチオールについて、何に使う薬かを先に確認します。
- 使い方、併用薬、副作用、受診目安は薬剤タイプごとに整理します。
- 症状が悪化する場合や不安がある場合は、自己判断で続けず相談します。
- 分類L-システインを有効成分とする医療用医薬品です。
- 適応添付文書では湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡などが記載されています。
- 飲み方湿疹などでは通常成人1回80mgを1日2~3回服用します。
- 注意肝機能、妊娠・授乳、併用薬やサプリメント使用は診察時に確認します。
- 画像公式/本文画像を出典付きで確認します。
ハイチオールとは?
ハイチオールは、L-システインを有効成分とする医療用医薬品です。久光製薬の添付文書では、ハイチオール錠40、ハイチオール錠80、ハイチオール散32%が同じ有効成分として整理されています。実際の処方では、症状、年齢、併用薬、妊娠・授乳の有無、肝機能や腎機能などを確認し、医師が必要性を判断します。
L-システインは、体内のたんぱく質を構成するアミノ酸の一つです。医療用医薬品としては、添付文書に記載された効能・効果、用法・用量に沿って使用します。美容目的の自己判断、市販薬やサプリメントとの重複、処方薬との併用は、服用量が分かりにくくなることがあるため、診察時に商品名と成分量を確認することが大切です。
L-システインの位置づけ
添付文書では、SH酵素賦活作用、SH酵素群の賦活作用、皮膚代謝に関わる作用などが薬理作用として示されています。ただし、薬理作用の説明と、個々の患者さまに期待できる治療効果は同じではありません。皮膚症状の種類、経過、外用薬や他の内服薬の必要性を診察で確認しながら、補助的に使うかどうかを判断します。
- L-システイン
- たんぱく質を構成するアミノ酸の一種です。医療用医薬品として使う場合は、添付文書に記載された対象症状、用法・用量、副作用を確認したうえで服用します。
ハイチオールにはどのような効果がありますか?
ハイチオールの効能・効果は、添付文書上の記載に基づいて確認します。皮膚科では、湿疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡など、皮膚症状の経過や他の治療との組み合わせを見ながら処方を検討することがあります。症状名が似ていても原因や重症度は異なるため、自己判断で市販薬やサプリメントを追加するのではなく、診察で確認してください。
添付文書に記載されている効能・効果
添付文書では、湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑、放射線障害による白血球減少症が効能・効果として記載されています。診察では、現在の症状がこれらに該当するか、他の治療を優先すべきか、副作用や併用薬の問題がないかを確認します。
- 湿疹・皮膚炎症状: かゆみ、赤み、湿疹の範囲や原因を確認し、外用薬などの基本治療とあわせて判断します。
- じん麻疹・薬疹など: 原因薬剤、食事、感染、体調変化などを確認し、必要に応じて原因検索や他薬の調整を行います。
- 尋常性ざ瘡: ニキビ治療では外用薬、抗菌薬、生活背景の確認などが中心になることも多く、L-システインは症状に応じて補助的に検討します。
- 放射線障害による白血球減少症: 皮膚科外来で扱う機会は多くありませんが、添付文書上は別の用法・用量が定められています。
効果判定の考え方
効果をいつ判定するかは、症状、併用治療、処方目的によって異なります。湿疹やじん麻疹では症状の変化、副作用の有無、原因の見直しを診察ごとに確認します。尋常性ざ瘡では、外用薬など他の治療を含めた全体の反応を見ながら継続可否を決めます。
ハイチオールだけで皮膚症状の原因を解決できるとは限りません。悪化、広がり、強いかゆみ、発熱、粘膜症状、息苦しさなどがある場合は、服用継続だけで様子を見ず受診してください。

ハイチオールの用法・用量と服用上の注意点
用法・用量は、対象となる症状によって異なります。湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑では、通常成人はL-システインとして1回80mgを1日2~3回服用します。ハイチオール錠80では通常1回1錠、ハイチオール錠40では通常1回2錠、散32%では通常1回250mgが目安です。年齢や症状により適宜増減されます。
