最終更新日: 2026-04-28
📋 この記事のポイント
- ✓ ニキビ跡・毛穴治療にはポテンツァとダーマペンがあり、それぞれ異なるメカニズムと特徴を持つため、症状や目的に合わせて選択することが重要です。
- ✓ ポテンツァはマイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせ、より深層の組織に作用して高い効果が期待できる一方、ダーマペンは微細な針で皮膚に穴を開け、自然治癒力を高めます。
- ✓ 治療の選択にあたっては、ダウンタイム、費用、期待できる効果、肌質などを総合的に考慮し、専門医との十分なカウンセリングを通じて決定することが成功の鍵となります。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。
📑 目次
ニキビ跡・毛穴治療の基本とは?

- 萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)
- ニキビや外傷などによる皮膚の炎症が治癒する過程で、真皮層の組織が失われ、皮膚表面が陥没してできる瘢痕(傷跡)のことです。クレーター状のニキビ跡がこれに該当します。
ポテンツァとは?そのメカニズムと効果
ポテンツァは、マイクロニードルと高周波(RF)エネルギーを組み合わせた治療法であり、ニキビ跡や毛穴の開き、肌のハリ改善などに高い効果が期待されています。この治療法は、皮膚に微細な針を挿入し、その針先から高周波エネルギーを真皮層に直接照射することで、皮膚の深部に熱刺激を与え、コラーゲンやエラスチンの生成を強力に促進します[1]。従来のマイクロニードル療法と比較して、RFエネルギーが深部に均一に届くため、より効率的かつ安全に真皮層を刺激できる点が特徴です。ポテンツァの作用メカニズム
ポテンツァの治療では、まず極細の針が皮膚に挿入されます。この針は、治療目的や部位に応じて深さを調整可能です。針が真皮層に到達すると、その針先からラジオ波(RF)が照射されます。このRFエネルギーは、熱として真皮層の線維芽細胞を刺激し、新しいコラーゲンやエラスチンの産生を促します。また、熱による組織の引き締め効果も期待でき、毛穴の引き締めやたるみ改善にも寄与します[2]。さらに、ポテンツァにはドラッグデリバリーシステムを搭載した機種もあり、薬剤を皮膚の深部に効率的に導入することで、治療効果をさらに高めることが可能です。例えば、ニキビ跡治療では、成長因子やコラーゲン生成を促す薬剤を併用することで、より積極的な皮膚再生が期待できます。 臨床の現場では、ポテンツァを複数回受けられた患者さまから「クレーター状のニキビ跡が以前より目立たなくなった」「毛穴が引き締まって、肌のキメが整ったように感じる」といったお声をよく聞きます。特に、治療を始めて2〜3ヶ月ほどで、肌のハリ感や弾力性の向上が実感できる方が多い印象です。当院では、治療後の肌の状態を定期的に確認し、必要に応じて薬剤の選択や照射設定を調整することで、患者さま一人ひとりに最適な効果が得られるよう努めています。ポテンツァで期待できる効果
- ニキビ跡の改善: 特にクレーター状の萎縮性瘢痕に対して、コラーゲン生成を促進し、凹みをなだらかにする効果が期待できます[3]。
- 毛穴の引き締め: 高周波の熱作用により、毛穴周囲の組織が引き締まり、目立つ毛穴の改善に寄与します。
- 肌のハリ・弾力アップ: コラーゲンやエラスチンの生成促進により、肌全体のハリや弾力が高まり、小じわの改善にもつながります。
- 肌質改善: 皮脂腺の活動を抑制する効果も報告されており、オイリー肌の改善やニキビの発生抑制にも役立つ可能性があります。
⚠️ 注意点
ポテンツァは高周波を使用するため、ペースメーカーを装着している方や妊娠中の方、金属アレルギーのある方など、治療を受けられない場合があります。必ず事前に医師にご相談ください。
ダーマペンとは?そのメカニズムと効果

ダーマペンの作用メカニズム
ダーマペンは、ペン型の医療機器の先端に多数の極細針が装着されており、これを皮膚に当てて高速で振動させることで、1秒間に数千個もの微細な穴を開けます。この穴は肉眼ではほとんど見えないほど小さいですが、皮膚にとっては「傷」と認識されます。すると、皮膚はこれらの傷を修復しようと働き、その過程で成長因子が放出され、線維芽細胞が活性化されてコラーゲンやエラスチンが大量に生成されます。これにより、皮膚の内部から組織が再構築され、ニキビ跡の凹凸がなだらかになったり、毛穴が引き締まったり、肌全体のハリが向上したりする効果が期待できます。 また、ダーマペンで開けられた微細な穴は、美容成分を皮膚の奥深くまで浸透させる「ドラッグデリバリー効果」も持ちます。当院では、ヒアルロン酸や成長因子、ビタミンC誘導体などの有効成分を、患者さまの肌悩みに合わせて選択し、ダーマペンと併用することで、治療効果の最大化を図っています。特に、ニキビ跡が広範囲に及ぶ患者さまには、治療後のダウンタイムを考慮しつつ、適切な深さで丁寧に施術を行うことを心がけています。治療を継続された患者さまからは、「肌のトーンが明るくなった」「化粧ノリが良くなった」といった嬉しい報告をいただくことも多く、診察の中で肌質の変化を実感しています。ダーマペンで期待できる効果
- ニキビ跡(萎縮性瘢痕)の改善: コラーゲン生成を促し、クレーターの凹凸を軽減する効果が期待できます。
- 毛穴の開きの改善: 皮膚の再生と引き締め効果により、開いた毛穴を目立ちにくくします。
