渋谷 とびひ 伝染性膿痂疹 抗生物質 治療薬

【渋谷 とびひ 伝染性膿痂疹 抗生物質 治療薬】|渋谷とびひ治療薬|抗生物質外用薬と飲み薬を解説

最終更新日: 2026-04-22
📋 この記事のポイント
  • ✓ とびひ(伝染性膿痂疹)の治療には、抗生物質外用薬と内服薬が主に用いられます。
  • ✓ 症状の範囲や重症度に応じて、適切な薬剤が選択され、特に広範囲な場合は内服薬が推奨されます。
  • ✓ 治療中は患部を清潔に保ち、感染拡大を防ぐための適切なケアが重要です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

とびひ(伝染性膿痂疹)は、皮膚に細菌が感染して発症する皮膚疾患で、特に子どもに多く見られます。この疾患の治療には、主に抗生物質外用薬と内服薬が用いられ、適切な薬剤選択と使用が早期回復に繋がります。

とびひ(伝染性膿痂疹)とは?主な原因と症状

とびひの主な原因となる細菌と皮膚に現れる水疱、膿疱、びらんの症状
とびひの症状と原因菌

とびひ(伝染性膿痂疹)は、皮膚に細菌が感染することで発症し、あっという間に広がる皮膚の感染症です。特に夏場や、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している場合に多く見られます。当院では、夏になると「子どもの体に急に水ぶくれができた」「かきむしったところが広がっている」と相談される患者さまが少なくありません。

とびひの原因菌とは?

とびひの主な原因菌は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)とA群β溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)です[1]。これらの細菌は、健康な人の皮膚や鼻腔にも常在していますが、皮膚に小さな傷や湿疹、虫刺されなどがあると、そこから侵入して感染を引き起こします。

黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
皮膚や鼻腔に常在する細菌で、とびひの主な原因菌の一つです。水疱性膿痂疹(水ぶくれができるタイプ)の原因となることが多いです。
A群β溶血性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)
扁桃炎などの原因にもなる細菌で、痂皮性膿痂疹(かさぶたができるタイプ)の原因となることがあります。

とびひの主な症状と種類は?

とびひには、主に以下の2つのタイプがあります。

  • 水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん): 主に黄色ブドウ球菌が原因で、水ぶくれ(水疱)ができて破れ、ただれた状態になります。ジュクジュクとした浸出液が出て、それが他の部位に付着することで、まるで火事の飛び火のようにあっという間に広がっていくのが特徴です。顔、手足、体幹など全身に発生し得ます。
  • 痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん): 主にA群β溶血性連鎖球菌が原因で、厚いかさぶた(痂皮)ができるタイプです。水疱はあまり目立たず、赤みのある皮膚の上に厚いかさぶたが付着します。このタイプは、まれに腎炎などの合併症を引き起こすことがあるため、注意が必要です[2]

どちらのタイプも強いかゆみを伴うことが多く、かきむしることで症状が悪化し、さらに感染が広がる悪循環に陥りやすいです。臨床の現場では、患部を掻いてしまうことで、指先や爪の下に細菌が潜り込み、それが他の健康な皮膚に触れることで感染が拡大するというケースをよく経験します。

とびひの治療薬とは?外用薬と内服薬の使い分け

とびひの治療は、主に抗生物質を用いた薬物療法が中心となります。症状の範囲や重症度、原因菌の種類によって、外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)を使い分けたり、併用したりします。

抗生物質外用薬(塗り薬)の種類と特徴

軽症のとびひや、限られた範囲の感染には、抗生物質を含む外用薬が第一選択薬となります[3]。外用薬は、患部に直接作用するため、全身への副作用のリスクが低いという利点があります。

  • ムピロシン(商品名:バクタロバンなど): 黄色ブドウ球菌や連鎖球菌に対して幅広い抗菌スペクトルを持つ外用薬です。臨床試験では、経口エリトロマイシンと同等の効果が報告されています[4]。当院でも、初期のとびひや限局性の病変に対して、まずこの薬剤を処方することが多いです。
  • フシジン酸(商品名:フシジンレオなど): 主に黄色ブドウ球菌に有効な外用薬です。ムピロシンと同様に、皮膚感染症の治療に広く用いられます。
  • ゲンタマイシン(商品名:ゲンタシンなど): アミノグリコシド系の抗生物質で、様々な細菌に効果がありますが、耐性菌の問題も考慮されます。
⚠️ 注意点

