【CO2レーザー・CO2フラクショナルレーザーの効果】|医師が解説|渋谷文化村通り皮膚科

最終更新日: 2026-05-01
📋 この記事のポイント
  • ✓ CO2レーザーは、ほくろやイボなどの隆起性病変の除去に用いられるアブレーション治療です。
  • ✓ CO2フラクショナルレーザーは、肌の再生を促し、ニキビ跡やしわ、肌質改善に効果が期待できます。
  • ✓ 治療にはダウンタイムや合併症のリスクがあり、適切な施術選択とアフターケアが重要です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

CO2レーザーの基礎知識

CO2レーザーが皮膚に照射され、肌の再生を促す様子を示す図
CO2レーザーの作用原理

CO2レーザーは、皮膚の表面を蒸散させることで、ほくろやイボ、盛り上がったニキビ跡などの病変を除去する治療法です。

CO2レーザーとは?そのメカニズムを解説

CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)は、波長10,600nmの赤外線を発する医療用レーザーです。この波長の光は水に吸収されやすいという特性があり、皮膚組織の約70%が水分で構成されているため、照射されたレーザーエネルギーが瞬時に皮膚組織の水分に吸収され、熱エネルギーに変換されます。この熱によって、病変部位の組織を瞬間的に蒸散させ、除去することが可能です。

CO2レーザーは、ターゲットとなる組織をピンポイントで蒸散させるため、周辺組織への熱損傷を最小限に抑えることが期待できます。これにより、出血が少なく、治癒が比較的早いという特徴があります。当院では、ほくろやイボの除去を希望される患者さまが多くいらっしゃいますが、治療後の傷跡を心配される声も少なくありません。CO2レーザーは、メスを使用する外科的切除と比較して、より精密な治療が可能であり、傷跡が目立ちにくいという利点があります。

CO2レーザーで期待できる効果とは?

CO2レーザーは、主に以下のような皮膚病変の治療に用いられます。

  • ほくろ・いぼの除去: 隆起したほくろや脂漏性角化症(老人性いぼ)、尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)などを、周囲の組織にダメージを与えずに除去します。
  • 盛り上がったニキビ跡: ケロイド状に盛り上がったニキビ跡や肥厚性瘢痕の表面を削り、平坦化させる効果が期待できます。
  • 汗管腫・稗粒腫: 目元などにできる小さな良性腫瘍も、CO2レーザーで除去することが可能です。
  • その他: 軟性線維腫(スキンタグ)やアクロコルドンなどの良性腫瘍にも適用されます。

臨床の現場では、特に顔面の小さなほくろやイボの除去で「化粧がしやすくなった」「見た目のコンプレックスが解消された」という患者さまの声をよく経験します。治療後のケアをしっかり行うことで、良好な経過をたどることがほとんどです。

CO2フラクショナルレーザーとは?その特徴と作用

CO2フラクショナルレーザーは、CO2レーザーの一種ですが、レーザー光を点状に分割して照射する技術(フラクショナル照射)を用いたものです。これにより、皮膚に微細な穴を多数開け、熱エネルギーを真皮深層にまで届けます。周囲の正常な皮膚組織を残しながら、皮膚の再生能力を活性化させることで、肌の入れ替えやコラーゲン生成を促進します。

フラクショナル照射
レーザー光を微細な点状に分割して照射する技術。皮膚に多数の微細な熱損傷部位を作り、周囲の正常な皮膚組織を残すことで、回復期間を短縮しつつ肌の再生を促します。

この治療法は、皮膚の深い部分にまで作用するため、肌の根本的な改善を目指す場合に有効とされています。ニキビ跡の治療に関するメタアナリシスでは、超短パルスCO2フラクショナルレーザーが、特に陥凹性ニキビ跡の治療において有効であることが示唆されています[1]

CO2フラクショナルレーザーで期待できる効果とは?

CO2フラクショナルレーザーは、以下のような肌の悩みに対応します。

  • ニキビ跡(クレーター): 陥凹したニキビ跡の改善に特に効果が期待されます。真皮のコラーゲン生成を促進し、肌の凹凸を滑らかにする可能性があります[1]。ヒト脂肪組織幹細胞由来エクソソームとCO2フラクショナルレーザーの併用療法がニキビ跡に有効であるという研究も報告されています[2]
  • しわ・たるみ: 真皮のコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや弾力を改善することで、小じわや軽度のたるみの改善が期待できます[3]
  • 毛穴の開き: 皮膚の再生とともに、毛穴が引き締まる効果が見られることがあります。
  • 肌質改善・トーンアップ: 全体的な肌のキメを整え、くすみを改善し、トーンアップ効果が期待できます。

初診時に「長年悩んでいるクレーター状のニキビ跡をどうにかしたい」と相談される患者さまも少なくありません。CO2フラクショナルレーザーは複数回の治療が必要となることが多いですが、治療を始めて数ヶ月ほどで「肌の凹凸が目立たなくなった」「化粧ノリが良くなった」とおっしゃる方が多いです。実際の診療では、患者さまの肌の状態やダウンタイムの許容度に合わせて、照射設定を調整することが重要なポイントになります。

CO2レーザーとCO2フラクショナルレーザーの違いを比較

両者は同じCO2レーザーを基盤としていますが、照射方法と目的が異なります。

項目CO2レーザーCO2フラクショナルレーザー
照射方法面状照射(病変全体を蒸散)点状照射(微細な穴を多数開ける)
主な目的病変の除去(ほくろ、いぼなど)肌質改善、肌の再生(ニキビ跡、しわなど)
作用深度主に表皮〜真皮上層表皮〜真皮深層
ダウンタイム比較的短い(数日〜1週間程度)やや長い(1週間〜数週間)
治療回数通常1回複数回(3〜5回程度)

治療を受ける際の注意点や副作用は?

