渋谷 尿素クリーム ケラチナミン パスタロン かかと 乾燥肌

【渋谷 尿素クリーム ケラチナミン パスタロン かかと 乾燥肌】|渋谷 尿素クリームの効果と副作用|医師が解説

最終更新日: 2026-04-22
📋 この記事のポイント
  • ✓ 尿素クリームは、角質を柔らかくし、肌の保湿力を高める効果が期待できます。
  • ✓ ケラチナミンやパスタロンなどの市販薬や医療用医薬品があり、濃度によって効果や適用部位が異なります。
  • ✓ 副作用として刺激感や赤みが生じることがあり、適切な使用法と医師への相談が重要です。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

尿素クリームは、乾燥肌や角化症(皮膚が厚く硬くなる状態)の改善に広く用いられる外用薬です。特に手足のひび割れや、かかとのガサガサ、サメ肌と呼ばれる毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)など、角質が厚くなる症状に対して効果が期待されます。当院でも、乾燥による皮膚トラブルを訴える患者さまに、症状に応じて尿素クリームを処方することがよくあります。

尿素クリームとは?その基本的な作用機序

角質層に浸透し水分を保持する尿素の作用機序を示す分子構造
尿素が皮膚に作用する仕組み

尿素クリームとは、有効成分として尿素を配合した外用薬であり、皮膚の乾燥や角質肥厚(かくしつひこう)を改善する目的で使用されます。尿素は、もともと私たちの体内に存在する天然保湿因子(NMF: Natural Moisturizing Factor)の一つであり、皮膚の水分保持に重要な役割を担っています。尿素クリームの主な作用機序は、その濃度によって大きく二つに分けられます。

天然保湿因子(NMF: Natural Moisturizing Factor)
皮膚の角質層に存在する、水分を保持する働きを持つ成分の総称です。アミノ酸、乳酸、尿素などが含まれ、皮膚のバリア機能を維持し、乾燥から肌を守る重要な役割を担っています。

保湿作用

低濃度の尿素(一般的に10%未満)は、皮膚の角質層に水分を引き寄せて保持する働きがあります。これにより、乾燥した皮膚に潤いを与え、肌のバリア機能をサポートします。乾燥肌の治療や予防において、この保湿作用が非常に重要です。

角質溶解作用

高濃度の尿素(一般的に10%以上、特に20%前後)は、角質層のタンパク質を分解し、硬くなった角質を柔らかくする作用(角質溶解作用)を発揮します。この作用により、厚くなった角質が剥がれやすくなり、皮膚のゴワつきやザラつきを改善します。かかとや肘、膝などの角化症や、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)[3]といった症状に特に有効です。

臨床の現場では、患者さまの症状や皮膚の状態に合わせて、適切な濃度の尿素クリームを選択することが重要になります。例えば、顔や敏感な部位には低濃度、かかとや手荒れがひどい場合には高濃度、といった使い分けを指導しています。尿素クリームは、皮膚の乾燥だけでなく、ケモセラピー(化学療法)による手足症候群の予防や治療にも効果が期待されることが報告されています[1][2]。これは、手足症候群で生じる皮膚の乾燥や角化を尿素が緩和するためと考えられています。

⚠️ 注意点

尿素クリームは、傷のある部位や炎症を起こしている皮膚には刺激が強すぎる場合があります。使用前に必ず医師や薬剤師に相談し、適切な使用法を確認してください。

ケラチナミン・パスタロンとは?市販薬と医療用医薬品の違い

尿素クリームには、薬局やドラッグストアで購入できる市販薬と、医師の処方箋が必要な医療用医薬品があります。代表的な製品として、市販薬では「ケラチナミン」、医療用医薬品では「パスタロン」や「ウレパール」などが挙げられます。