外用薬を塗布する際は、患部を清潔にしてから薄く均一に塗ることが重要です。また、塗布後は患部をガーゼなどで覆い、他の部位への感染拡大を防ぐように指導しています。特に、患部を触った手で他の場所を触らないよう、手洗いの徹底も非常に重要です。

抗生物質内服薬(飲み薬)の種類と選択基準

広範囲にわたるとびひ、外用薬で効果が見られない場合、または発熱などの全身症状を伴う場合には、抗生物質の内服薬が選択されます[3]。内服薬は全身に作用するため、より確実に細菌を排除することが期待できます。

  • セフェム系抗生物質(例:セファレキシン、セフジニルなど): 幅広い細菌に有効で、小児のとびひ治療によく用いられます。比較的副作用も少ないとされています。
  • ペニシリン系抗生物質(例:アモキシシリンなど): 特にA群β溶血性連鎖球菌に有効です。ペニシリンアレルギーのある患者さんには使用できません。
  • マクロライド系抗生物質(例:クラリスロマイシン、アジスロマイシンなど): ペニシリンアレルギーのある患者さんや、セフェム系が効果を示さない場合に選択されることがあります。
  • テトラサイクリン系抗生物質(例:ミノサイクリンなど): 成人の重症例などで使用されることがありますが、小児への使用は歯の着色などの副作用があるため慎重に検討されます。

実際の診療では、患者さんの年齢、アレルギー歴、症状の重症度、過去の治療歴などを総合的に判断し、最適な内服薬を選択します。また、耐性菌の出現を防ぐため、必要最小限の期間で服用を終えることが重要です。

外用薬と内服薬の比較

とびひの治療における外用薬と内服薬には、それぞれメリットとデメリットがあります。適切な治療選択のためには、これらの違いを理解することが重要です。

項目抗生物質外用薬抗生物質内服薬
適用範囲限局性の軽症例広範囲、重症例、外用薬で効果不十分な場合
作用部位患部に直接作用全身に作用
全身性副作用低い可能性あり(胃腸障害、アレルギー反応など)
利点直接作用、全身副作用が少ない広範囲・深部の感染にも対応、確実な効果が期待できる
欠点広範囲の感染には不向き、塗布の手間全身副作用の可能性、耐性菌のリスク

とびひ治療中の注意点と日常生活のケア

とびひ治療中の子供が掻きむしりを防ぐために包帯で保護された腕
とびひ治療中の皮膚ケア

とびひの治療は薬物療法だけでなく、日常生活での適切なケアも非常に重要です。感染の拡大を防ぎ、早期回復を促すためには、いくつかの注意点を守る必要があります。実際の診療では、薬の処方と合わせて、ご家庭でのケア方法について詳しく説明することを心がけています。

感染拡大を防ぐための対策とは?

とびひは非常に感染力が強いため、周囲への感染拡大を防ぐことが最優先です。

  • 患部を清潔に保つ: 毎日シャワーや入浴で患部を優しく洗い、細菌を洗い流すことが大切です。石鹸をよく泡立て、ゴシゴシ擦らず、泡でなでるように洗いましょう。
  • 患部を覆う: 患部をガーゼや包帯で覆い、直接触れないようにすることで、他の部位への感染や、他人への感染を防ぎます。特に掻きむしりやすいお子さんの場合は、有効な対策です。
  • 手洗いの徹底: 患部を触った後はもちろん、こまめな手洗いを習慣づけましょう。爪は短く切り、爪の間に細菌が入り込まないようにすることも大切です。
  • タオルや衣類の共用を避ける: 家族内での感染を防ぐため、タオルや衣類、寝具などは共有せず、別々に洗濯しましょう。
  • プールや温泉の利用制限: 症状が治まるまでは、プールや温泉など、他の人と接触する場所の利用は控えましょう。学校や幼稚園、保育園への登園・登校については、医師の指示に従ってください。

かゆみへの対処法は?

