MOLE / MELANOCYTIC NEVUS GUIDE
ほくろとは?
見分け方・受診目安・除去方法
ほくろの多くは良性の色素細胞母斑ですが、見た目だけで良性と断定できない病変があります。変化の見方、皮膚科で行う診断、除去方法と傷跡・再発、保険診療と自由診療の違いを順に解説します。
診断は対面診察が基本です 最終確認日:2026年8月18日 確認資料
QUICK GUIDE
ほくろで迷ったときの6つの結論
新しい病変や、形・色・大きさが変化する病変は、除去方法を先に決めず診断から始めます。ABCDEは受診を考える補助的な目安です。悪性の可能性を除外できない場合は、ダーモスコピーや病理検査を含めて方針を検討します。
「取りたい」相談でも、診察で良性を確認できない場合は美容目的の処置をそのまま進めません。
ABOUT MOLES
ほくろとは

一般に「ほくろ」と呼ばれるものの多くは、メラニン色素をつくる細胞に由来する色素細胞母斑です。生まれつきあるものと成長後に現れるものがあり、平らなもの、盛り上がるもの、肌色に近いものなど見え方はさまざまです。できる理由は一つに限定できず、先天的なものと成長に伴って現れるものがあります。
ただし、脂漏性角化症、軟性線維腫、血管性病変、基底細胞がん、悪性黒色腫などが「ほくろ」に見えることがあります。通常の後天性ほくろが悪性化する頻度は高くありませんが、最初から別の病変である可能性を含め、気になる変化は診断を受けることが大切です。
WHEN TO SEE A DERMATOLOGIST
皮膚科を受診する目安
次の変化は悪性を意味するものではありませんが、診断が必要なサインです。特に短期間の変化は、古い写真と比べて分かる場合があります。
形・大きさの変化
左右差が目立つ、輪郭が不規則になる、短期間で大きくなる、急に盛り上がる。
CHANGE色の変化
黒・茶・赤・白など複数の色が混じる、色が急に濃くなる、色むらが広がる。
COLOR症状がある
理由なく出血する、ただれる、治りにくいかさぶたになる、痛みやかゆみが続く。
SYMPTOM足裏・爪などの変化
足裏の新しい色素斑、爪の黒い線が太くなる・周囲へ広がるなどの変化。
LOCATION新しく現れた病変が急速に変化している、繰り返し出血する、潰瘍のようになっている場合は、オンラインや画像だけで判断せず対面の皮膚科診察をご検討ください。止まりにくい出血や強い感染症状がある場合は、症状に応じて速やかに医療機関へ連絡してください。
より詳しい鑑別は、ほくろ・粉瘤・皮膚がんの見分け方で確認できます。
ABCDE CHECK
ABCDEによる見分け方の目安
ABCDEは診断ではありません。日本皮膚科学会・日本皮膚悪性腫瘍学会のメラノーマ診療ガイドライン2025でも、病型や部位によって典型的な所見を示さない場合があり、急速な変化を含めて慎重に評価することが示されています。
定規を当てた写真を同じ明るさ・角度で撮り、日付を残すと診察時の比較に役立ちます。
LOOK-ALIKE CONDITIONS
ほくろに似て見える皮膚病
脂漏性角化症
加齢とともに増えることがある、褐色〜黒色の盛り上がりです。ほくろや皮膚がんと似る場合があります。
軟性線維腫
首やわきなどに生じやすい、やわらかい皮膚の突起です。俗にスキンタッグとも呼ばれます。
粉瘤・嚢腫
皮膚の下に袋状の構造ができる病変です。中央の黒い点がほくろのように見える場合があります。
皮膚がん
悪性黒色腫や基底細胞がんなどが黒い病変として見えることがあります。国立がん研究センターの解説も参考に、自己判断で除去しないことが重要です。
DIAGNOSIS
皮膚科で行う診断
メラノーマ診療ガイドライン2025では、対面での問診・視診を基本とし、可能性を除外できない病変にはダーモスコピーや生検を検討する診断過程が示されています。

経過と症状を確認
いつからあるか、変化、出血、痛み・かゆみ、既往歴や家族歴を確認します。