市販薬:ケラチナミン

ケラチナミンは、興和株式会社から販売されている尿素配合クリームのブランド名です。主に10%や20%の尿素が配合されており、乾燥による手荒れ、かかとのガサガサ、ひじ・ひざの角化症などに用いられます。特に20%尿素配合のケラチナミンコーワ20%尿素配合クリームは、硬くなった角質を柔らかくする効果が高く、頑固な乾燥性皮膚疾患に有効性が期待されます。市販薬であるため、医師の診察なしに手軽に購入できる点が特徴です。

  • ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム:尿素20%配合。硬くなった角質に特に効果が期待されます。
  • ケラチナミンコーワ乳状液20:尿素20%配合の乳状液タイプ。広範囲に塗りやすく、ベタつきが少ないのが特徴です。

医療用医薬品:パスタロン・ウレパール

パスタロン(佐藤製薬)やウレパール(大塚製薬)は、医療機関で処方される尿素配合クリーム・軟膏です。これらも尿素を有効成分とし、主に10%と20%の濃度があります[5][6]。医療用医薬品は、医師の診断に基づいて症状や皮膚の状態に合わせた適切なものが処方されます。市販薬と比べて、より重度の皮膚疾患や、特定の疾患(アトピー性皮膚炎の乾燥症状、尋常性魚鱗癬など)に対して使用されることが多いです。

  • パスタロンソフト軟膏10%・20%:尿素10%または20%配合の軟膏。
  • ウレパールクリーム10%・20%:尿素10%または20%配合のクリーム。

医療用医薬品と市販薬の主な違いは、その入手経路と、医師による診断・指導の有無です。成分自体は同じ尿素ですが、医療用医薬品は医師の管理下で使用されるため、より詳細な使用指導や経過観察が行われます。初診時に「市販の尿素クリームを使っているけれど、なかなか改善しない」と相談される患者さまも少なくありません。その場合、皮膚の状態を詳しく診察し、より適切な濃度や他の治療薬との併用、または生活指導を行うことで、改善が見られるケースをよく経験します。

項目市販薬(例:ケラチナミン)医療用医薬品(例:パスタロン、ウレパール)
入手方法薬局・ドラッグストアで購入可能医師の処方箋が必要
尿素濃度10%〜20%が一般的10%〜20%が一般的
主な用途軽度〜中程度の乾燥肌、角化症中程度〜重度の乾燥肌、角化症、特定の皮膚疾患
医師の診察不要必須
保険適用なしあり

尿素クリームはどのような症状に効果が期待できる?

ひび割れたかかとや乾燥した手荒れに尿素クリームを塗布する様子
乾燥肌やひび割れへの効果

尿素クリームは、その保湿作用と角質溶解作用により、様々な皮膚トラブルへの効果が期待されます。特に、角質が厚くなりやすい部位や乾燥がひどい部位に有効です。

乾燥肌・肌荒れ

一般的な乾燥肌や、冬場の乾燥による肌荒れ、手荒れに効果が期待できます。尿素が皮膚の水分を保持し、バリア機能をサポートすることで、肌の潤いを保ちます。特に、水仕事が多い方や、アルコール消毒などで手が乾燥しやすい方には、保湿ケアの一環として推奨されることがあります。

かかとのガサガサ・ひび割れ

かかとは体重を支えるため角質が厚くなりやすく、乾燥するとガサガサになったり、ひび割れを起こしたりします。尿素クリームの角質溶解作用は、この硬くなった角質を柔らかくし、滑らかな状態に戻すのに役立ちます。当院では、かかとの乾燥で来院された患者さまに、高濃度の尿素クリームを処方し、約2ヶ月ほどで「かかとが柔らかくなった」「ひび割れが改善した」とおっしゃる方が多いです。

ひじ・ひざの黒ずみ・ゴワつき

ひじやひざも摩擦や乾燥によって角質が厚くなりやすい部位です。尿素クリームを使用することで、これらの部位のゴワつきや黒ずみが改善される可能性があります。ただし、黒ずみの原因が色素沈着の場合は、尿素クリームだけでは改善が難しいこともあります。