とびひは強いかゆみを伴うことが多く、かきむしることで症状が悪化し、感染が広がる原因となります。かゆみを抑えるためには、以下の方法が有効です。

  • 抗ヒスタミン薬の内服: 医師の判断で、かゆみを抑えるための内服薬が処方されることがあります。
  • 患部の冷却: 冷たいタオルなどで患部を冷やすと、一時的にかゆみが和らぐことがあります。
  • 保湿: 皮膚の乾燥はかゆみを悪化させることがあるため、患部以外の健康な皮膚には保湿剤を使用し、皮膚のバリア機能を保つことも大切です。

特に小さなお子さんの場合、無意識に掻いてしまうことが多いため、爪を短く切る、ミトンを着用させるなどの工夫も有効です。治療を始めて数日ほどで「かゆみが落ち着いてきた」「水ぶくれが減ってきた」とおっしゃる方が多いですが、症状が改善しても自己判断で薬の使用を中断せず、医師の指示に従って最後まで治療を続けることが大切です。

とびひの治療期間と治癒の目安

とびひの治療期間は、症状の重症度や範囲、使用する薬剤、そして患者さんの免疫状態によって異なります。一般的には数日から1週間程度で改善が見られることが多いですが、完全に治癒するまでにはもう少し時間がかかることもあります。

治療期間はどのくらい?

軽症のとびひで、外用薬のみで治療を行う場合、通常は1週間程度で症状が改善し始めます。広範囲にわたる場合や、内服薬を併用するケースでは、1週間から10日程度の内服期間が設定されることが多いです。しかし、これはあくまで目安であり、病変が完全に消失し、新しい病変が出現しなくなるまで治療を継続することが重要です。

⚠️ 注意点

症状が改善したからといって自己判断で薬の使用を中止すると、再発したり、耐性菌が出現したりするリスクがあります。必ず医師の指示に従い、処方された期間は薬を使い切るようにしましょう。特に内服薬の場合、途中で中断すると細菌が完全に死滅せず、残った細菌が薬剤耐性を持つ可能性も指摘されています。

治癒の目安と登園・登校の基準は?

とびひの治癒の目安は、主に以下の点です。

  • 新しい水ぶくれや赤みができなくなった。
  • 既存の水ぶくれが破れてジュクジュクしていた部分が乾き、かさぶたになった。
  • かゆみがなくなり、患部を掻かなくなった。

これらの状態になったら、感染力が大幅に低下したと考えられます。登園・登校の基準は、文部科学省の学校保健安全法施行規則で「病変部をガーゼ等で覆い、他の児童に感染させるおそれがないと認められるまで」とされています。つまり、患部が完全に乾いていれば、ガーゼで覆うことで登園・登校が可能です。ただし、最終的な判断は主治医が行いますので、必ず医師に相談し、指示に従ってください。渋谷の地域柄、お子様を預ける施設も多く、登園・登校の可否は重要なポイントになりますので、診察の中で細かく確認するようにしています。

とびひの予防と再発防止策

とびひ予防のため石鹸で丁寧に手を洗う子供と清潔なタオル
とびひの予防と再発防止

とびひは一度治っても、皮膚の状態や環境によっては再発することがあります。予防と再発防止のためには、日頃からのスキンケアと衛生管理が重要です。

日頃からできる予防策とは?

とびひの予防には、皮膚のバリア機能を正常に保ち、細菌の侵入を防ぐことが基本となります。

  1. 皮膚を清潔に保つ: 汗をかいたらシャワーを浴びる、毎日入浴するなどして、皮膚の汚れや細菌を洗い流しましょう。
  2. 保湿ケアを徹底する: 乾燥した皮膚はバリア機能が低下し、細菌が侵入しやすくなります。入浴後などは保湿剤を塗って、皮膚のうるおいを保ちましょう。特にアトピー性皮膚炎など、もともと皮膚が弱い方は、日頃からの保湿が非常に重要です。
  3. 傷や虫刺されを放置しない: 小さな傷や虫刺されでも、そこから細菌が侵入しとびひの原因となることがあります。早めに消毒し、清潔に保つようにしましょう。
  4. 爪を短く切る: 爪が長いと、掻いたときに皮膚を傷つけたり、爪の間に細菌が入り込んだりしやすくなります。
  5. 手洗いを習慣にする: 外から帰った時や食事の前など、こまめな手洗いを心がけましょう。

再発を防ぐためのポイントは?