視診・触診
形、色、境界、盛り上がり、硬さ、周囲の皮膚を診察します。
ダーモスコピー
皮膚表面の乱反射を抑え、色や構造を拡大して観察します。通常は皮膚を切らない検査です。
生検・病理検査
悪性を否定できない場合や確定診断が必要な場合は、組織を採取して顕微鏡で確認します。
REMOVAL OPTIONS
ほくろの除去方法を比較
方法は「傷が目立ちにくそう」という印象だけで選びません。診断、病理検査の必要性、病変の深さと大きさ、部位、傷跡の方向、再発リスクを比較します。
| 方法 | 検討する場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 切除縫合 | 悪性を否定できない病変、深い・大きい病変、組織全体の確認が必要な場合 | 病理検査が可能。線状の傷、抜糸、部位に応じた運動制限などが生じる場合があります。 |
| パンチ切除 | 大きさ・深さ・部位が適する小さな病変など | 病理検査が可能な場合があります。縫合の有無や傷の形は病変によって異なります。 |
| CO2レーザー | 良性と判断され、形・大きさ・深さ・部位が適する病変 | 蒸散した組織は病理検査に使えない場合があります。凹み、赤み、色素沈着、再発などの可能性があります。 |
| 経過観察 | 良性が考えられ、症状がなく、除去の必要性が低い場合 | 変化を写真で記録し、形・色・大きさ・症状が変われば再診します。 |
INSURANCE & PRICE
保険診療と自由診療・費用
悪性が疑われる、繰り返し出血するなど医学的な必要性がある場合は保険診療になることがあります。見た目を整えることが主目的の除去は一般に自由診療です。診断、部位、治療方法によって区分が変わります。
自由診療 / CO2レーザー
1箇所
良性と判断され、レーザーの適応がある場合に検討します。
税込。診察後、処置前に総額を確認します。
自由診療 / CO2レーザー
全顔(15箇所まで)
病変ごとに適応を確認し、処置する個数と方法を決めます。
税込。すべての病変を同じ方法で処置できるとは限りません。
診察前にご確認ください
- 保険診療の自己負担額は診断・処置・検査内容と負担割合によって異なります。
- 自由診療では麻酔、薬剤、保護材などを含む総額を処置前に確認します。
- 料金は予告なく変更される場合があります。最新情報は美容皮膚科料金表をご確認ください。
SCARS & AFTERCARE
傷跡・再発と除去後の注意
傷跡
赤み、色素沈着、凹み、盛り上がり、線状の傷などが残る可能性があります。傷が全く残らないことを保証できる方法はありません。
再発・残存
深い病変や蒸散する方法では、色や盛り上がりが再び見える場合があります。変化があれば再診します。
感染・出血
出血、感染、痛み、腫れなどが起こる場合があります。傷を清潔に保ち、案内された処置を続けます。
紫外線・摩擦
治癒過程では摩擦を避け、医師の指示に従って保護・保湿・紫外線対策を行います。
除去方法を決める前に、診断から相談
変化の有無と病変の所見を確認し、経過観察・検査・除去方法を説明します。
CONSULTATION FLOW
受診から治療後までの流れ
予約・経過の整理
いつからあるか、変化、症状、服薬、以前の写真を確認します。
視診・ダーモスコピー
形、色、境界、構造を確認し、鑑別を進めます。
方針の説明
経過観察、病理検査、除去方法、保険・自由診療の区分を説明します。
処置・検査
同意後、適切な方法で処置します。当日実施できない場合があります。
傷の管理
保護材、洗浄、外用、入浴や運動の注意を方法に合わせて案内します。
結果・再診
病理結果や治癒経過を確認し、必要に応じて追加治療・専門施設への紹介を行います。
背景画像は医学教育用イメージ/実際の診療場面ではありません。
FAQ
ほくろのよくある質問
Q.ほくろはすべて良性ですか?