CO2レーザーおよびCO2フラクショナルレーザー治療には、いくつかの注意点と副作用が考えられます。

  • ダウンタイム: 治療部位には赤み、腫れ、かさぶたなどが生じ、治癒までに数日〜数週間かかることがあります。特にCO2フラクショナルレーザーでは、広範囲に微細な損傷を与えるため、赤みが長引く傾向にあります。
  • 色素沈着: 治療後に炎症後色素沈着(PIH)が生じることがあります。特にアジア人の肌ではこのリスクが高く、紫外線対策や適切なアフターケアが非常に重要です。
  • 感染: 治療部位が開放創となるため、細菌感染のリスクがあります。清潔を保ち、処方された軟膏などを適切に使用することが必要です。
  • 瘢痕形成: まれに、治療部位がケロイドや肥厚性瘢痕になることがあります。

当院では、処方後のフォローアップで、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。特にダウンタイム中のケア方法については、患者さま一人ひとりの生活スタイルに合わせて詳細にご説明し、不安なく治療を進められるようサポートしています。また、爪白癬の治療においても、CO2フラクショナルレーザーと外用薬の併用が有効である可能性も示されており、様々な分野での応用が期待されています[4]

⚠️ 注意点

レーザー治療は、患者さまの肌質、病変の種類、深さなどによって効果やダウンタイムが大きく異なります。必ず専門医による事前の診察とカウンセリングを受け、適切な治療計画を立てることが重要です。

まとめ

CO2レーザーとCO2フラクショナルレーザー治療のメリットをまとめた表
レーザー治療の主要な効果

CO2レーザーとCO2フラクショナルレーザーは、それぞれ異なる目的と作用機序を持つ医療用レーザー治療です。CO2レーザーは、ほくろやイボなどの隆起性病変をピンポイントで除去するのに適しており、CO2フラクショナルレーザーは、肌の深い部分に作用してコラーゲン生成を促し、ニキビ跡の凹凸、しわ、毛穴の開き、肌質改善などに効果が期待されます。どちらの治療もダウンタイムや合併症のリスクがあるため、専門医による適切な診断と施術、そして丁寧なアフターケアが不可欠です。ご自身の肌の悩みに合わせて、最適な治療法を選択するためにも、まずは医療機関で相談することをお勧めします。

お近くのグループクリニック

当グループでは、患者様の通いやすさに合わせて渋谷・池袋の2院を展開しております。お近くのクリニックをお選びください。

📍 渋谷エリアの方

渋谷文化村通り皮膚科

渋谷駅徒歩5分|院長: 倉田照久(医療法人理事長)

▸ 渋谷院の詳細・ご予約はこちら

📍 池袋エリアの方

池袋サンシャイン通り皮膚科

池袋駅徒歩3分|院長: 吉井恭平

▸ 池袋院の詳細・ご予約はこちら

💊 【通院が難しい方へ】オンラインでの継続処方も可能です

お仕事が忙しい方や、遠方にお引越しされた方は、グループ院の「東京オンラインクリニック」にてお薬の継続処方が可能です。スマホで診察を受け、お薬はご自宅のポストに届きます。

よくある質問と回答が並び、疑問が解決される様子を示すアイコン
CO2レーザーに関する疑問解決

よくある質問(FAQ)

CO2レーザー治療は痛いですか?
治療前に局所麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんど感じないことが一般的です。麻酔が切れた後、数日間はヒリヒリとした痛みや熱感が生じることがありますが、通常は処方された痛み止めでコントロール可能です。
CO2フラクショナルレーザーのダウンタイムはどのくらいですか?
ダウンタイムは治療の強度や個人差によりますが、一般的には赤みが3〜7日程度、微細なかさぶたやざらつきが1週間〜2週間程度続くことがあります。メイクは翌日から可能な場合もありますが、肌の状態によっては数日控えるよう指示されることもあります。
治療後の色素沈着は防げますか?
完全に防ぐことは難しい場合もありますが、適切なアフターケアによってリスクを最小限に抑えることが可能です。具体的には、徹底した紫外線対策(日焼け止めの使用、日傘・帽子の着用)、保湿ケア、医師の指示に従った美白剤の使用などが重要です。
CO2フラクショナルレーザーは何回くらいの治療が必要ですか?
ニキビ跡やしわなどの肌質改善を目的とする場合、通常は3〜5回程度の複数回治療が推奨されます。1回の治療で劇的な変化を期待するよりも、回数を重ねることで徐々に効果を実感できることが多いです。治療間隔は、肌の回復を考慮して1ヶ月〜2ヶ月程度が一般的です。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長