症状ごとの用量確認
放射線障害による白血球減少症では、添付文書上、通常成人はL-システインとして1回160mgを1日3回、放射線照射1時間前から服用するとされています。皮膚症状で処方される場合とは用量が異なるため、過去の処方や別の目的での服用方法を流用しないでください。
- 飲み忘れ: 気づいた時点で服用するか、次回が近い場合は1回分を飛ばします。2回分をまとめて服用しないでください。
- 高齢の方: 一般に生理機能が低下していることがあるため、減量などを含めて慎重に判断します。
- 小児: 年齢、体重、症状を確認して医師が判断します。自己判断で成人量を使わないでください。
- 市販薬・サプリメント: L-システインを含む商品を重ねると摂取量が分かりにくくなります。商品名、成分量、服用回数を伝えてください。
妊娠中・授乳中の確認
妊娠中、妊娠を希望している方、授乳中の方は、服用前に医師へ相談してください。添付文書に明確な禁忌として整理されていない場合でも、治療目的、症状の程度、ほかに使っている薬を確認して判断します。体調変化や月経周期の変化をすべて薬の影響と決めつけず、必要に応じて婦人科的な確認も行います。

ハイチオールの副作用と注意すべき症状
添付文書では、副作用として悪心、下痢、口渇、軽度の腹痛などが記載されています。副作用の出方には個人差があり、体調、併用薬、胃腸の状態によっても感じ方が変わります。服用後に気になる症状がある場合は、自己判断で増量や継続をせず、医師または薬剤師に相談してください。
添付文書で確認される副作用
| 副作用 | 添付文書上の頻度 | 相談の目安 |
|---|---|---|
| 悪心 | 0.1~5%未満 | 吐き気が続く、食事や水分がとれない場合は相談します。 |
| 下痢、口渇、軽度の腹痛 | 0.1%未満 | 症状が強い、続く、脱水が心配な場合は相談します。 |
服用を中止して相談したいケース
- 吐き気、下痢、腹痛などが強く、日常生活に支障がある場合。
- 発疹、かゆみ、顔や喉の腫れ、息苦しさなど、アレルギーを疑う症状がある場合。
- 新しく始めた薬やサプリメントがあり、体調変化との関連が心配な場合。
- 症状が悪化している、発熱や粘膜症状を伴う、広範囲に広がる場合。
PTPシートから取り出して服用する薬剤では、シートごと誤飲しないことも大切です。飲みにくさがある場合は、薬局で剤形や飲み方を相談してください。
ハイチオールに関する患者さまからのご質問
市販のL-システイン製品、ビタミン剤、サプリメント、他院処方薬を使っている場合は、商品名と服用回数を診察時に伝えてください。医療用と市販品は、同じ成分名を含んでいても配合成分、含量、対象症状、用法・用量が異なることがあります。
白髪や肌色への影響を心配される方もいますが、自己判断で長期に重ね飲みするより、症状の目的、治療期間、他の治療選択肢を診察で確認する方が安全です。体調変化があれば、服用を続けるかどうかを一緒に見直します。
ジェネリック医薬品について
L-システインを有効成分とする医療用医薬品には、同じ有効成分を含む後発医薬品が選択肢になる場合があります。後発医薬品は、有効成分、含量、効能・効果、用法・用量などが原則として先発品と同じになるよう審査されています。一方で、錠剤の大きさ、添加物、包装、在庫状況は製品によって異なることがあります。
薬局で確認したいこと
- 飲みにくさ、胃腸症状、発疹などが出たことがある場合は、薬剤師に伝えます。
- 特定のメーカーを希望する場合でも、薬局の在庫や流通状況により対応できないことがあります。
- 先発品の販売中止予定が案内されているため、採用状況や代替薬は診察時・薬局で確認します。
まとめ
ハイチオールはL-システインを有効成分とする医療用医薬品です。使用目的によって用量や評価時期が異なるため、処方指示を守り、市販薬やサプリメントとの重複、副作用、妊娠・授乳中の使用は診察時に確認してください。
よくある質問(FAQ)
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L-システイン製剤は、症状、処方目的、肝機能、妊娠・授乳、サプリメントや市販薬との重複を確認して使い方を決めます。