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

二の腕や太ももの外側などにできる、ブツブツとした肌荒れ(サメ肌)は、毛孔性苔癬と呼ばれる状態です。これは毛穴に角質が詰まることで生じます。尿素クリームの角質溶解作用は、毛穴の詰まりを改善し、ブツブツを滑らかにする効果が期待できます[3]。ただし、完治が難しい場合もあり、継続的なケアが重要です。

アトピー性皮膚炎の乾燥症状

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下し、乾燥がひどくなることがよくあります。尿素クリームは、乾燥症状の緩和に用いられることがありますが、炎症が強い時期や、皮膚に傷がある場合は刺激になることがあるため、医師の指示に従って使用することが重要です。

手足症候群の予防・治療

一部の抗がん剤治療(特にカペシタビンなど)の副作用として、手足症候群(手足の皮膚が赤くなったり、腫れたり、痛みが生じたりする症状)が発現することがあります。尿素クリームは、この手足症候群の予防や症状緩和に有効であるという報告があります[1][2]。特に、20%尿素クリームが予防効果を示す可能性が示唆されています[2]。これは、尿素が皮膚のバリア機能を維持し、乾燥や角化を防ぐことで、症状の悪化を抑えるためと考えられます。

実際の診療では、患者さまのライフスタイルや使用部位、皮膚の敏感さなどを考慮し、最適な尿素濃度や剤形(クリーム、軟膏、乳液など)を提案することが重要なポイントになります。例えば、渋谷のような都市部では、手洗いや消毒の機会が多く、手荒れに悩む方が多いため、尿素クリームは日常的なスキンケアとして非常に有用です。

尿素クリームの正しい使い方と注意すべき副作用

尿素クリームは効果的な外用薬ですが、正しく使用しないと効果が十分に得られなかったり、副作用が生じたりする可能性があります。特に、その濃度や使用部位に注意が必要です。

正しい使い方

  1. 清潔な皮膚に塗布する: 入浴後など、皮膚が清潔な状態で塗布すると、成分の浸透が良くなります。
  2. 適量を薄く均一に塗る: 塗りすぎは刺激の原因になることがあります。特に高濃度の場合、少量から試すのが良いでしょう。
  3. マッサージしながらなじませる: 特に硬くなったかかとなどには、優しくマッサージしながら塗り込むと効果的です。
  4. 継続して使用する: 皮膚のターンオーバー(新陳代謝)には時間がかかるため、効果を実感するまでには数週間から数ヶ月の継続が必要です。

注意すべき副作用

尿素クリームは比較的安全な外用薬ですが、以下のような副作用が生じることがあります。

  • 刺激感・かゆみ・赤み: 特に高濃度の尿素クリームは、皮膚が敏感な部位や、傷がある部位に塗布すると、ピリピリとした刺激感、かゆみ、赤みが生じることがあります。これは尿素の角質溶解作用によるもので、症状が強い場合は使用を中止し、医師に相談してください。
  • 湿疹の悪化: 炎症を起こしている湿疹部位に塗布すると、症状が悪化する可能性があります。
  • 毛嚢炎(もうのうえん): まれに、毛穴に細菌が感染して炎症を起こす毛嚢炎が生じることがあります。

当院では、患者さまに尿素クリームを処方する際、これらの副作用について丁寧に説明し、特に顔や粘膜、傷のある部位への使用は避けるよう指導しています。また、使用中に異常を感じた場合はすぐに受診するよう伝えています。特に、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している患者さまの場合、尿素クリームの刺激が強く出ることがあるため、慎重な使用が求められます。

尿素クリーム使用時の注意点と皮膚科受診の目安

皮膚科医が患者の乾燥した皮膚を診察し、適切な使用法を説明する
尿素クリーム使用時の注意点

尿素クリームは手軽に使える製品ですが、その効果を最大限に引き出し、トラブルを避けるためにはいくつかの注意点があります。また、市販薬で改善しない場合や、特定の症状がある場合は、早めに皮膚科を受診することが重要です。