- 肌のハリ・弾力向上: 全体的なコラーゲン・エラスチン生成により、肌の若返り効果が期待できます。
- 小じわ・くすみの改善: 肌のターンオーバーを促進し、小じわやくすみの軽減にもつながります。
ポテンツァとダーマペン、どちらを選ぶべき?比較と判断基準
ニキビ跡や毛穴の治療において、ポテンツァとダーマペンはどちらも非常に有効な選択肢ですが、それぞれに特徴があり、患者さまの肌の状態や求める効果、許容できるダウンタイムなどによって最適な治療法は異なります。ここでは、両者の主な違いと、治療選択の判断基準について詳しく解説します。ポテンツァとダーマペンの主な違い
最大の相違点は、ポテンツァが高周波(RF)エネルギーを併用する点です。ダーマペンは純粋なマイクロニードル療法であるのに対し、ポテンツァはマイクロニードルによって開けた穴から直接真皮層にRFエネルギーを届け、熱によるコラーゲン生成促進と組織の引き締め効果を付加します。このRFエネルギーの有無が、効果の深さ、ダウンタイム、費用などに影響を与えます。| 項目 | ポテンツァ | ダーマペン |
|---|---|---|
| 治療メカニズム | マイクロニードル + 高周波(RF) | マイクロニードルのみ |
| 期待できる効果の深さ | 真皮深層まで作用し、より強力なコラーゲン生成と引き締め効果 | 真皮浅層〜中層に作用し、自然治癒力によるコラーゲン生成 |
| 得意な症状 | 深いクレーター状ニキビ跡、重度の毛穴の開き、肌のたるみ、赤ら顔(一部モード) | 軽〜中度のニキビ跡、毛穴の開き、小じわ、肌質改善、色素沈着 |
| ダウンタイム | 数日〜1週間程度(赤み、腫れ、かさぶた) | 1日〜数日程度(赤み、乾燥) |
| 痛み | 麻酔クリーム使用で軽減されるが、熱感やチクチク感あり | 麻酔クリーム使用で軽減されるが、チクチク感あり |
| 推奨される治療回数 | 3〜5回程度(1ヶ月間隔) | 3〜6回程度(3〜4週間間隔) |
| 費用(1回あたり) | 高額になる傾向 | 比較的安価な傾向 |
治療選択の判断基準とは?
実際の診療では、患者さまの具体的な肌悩みやライフスタイルを考慮し、最適な治療法を提案します。例えば、重度のクレーター状ニキビ跡や、毛穴の開きが顕著で肌のたるみも気になる方には、ポテンツァがより高い効果を期待できる選択肢となることが多いです。ポテンツァはRFエネルギーによって真皮深層にまでアプローチできるため、より根本的な組織再構築が期待できます[4]。一方で、ダウンタイムを短く抑えたい方や、軽〜中程度のニキビ跡、全体的な肌質改善を目指したい方には、ダーマペンが適している場合があります。ダーマペンも継続することで着実に効果が実感できる治療法です[5]。 当院では、問診の際に「仕事の関係でダウンタイムはできるだけ短い方が良い」「費用は抑えたいが、効果も重視したい」といった患者さまのご要望を丁寧にヒアリングします。その上で、肌診断の結果と合わせて、それぞれの治療法のメリット・デメリット、期待できる効果、治療期間、費用などを具体的に説明し、患者さまご自身が納得して選択できるようサポートしています。特に、ポテンツァはドラッグデリバリー機能を持つチップを使用することで、ニキビ跡の凹凸改善に特化した薬剤を導入できるため、より積極的な治療を望む方には検討をおすすめしています。 治療回数についても、ポテンツァはダーマペンより少ない回数で効果を実感できるケースもありますが、症状の程度によって個人差が大きいため、医師との相談が不可欠です。どちらの治療法も複数回の施術を重ねることで、より高い効果が期待できることをご理解いただくことが重要です。治療後のケアと注意点

ダウンタイム中の過ごし方
- 冷却と保湿: 治療直後は赤みや熱感が伴うことが多いため、清潔なタオルで包んだ保冷剤などで優しく冷却することが推奨されます。また、皮膚のバリア機能が一時的に低下するため、刺激の少ない保湿剤でしっかりと保湿を行い、乾燥を防ぐことが重要です。
- 紫外線対策: 治療後の肌は紫外線の影響を受けやすいため、日焼け止め(SPF30以上)を塗布し、帽子や日傘を使用するなど、徹底した紫外線対策が必要です。色素沈着のリスクを避けるためにも、特に注意してください。
- メイク: ダーマペンの場合、施術後12〜24時間程度はメイクを控えるよう指示されることが多いです。ポテンツァの場合は、施術内容や肌の状態によって異なりますが、当日中のメイクは避けるのが一般的です。医師の指示に従ってください。
- 入浴・運動: 治療当日はシャワーのみとし、長時間の入浴や激しい運動、飲酒は避けることが推奨されます。血行が良くなることで、赤みや腫れが増強する可能性があります。
治療効果を維持するための注意点
治療後も、肌の状態を良好に保ち、効果を長持ちさせるためには、日々のスキンケアが重要です。当院では、処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。また、患者さまの自宅でのスキンケア状況も伺い、適切なアドバイスを提供しています。- 丁寧な洗顔: 刺激の少ない洗顔料を使用し、優しく洗いましょう。ゴシゴシと擦るような洗顔は避けてください。
- 継続的な保湿: 常に肌が潤っている状態を保つことで、バリア機能が強化され、外部刺激から肌を守ります。