とびひは、一度治っても同じような状況で再発することがあります。特に、アトピー性皮膚炎や湿疹がある場合は、皮膚のバリア機能が低下しているため、再発リスクが高まります。再発を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

  • 基礎疾患の治療: アトピー性皮膚炎などの基礎疾患がある場合は、その治療を継続し、皮膚の状態を良好に保つことが重要です。適切なステロイド外用薬や保湿剤の使用で、皮膚の炎症を抑え、バリア機能を回復させることが、とびひの再発予防に繋がります。
  • 鼻腔内保菌の対策: 黄色ブドウ球菌は鼻腔に常在していることが多く、これがとびひの原因となることがあります。症状が頻繁に再発する場合は、鼻腔内の細菌を減らすための治療(鼻腔内への抗菌薬塗布など)が検討されることもあります。
  • 環境整備: 高温多湿な環境は細菌の増殖を促します。特に夏場は、エアコンや除湿器を適切に利用し、室内環境を快適に保つことも大切です。

実際の臨床経験から、アトピー性皮膚炎の患者さまがとびひを繰り返すケースは少なくありません。この場合、とびひの治療と並行して、アトピー性皮膚炎の適切な管理を行うことが、長期的な再発防止に繋がる重要なポイントになります。

まとめ

とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌感染によって引き起こされる皮膚疾患で、特に子どもに多く見られます。治療の中心は抗生物質であり、症状の範囲や重症度に応じて外用薬と内服薬が使い分けられます。軽症で限局性の場合は外用薬が、広範囲や重症の場合は内服薬が選択されることが多いです。治療中は、患部を清潔に保ち、ガーゼで覆う、手洗いを徹底するなど、感染拡大を防ぐための適切なケアが不可欠です。症状が改善しても自己判断で治療を中断せず、医師の指示に従って最後まで薬を使用することが、再発防止と耐性菌の出現抑制に繋がります。日頃からのスキンケアや衛生管理を徹底し、皮膚のバリア機能を保つことが、とびひの予防と再発防止の鍵となります。もし、とびひの症状が疑われる場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。

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よくある質問(FAQ)

とびひの治療薬は市販されていますか?
とびひの治療には、医師の処方箋が必要な抗生物質外用薬や内服薬が用いられます。市販薬の中には、軽度の皮膚トラブルに対応するものもありますが、とびひの原因菌に特化した抗生物質は含まれていません。自己判断で市販薬を使用すると、症状が悪化したり、適切な治療が遅れたりする可能性があるため、必ず医療機関を受診してください。
とびひは大人にもうつりますか?
はい、とびひは大人にもうつります。特に、皮膚に傷があったり、免疫力が低下していたりする大人には感染する可能性があります。子どもから大人への家庭内感染も少なくありません。大人でも、症状が疑われる場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
とびひの治療中に食事で気をつけることはありますか?
とびひの治療において、特定の食事制限は通常ありません。しかし、栄養バランスの取れた食事を心がけ、十分な休養をとることで、体の免疫力を高め、回復を早めることが期待できます。特に、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物を積極的に摂取し、皮膚の健康をサポートすると良いでしょう。
とびひの跡は残りますか?
適切に治療され、重症化しなかったとびひは、通常は跡を残さずに治癒することがほとんどです。しかし、掻きむしって皮膚の深い部分まで傷つけてしまったり、重症化して潰瘍形成に至ったりした場合は、色素沈着や瘢痕(傷跡)が残る可能性があります。早期に適切な治療を開始し、患部を掻かないようにすることが、跡を残さないための重要なポイントです。
この記事の監修医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長