多くは良性の色素細胞母斑ですが、見た目だけで良性と断定できない病変があります。新しく現れた、形や色が変化した、出血するなどの変化があれば皮膚科でご相談ください。
Q.ほくろが急に大きくなったら受診すべきですか?
短期間で大きさ・形・色が変わる病変は、早めの対面診察をおすすめします。写真があれば変化の比較に役立ちます。強い出血や感染症状がある場合は、その程度に応じて速やかに医療機関へ連絡してください。
Q.ABCDEに当てはまらなければ安心ですか?
ABCDEは受診を考える補助的な目安で、診断そのものではありません。小さい病変、色の薄い病変、急に盛り上がる病変など、典型的でない場合もあります。気になる変化があれば自己判断せず診察を受けてください。
Q.ダーモスコピー検査は痛いですか?
皮膚表面を拡大して観察する検査で、通常は切ったり刺したりしません。病変の色や構造を詳しく確認し、必要に応じて生検や切除を検討します。
Q.ほくろの除去は保険適用ですか?
悪性が疑われる、衣服に引っかかって繰り返し出血するなど、医学的な必要性がある場合は保険診療になることがあります。見た目を整えることが主目的の場合は、一般に自由診療です。診断と方法によって区分が変わるため、診察時にご案内します。
Q.顔のほくろはCO2レーザーで取れますか?
良性と判断され、形・大きさ・深さ・部位が適している場合はCO2レーザーを検討することがあります。悪性が疑われる病変や病理検査が必要な病変では、レーザー以外の方法を優先します。
Q.除去したほくろは必ず病理検査をしますか?
病理検査の必要性は、見た目、ダーモスコピー所見、部位、方法によって異なります。蒸散するレーザーでは検体が残らない場合があるため、診断に疑いがあれば先に生検や切除を検討します。
Q.ほくろ除去の傷跡は残りますか?
どの方法でも赤み、色素沈着、凹み、盛り上がり、線状の傷などが残る可能性があります。部位、大きさ、深さ、体質、術後のケアで見え方は異なります。傷が全く残らないことを保証できる治療ではありません。
Q.除去したほくろは再発しますか?
病変の深さや方法によっては色や盛り上がりが再び見えることがあります。再発したように見える場合も自己処置せず、診断の確認を含めて再診してください。
Q.市販の除去クリームや自分で切る方法は安全ですか?
やけど、感染、瘢痕、診断の遅れにつながるため、自己処置はおすすめしません。悪性が疑われる病変を見逃す可能性もあるため、まず皮膚科で診断を受けてください。
Q.子どもや妊娠中でも相談できますか?
診察は可能です。年齢、変化、症状、治療の緊急性、麻酔や術後管理を考慮して、経過観察を含めた方針を検討します。妊娠・授乳中は必ず診察時にお知らせください。
Q.受診前に準備することはありますか?
いつからあるか、どのように変化したか、出血・痛み・かゆみの有無を整理してください。以前の写真や家族歴、服薬内容も診断の参考になります。病変を覆う濃いメイクは診察前に落とせるようにしてください。
REFERENCES
医学情報・広告表記の確認資料
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RESERVATION
ほくろの変化・除去方法をご相談ください
予約時点で除去方法を確定せず、診察で経過と病変を確認して方針をご案内します。
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医療法人御照会を中心とした医療グループ
医療情報・自由診療について
本ページは一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断を行うものではありません。病変の診断と治療方針は、対面診察と必要な検査に基づいて医師が判断します。
美容目的のCO2レーザーによるほくろ除去は公的医療保険が適用されない自由診療です。通常必要となる費用は1箇所16,500円、全顔15箇所まで132,000円(税込)です。主なリスクは痛み、出血、赤み、腫れ、感染、色素沈着、色素脱失、凹み、肥厚性瘢痕、再発などです。診断や治療内容により費用・リスクは異なるため、処置前に総額を確認します。