- 紫外線対策の徹底: 季節を問わず、一年を通して紫外線対策を継続することが、色素沈着の予防や肌の老化防止につながります。
- バランスの取れた生活習慣: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスの管理は、肌の健康を保つ上で不可欠です。
⚠️ 注意点
治療後に異常を感じた場合は、自己判断せずに速やかに医療機関に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。特に、強い赤み、腫れ、痛み、水ぶくれ、かゆみなどが続く場合は注意が必要です。
まとめ
ニキビ跡や毛穴の治療において、ポテンツァとダーマペンはそれぞれ異なる特性を持つ効果的な治療法です。ポテンツァはマイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせることで、真皮深層に強力にアプローチし、深いクレーター状のニキビ跡や重度の毛穴の開き、肌のたるみに高い効果が期待できます。一方、ダーマペンは微細な針で皮膚の自然治癒力を引き出し、軽〜中程度のニキビ跡、毛穴の開き、肌質改善に有効です。治療選択にあたっては、患者さまの具体的な肌の状態、求める効果、許容できるダウンタイム、費用などを総合的に考慮し、専門医との十分なカウンセリングを通じて最適な方法を選ぶことが重要です。治療後の適切なアフターケアも、効果の維持と合併症予防のために不可欠であり、医師の指示に従い、丁寧なスキンケアを心がけましょう。お近くのグループクリニック
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よくある質問(FAQ)
📖 参考文献
- Linting Huang, Yang Liu, Wei Fang et al.. Efficiency and safety of microneedling fractional radiofrequency in the treatment of Chinese atrophic acne scars: A retrospective study of 3 consecutive treatments with 1-month intervals.. Journal of cosmetic dermatology. 2023. PMID: 36217740. DOI: 10.1111/jocd.15454
- Jae Yang Park, Eo Gin Lee, Moon Soo Yoon et al.. The efficacy and safety of combined microneedle fractional radiofrequency and sublative fractional radiofrequency for acne scars in Asian skin.. Journal of cosmetic dermatology. 2017. PMID: 26578429. DOI: 10.1111/jocd.12195
- Soo Ick Cho, Bo Young Chung, Min Gyu Choi et al.. Evaluation of the clinical efficacy of fractional radiofrequency microneedle treatment in acne scars and large facial pores.. Dermatologic surgery : official publication for American Society for Dermatologic Surgery [et al.]. 2012. PMID: 22487513. DOI: 10.1111/j.1524-4725.2012.02402.x
- Heidi A Waldorf, Victor Ross, Maurice Adatto et al.. Pin-Based Fractional Radiofrequency: 2024 International Consensus Recommendations for Aesthetic Skin Indications.. Journal of drugs in dermatology : JDD. 2025. PMID: 40773612. DOI: 10.36849/JDD.8669
- Ziwei Ding, Zhonglan Pan, Yanqiu Tang et al.. Effectiveness and safety of the modified multiple mode procedures versus traditional multiple mode procedures on treating facial atrophic acne scars: a propensity score matching retrospective cohort study.. Lasers in medical science. 2024. PMID: 39425801. DOI: 10.1007/s10103-024-04211-y
- アルツディスポ(ヒアルロン)添付文書(JAPIC)
🏛️ ガイドライン・公的資料
この記事の監修医
👨⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長