使用上の注意点

  • 顔や粘膜への使用は避ける: 尿素クリームは刺激が強いため、顔や目の周り、口の周り、陰部などのデリケートな部位や粘膜には使用しないでください。
  • 傷のある部位には塗らない: ひび割れやあかぎれなどで皮膚に傷がある場合は、尿素クリームを塗ると強い刺激や痛みを感じることがあります。傷が治ってから使用を開始しましょう。
  • 他の外用薬との併用: 医師から処方された他の外用薬(ステロイドなど)を使用している場合は、尿素クリームとの併用について必ず医師や薬剤師に相談してください。
  • 小児への使用: 小児の皮膚は大人よりもデリケートなため、尿素クリームの使用は医師の指示に従ってください。
  • 保管方法: 直射日光を避け、涼しい場所に保管し、使用期限を守って使用してください。

皮膚科受診の目安

以下のような場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをお勧めします。

  • 市販薬を数週間使用しても改善が見られない: 症状が改善しない場合、診断が異なっていたり、より専門的な治療が必要な可能性があります。
  • かゆみ、赤み、刺激感が強い、または悪化する: 副作用が生じている可能性があり、使用を中止して医師の診察を受けるべきです。
  • 広範囲に症状が出ている: 広範囲の皮膚トラブルは、全身性の疾患が隠れている可能性もあります。
  • 水虫(白癬)の疑いがある: かかとのガサガサは水虫の症状であることもあります。尿素クリームでは水虫は治らないため、適切な抗真菌薬が必要です。
  • 糖尿病や腎臓病などの持病がある: 持病がある方は、皮膚の状態がデリケートである場合が多く、自己判断での薬剤使用は避けるべきです。

臨床の現場では、かかとの乾燥で来院された患者さまが実は水虫だった、というケースもよく経験します。自己判断で尿素クリームを使い続けても改善しないどころか、悪化させてしまう可能性もありますので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。渋谷駅周辺には多くの皮膚科クリニックがありますので、アクセスしやすいクリニックを選んで受診することをおすすめします。

まとめ

尿素クリームは、乾燥肌や角化症に対して保湿作用と角質溶解作用を発揮し、かかとのガサガサやひじ・ひざのゴワつき、毛孔性苔癬などに効果が期待できる外用薬です。ケラチナミンなどの市販薬と、パスタロンやウレパールといった医療用医薬品があり、尿素濃度によってその作用の強さが異なります。使用時には、刺激感や赤みなどの副作用に注意し、傷のある部位や顔、粘膜への使用は避けるべきです。市販薬で改善が見られない場合や、症状が悪化する場合、または水虫などの他の疾患が疑われる場合は、早めに皮膚科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

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よくある質問(FAQ)

尿素クリームは顔に使えますか?
尿素クリームは刺激が強いため、顔や目の周り、口の周りなどのデリケートな部位には使用しないのが一般的です。特に高濃度のものは避けるべきです。顔の乾燥には、尿素を含まない保湿剤や、医師に相談して適切な処方薬を使用することをおすすめします。
尿素クリームとワセリンはどちらが良いですか?
尿素クリームとワセリンは作用機序が異なります。尿素クリームは角質を柔らかくし、肌自体の水分保持能力を高める効果が期待できます。一方、ワセリンは皮膚表面に油膜を張り、水分の蒸発を防ぐことで保湿します。かかとのガサガサなど角質が厚い場合は尿素クリームが、乾燥がひどく皮膚を保護したい場合はワセリンが適していることが多いです。症状によって使い分けたり、併用したりすることもありますので、医師や薬剤師に相談してください。
尿素クリームはどのくらいの期間使えば効果が出ますか?
皮膚のターンオーバー(新陳代謝)の周期は通常約1ヶ月程度かかるため、効果を実感するまでには数週間から数ヶ月の継続的な使用が必要です。特に、かかとの厚い角質などには時間がかかる傾向があります。数週間使用しても改善が見られない場合は、皮膚科を受診して相談することをおすすめします。
この記事の監修医
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倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長